昨日はパターン<01>と<02>がごちゃごちゃになった記事を掲載してしまいまして、失礼致しました。
パターン<01>を訂正し、再掲載させて頂きます。
パターン01は、ベランダとの導通を保ったまま、アルミ板(金網)を床面に敷いて(このアルミ板もアンテナグランド側と導通あり)、その上にカウンターポイズ線をランダム(ぐちゃぐちゃに)に展開するというものです。
カウンターポイズ線は10m長(太さは1sq程度)を25本使用しました。
実験の様子は写真のとおりです。
VSWRについては、
3.52MHz: 1.3
7.05MHz: 1.3
10.12MHz: 1.45
21.20MHz: 1.2
このような結果となりました。
一見すると比較的良いように見えますが、非常に不安定でした。
上のVSWRはデータを取った時点での数値でして、結構変動が大きかったです。金網とアルミ板が悪さをしているのでしょう。それと10MHzの値がちょっと宜しくないですね。
数ヶ月使って何となく思うところなのですが・・・・SD-330はいかにVSWRを小さくするかで送受信性能が大きく異なってくるようです。どんなアンテナでもVSWRを追い込むのは当たり前の話かと思いますが(もちろんそれだけではなく、リアクタンス成分のキャンセル等々色々ありますが)、SD-330は例えばVSWR1.2と1.3、1.3と1.5といった見かけ上の僅差でも、性能上は大差となるような印象を受けています。これはあくまでも私自身の体感ですが・・・・
10MHzでレポートを頂いたことがあるのですが、VSWR1.2で59の信号が1.4では57まで低下します。(これはSD-330の見かけ上の特徴で、1.2も1.4も普通は一緒です) SD-330はスイッチ操作により電動モーターでコイルを上下させて同調をとりますが、スイッチ操作の一瞬の押下でVSWRが大きく変動します。これは使ったことのある方でしたらご存知かと思いますが、指先の微妙なタッチで同調周波数が変化してしまいます。(私は同調周波数に追い込む最後の最後は、指先でスイッチを一瞬叩くような感じです) いかにしてVSWRを低下させるかが重要だと思いますが、まさに人力と機械の共同作業です。
ちなみに例えば一旦目的の周波数に同調させてしまえば、俗に言われている許容範囲であるVSWR1.5や2.0以内の範囲は、どれくらい確保できるのかも調べてみました。
(7MHzの例です。同調周波数7.100MHz。出力50W。VSWR1.2~1.3)
VSWR1.5以内: 7.030~7.190MHz
VSWR2.0以内: 不明 (バンド全域)
3.5MHzはこんな訳にはいきません(笑) これはまた別途計測してアップします。
エレメントを付属のものから2.5m長に改造していることもあって、帯域は非常に広く取れます。無線機への負担ということを考えれば安心です。しかし、Hi-Qアンテナということを考えれば、いかにVSWRと格闘するかが勝負の分かれ目だと思います。
今回のパターン01のカウウンターポイズ+アルミ板(金網)はVSWRのふらつきが大きく、実用上は問題があると判断いたしました。 見た目のグランド面が大きければ、それでいいというものでもないということでしょうか。