非論理的、非科学的アパマンハム 7K1JRC/JR2NQC/K1JRC

ベランダアンテナから世界に電波を。目指せDXCC HONOR ROLL! 
理論良く分かりませーん!

ノイズ対策前後の様子

2013-11-27 17:05:19 | ノイズ対策
先日発見したATU用コントロールケーブルからのコモンモード電流。

連続送信しながらコントロールケーブルの電流分布をあたってみました。

計測用のコアの中にコントロールケーブルをとおして、リグの出口から給電点側に向かって測定治具を移動させていきます。

ちなみにATUコントロールケーブル系のノイズ対策は以下のとおりです。

ATUの箱内部にクランプコア3個、ATUからすぐの場所にFT240#61材(W1JR巻き)、そしてそのまま連続的にクランプコ

アを5個ほど。その後、室内に入って、リグのAH-4コントロールケーブル接続口近くにTDK製のZCAT3035-1330に5回

巻きを2個入れています。ただし、上記の屋外部分のコアは全て素性のハッキリしないコアです。

これだけ対策していればOKなのでは?と思われる方もおられるかもしれませんが、見た目だけが立派で中身は伴っていない

感じでした。屋外の素性の分からないコアは殆ど効いていませんでしたし、コントロールケーブルのちょうど中間点付近では、2

0W送信で何とRF電流値が100mA!!!!!(拙宅で最もコモンモード電流が検出されている14MHz帯) それ以外の場所

でも30mA以上は全箇所で検出します。どうやらケーブル中間点を最大としたカーブが描かれるようです。つまり中間点から離

れるにしたがって電流値は減少します。

それにしても50Wや100Wで送信したらどれだけ流れることか・・・・・

単純計算でも100W送信では0.5A。恐ろしいですね(^^; 

ガス警報器、インターフォンとか鳴るのでしょう。

ATUを研究されている方々が、ATUのコントロールケーブルは送受信ともノイズの発生源云々という事を言われていることよく

わかりました。



さて、電流の腹のような部分が分かりましたので、余っていたZCAT3035-1330を使ってその部分に3Tしたものを2個直列

に入れてみました。あまり期待はしていなかったのですが、なんと5mA以下に! 一瞬、嘘だろ!?と思いましたが。

で、逆に「嘘だろ?」と言われそうですが、受信側のノイズが無くなりました(大げさか(笑))

今までで一番効果を感じられたかも知れません。

ATUは同軸ラインよりもコントロールケーブルラインにノイズ対策したほうが効果を感じられるとか、受信ノイズが減るというよう

な記事を目にしたことがあったのですが、これを裏付ける結果となりました。

春先の7MHz帯での受信状況(ノイズが立っている状況。この頃はS9レベルのノイズに悩まされていました。この写真はYoutu

beに投稿した動画をPCディスプレイ越しにスマホで撮影)と本日、対策後の受信状況を掲載します。

時期、コンディション等の違いはご容赦願います。



【今年春先の状況】
20131127_155147

【本日の状況】
20131127_155213