いつも無線機には音楽用のヘッドフォンを使っています。
今日、良いものに巡り合えました。
JVC製の廉価版ヘッドフォン、HA-RZ510(2,800円弱でした)
こいつの良いところはインピーダンスが70Ωあるというところ。
それといま流行の"BASS"だとか"重低音"ということに偏重していないことです。
あとは軽いというのもいいですね。
密閉性がちょっと悪いのですが特に問題にはなりません。
ヘッドフォン、たくさん持っているのですがすべて低音重視モノです。
電話モードで帯域を広げて聞くときなんかは、こっちの方が耳あたりが良いでしょう。
ただ自分の場合は、99.9%電信ですので、符号が綺麗に聞こえる事や、それと何といっても
ノイズすれすれの信号がより聞こえるというところが何よりも重要です。
こういった意味からも、比較的インピーダンスが高くて、全域にわたってフラットな特性のヘッド
フォンを探していました。
いままでよりも中~高域が持ち上がってノイズは少し目立つ割に、信号にメリハリが出て、
ノイズはインピーダンスの高さで相殺するという目論見です。
そしてもう一個ラッキーだったのが、昨年のハムフェアで購入したBHIのノイズキャンセラー、
NEIM1031との相性。
NEIM1031は優れたノイズキャンセリングが出来るのですが、最大のネックはNEIM1031
自らが発するハムノイズです。個体差があるのかも知れませんが、Web上でも同様の情報
にお目にかかりますし、我が家のものもブンブンとかサーという音が(笑)
インピーダンス70Ωの恩恵かどうかは判りませんが、いままですべてのヘッドフォンでダメだ
ったこのノイズが一切聞こえなくなりました。
いずれにしましても、押入れに眠っていたNEIM1031に再登板の機会を与えることが出来る
ようになって、さっそくセッティングして無線機に繋いでいます。
NEIMのAF DSP処理のお陰で、無線機側のノイズリダクションの設定値をかなり下げること
が出来るようになったのが最大のメリットでしょう。無線機のノイズリダクションはとても良く効
くのですが、聞かせ過ぎると弱い信号は消えてしまいます。また、同様に無線機のイコライザ
ー設定もしかりで、ノイズを少なくして聞こえやすくするのは良いのですが、すれすれの信号が
消えます。これは何度も実験しました。特にLOW CUT側を持ち上げ過ぎると、ノイズが減って
耳あたりが良い反面、超々微弱な信号は聞こえ難くなります。
数時間ワッチしましたが、DSP機以前の古い無線機で聞いているような、私にとっては最高
のオーディオです。もちろん、NEIMと無線機両方で適度なDSP処理をさせてノイズも無く、
海岸や山の移動運用の時の聞こえ方にとてもよく似ているかなと。
秋分が過ぎてバンドに活気が戻ってきましたので、新しい相棒と楽しみたいと思います。