分子栄養学講師の気ままなブログ

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血液検査で分かる血糖値スパイク指標!1.5AG

2019年05月06日 | 身体・健康

とってもマイナーな血液検査項目、1,5AG

糖尿病指標(血糖値スパイク)のひとつとして使われるのですが、今日はこの1,5AGについて

 

糖尿病指標としては最もメジャーなヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)グリコアルブミン(GA)の陰に隠れてしまい、

1.5AGはご存知ない方の方が圧倒的に多いはず

 

空腹時血糖、また、過去1~2か月の血糖値を示すヘモグロビンエーワンシーが正常値であろうとも、

これらは血糖値スパイクが起きてないことを示すものではない

 

これって、現在の保険範囲内の血液検査の項目だけでは、

一番肝心な血糖値スパイクが見落とされてしまう(血糖値スパイクに気付けない)ことを意味していると思います

 

空腹時血糖とHbA1cだけチェックしていても、これらの数値がおかしくなる頃にはとっくに糖尿病だし、

血糖値スパイクが行き着く先は糖尿病だけに限らずにあらゆる病気の元凶でもあります…

 

この1.5AGは正常値範囲内の空腹血糖やHbA1cでは見落とされてしまう血糖値の乱高下

つまり血糖値スパイクチェックとして使われる項目のひとつなのです

 

しかし悲しいことに?(面白いことに?というべきか)、

糖尿病になってから1.5AGの存在を知る人の方が多いのです…

 

日本の保険制度の問題もあって仕方がないのでしょうが

 

糖尿病の前段階を知るうえでも血糖値スパイクの有無は大事

ですが

その指標として使える便利な1.5AGは一般では検査されないという”からくり”…

 

1.5AGの正常値は14と一般的に言われていますが、

溝口先生曰く食後血糖値が180超えしちゃうような人も14におさまってしまうことがあるそうで

食後高血糖を起こしていない場合の1.5AGの正常値はもっと高くなくてはならない…

と仰っておりました

 

つまり、食後高血糖が起きている人は1.5AGの数値は低くなり、

血糖コントロールが正常な人は最低でも1.5AGの数値は15~16以上はキープしていた方が良いということになります

 

そしてわたしのこの1.5AG

6.8

かな~りやばいです

 

相当な食後高血糖、つまり血糖値の乱高下が起きている

と、指摘されてしまうところですが

 

でもちょっと違います

 

食後高血糖、血糖値の乱高下の指標にもなる1,5AGですが、

実は糖質制限の効果が分かる指標にもなっているのです

 

糖質制限ブームの波にのって?

ケトン体ダイエットなるものも流行っている現在

ケトン体測定をしている健康マニアの方も多いと思います

 

糖質制限をしてケトン体が出ているか気になり出す…

そしてケトン体が出ていれば糖質制限がしっかり出来ている

 という流れで血中ケトンを調べるためのケトン電極や、ウロペーパー(尿ケトン)を使う人も多いと思いますが、

 

ケトン体測定だけに限らずに、

この1,5AGも糖質制限効果をより分かりやすく反映してくれちゃいます

 

血糖値スパイクが起きていないか?を知りたい人にも、

糖質制限がどれくらい出来ているか?を知りたり糖質制限信者にも、

どちらにも使える血液検査項目、1,5AG


自分の血液検査の1,5AGが低すぎてビビったことからも

次回はもう少しこの1,5AGについてまとめておきたいと思います

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