海と緑とこどもたち HONDA ECOACT

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ハシビロガモのくちばし

2014-01-31 22:39:33 | 生態系サービスと生物多様性

 ハシビロガモの来る池をなるべくたくさん見てみようと考え、いろいろな方に情報を寄せてもらった中に、堺市西区の中ノ池がありました。さっそく見に行ってみましたところ、26羽のハシビロガモを見ました。ハシビロガモが一番多く、ほかマガモが12、カルガモ1、アオサギ1、ゴイサギ2、カワウ2、カイツブリ1などでした。
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 中ノ池は南池と北池のふたつにわかれているのですが、北池の20羽はくちばしを水中につっこんで、盛んに餌をさがしていました。ハシビロガモのくちばしの中には櫛状のこうぞうがあり、これでプランクトンをこしとるのでしょうが、ある人のブログでそれが見事に撮影されていました。私もその写真がほしいので、何枚か狙ってみました。
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 櫛状のものは見えませんが、くちばしの後半からこぼれる水流が細かくわかれているのがわかります。拡大してみましょう。
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 中ノ池は住宅地に囲まれた池で護岸は完全にコンクリート化しています。流入する川はなく、くわしくみてみないといけませんが、水源は天水または道路側溝からの水ではないかと思われます。


里山はちみつ

2013-11-28 13:01:27 | 生態系サービスと生物多様性

 里山のめぐみを説明するにあたり、はちみつを集めてみました。最近はハチミツがけっこうブームのようでデパートやショッピングゾーンにハチミツ専門店をみかけます。
 里山産のハチミツあるかなと店を訪れてみましたところ、けっこうあるもんです。そのうち、4種を買いました。
 写真右は国産ドングリハチミツ。左はケンポナシ。ドングリの木の種類は不明です。ケンポナシって知らない人も多いかもしれませんが、枝みたいな部分が甘い、ふしぎな木です。やや寒いところの木かな?赤目の渓流沿いにたくさんありました。
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 写真右は柴栗、左はカラスサンショウです。カラスサンショウは幹にすごいとげがある木ですね。
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 篠山の棚田再生活動をしているメンバーの収穫祭でふるまってみましたが、好評でした。クリハチミツはネットで調べたところ、まずいと言う人もいるようでしたが、今回食べたものについては、まずいという人はいませんでした。濃厚なクリの味わいがあります。ドングリハチミツも似た味ですが、少し優しい感じです。
 クリハチミツは粘りがありますが、ケンポナシはさらっとしていて、強い香りもなく甘さも適度で食べやすい味でした。カラスサンショウは独特の強い味があり、人によっては敬遠する方もいるかもしれません。
 ほかにサクラ、里山百花、コシアブラ、ミカン、サンショウ(山椒)、ナタネ、れんげなどもあります。やや標高が高いところを含めればトチもあります。レンゲは売れ筋ですね。里山百花はどこでも売ってますね。サクラも意外と香りが強く、びっくりする人もいるかもしれません。今後、食べてみたいのはコシアブラです。


くちばしなりきりキット

2013-11-23 23:43:57 | 生態系サービスと生物多様性

 鳥についての話をするとき、話だけでは飽きてしまうので、すこしアトラクションを入れようとくちばしなりきり体験キットを開発してみました。
 今回製作したくちばしキットは3種。いずれも100均で手に入る材料で作ってみました。
 ひとつはモズや猛禽の「つきさして引き裂くくちばし」。ホッチキスはがしを使いました。
つきさして・・・。
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引き裂く!
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学生さんのストレス解消になったかも。
次はシギが干潟をくちばしで探索し、舌先でみつけたえさ(ゴカイ)を引きずり出す体験。
干潟は軽量化のためデコレーションボールを。ゴカイに見立てたものはゴム輪を切ったものです。
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学生さんにはおはしの先を目で見ないように感触だけで探り当てるように指示しました。ゴムの感触はおはしを通してもなんとなくわかります。
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このゲームのとき、ある学生さんが「先生ゴム多すぎるんちゃう。」というやいなやデコレーションボールをかき分け、ゴムのかたまりを取り出していました。
デコレーションボールとゴム輪は別の素材に変えたほうがよさそうです。

3つめはハシビロガモのくちばしを水面につけながらプランクトンをこしとるという体験。
材料はBB弾とトングを使いました。
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アクティビティを始める前に、ハシビロガモのくちばしのまねであること。したがって、トングは横向きに使わないことを注意する必要があります。意外とこのゲームは受けました。


いよいよ採草地

2013-11-09 10:22:21 | 生態系サービスと生物多様性

 ささやまの棚田再生は、いよいよ採草地をつくる段階に進んできました。

 採草地予定地は比較的最近まで低木+草本の状態だったと思われる場所で、現在は細い植林地または雑木の密生した低林です。11月2日は間伐があまり行われていない植林地を切り開くために、林内に除伐されたままの木を取り除くなどの作業を行いました。
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 採草地ができるのは2年以上先になりますが、野草を刈って堆肥作りをする試みをはじめてみました。
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 主にススキを刈りました。刈ったススキは短く切って、積み上げ、牛糞堆肥とサンドイッチにします。
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途中踏みつけて小さくします。
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 さあ、どうなるでしょうか。ススキ草地は採草地ができれば、カヤ原としていきたいと思います。
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飛翔中や離れた場所からアカトンボを見分けられるか?

2013-11-08 17:20:11 | 生態系サービスと生物多様性

 トンボセンサスではすべてのトンボをいちいちつかまえて確認するわけにはいかないし、つかまらない場合も多々あります。飛んでいる最中など離れた位置から見分けができるかを試行錯誤しています。
 この時期はもちろん、アカネ類の見分けの時期。アキアカネ、ナツアカネを見比べてみました。なお、どちらも成熟オスです。
ナツアカネ
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アキアカネ
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 ナツアカネとアキアカネの見分けのポイントは翅胸第一側縫線に沿う黒条の切れ方ということですが、離れたところではそれはまずわかりません。しかし、ナツアカネは顔や胸も赤いのに対して、アキアカネは赤いのは尾だけということであれば、見分けられそうです。顔の赤いのは遠くからでも見えました。また、胸の部分の茶褐色は独特なので、これで見分けられるかな?と思っていましたが、後日タイリクアカネを見たら、これは難しいなと思いました。

タイリクアカネ
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 指で見えないですが、翅の色を加えたらアキアカネと見分けられるかな?でも問題は遠くからそれが見えるかどうか。
 それと飛んでいる場合でも空を背景にしたら全然無理ですね。トンボセンサスの道は険しい。