9月22日~23日に赤穂と岡山に行ってきました。
まずは、赤穂、駅前からバスに乗り千種川を越えて赤穂御崎をめざします。
福浦海岸というところにおりました。赤穂御崎の海岸は、「すごい自然」というわけではありませんが、市民憩いの海という感じです。岩場はライオン岩といわれているらしいです。その前に海と親しむ活動をしているNPOの事務所があります。
タイドプールをのぞくとエビやハゼ、貝類もいろいろ見られます。自然観察にもよさそうです。
のどかな海です。
楽しい歩道が続いています。
温泉街が見えてきました。
ここの岩場にはツルボがたくさんあります。
こうした環境がツルボのルーツかもしれませんね。
有名なイタリアンの店の前にある赤穂御崎の岩場です。なかないい景色です。
さきほどの岩場からあがったところに伊和都比売神社があります。ここの前には海辺からあがる階段がありますが、今は通行止めになっています。昔は海から参拝があたりまえだったのかもしれません。
SANPOUというカフェでお昼とケーキをいただきました。
赤穂御崎を降りた所には大きな屋敷があります。塩田を経営した一族の屋敷などがあったようです。
途中で見た看板。
赤穂御崎以外の街並みは道路がひろくがらーんとした印象。塩田あとを町にしたということなんでしょう。
途中ではじめてハッカチョウを見ました。
千種川を越えて駅へ戻ります。
途中体育館横の水路に水草がたまっています。
かわった水草だなと見ていましたが、アマゾントチカガミだそうです。
赤穂城の本丸あと
そのしたには御殿跡の部屋割りが再現されています。
二の丸あとには庭園建設中とか。赤穂城周辺はなんとなくとらえどころがありません。しいていえば大石神社がポイントなんでしょうか。立派な歴史博物館がありましたが、見に行けばよかったと思います。
しかし、赤穂義士に興味がない人間にとっては、赤穂は赤穂御崎だな・・が感想です。
お城の周辺には疑似城風建物。
古い街並みもあります。
赤穂からは赤穂線で岡山に向かいました。ただ、意外と海は見えませんでした。
8月9日 自然のみかた研究会で兵庫の丸山湿原に行きました。5月に行って良かったので、湿原らしい生き物が見られるのではと行ってきました。
途中で出会ったオオミズアオ。昼間から飛んでいました。翅がぼろぼろ。自慢の燕尾もとれています。
道場駅北側の岩場ではきょうもロッククライミングの練習。暑いだろうなあ。
丸山湿原に行くまでにも湿地はあります。ホザキノミミカキグサを見ました。写した時に気づかなかったのですが、アリと思っていたのがカマキリでした。ヒナカマキリかヒメカマキリか?
モウセンゴケ この時期モウセンゴケは目立ちません。
薄暗い雑木林で見たトモエガ
カメムシを襲うクモ?
周辺の山はマツの低木林。いかにも湿地ができそうな雰囲気。
丸山湿原に入りました。これは第3湿原か?5月にムカシヤンマを見た所です。
ヒメアカネと思われます。
丸山湿原の地図
ハッチョウトンボも見ました。ちょっと遠かったのですが、左端のほうに真っ赤なオスがいます。
視点場
湿原は谷あいに広がります。
木道のようす
周辺はやはりマツの低木林。いかにも湿原の周囲の山。
丸山湿原から西谷公園へ行く途中でコジュケイを見ました。
それから、典型的な樹液酒場を見ました。カブトムシ、オオムラサキ、スズメバチ、カナブン 役者がそろっています。
オオムラサキ
やはり8月の低山は猛烈な暑さでした。
8月3~6日、霧ヶ峰、諏訪湖に行ってきました。
霧ヶ峰にはかなり昔に自然団体のツアー引率で行ったことがあるんですが、雨が降るし、霧で何も見えないし、宿泊者の人数の件で宿の人に怒られるしでさんざんだったんで、いつかプライベートでじっくり楽しみたいと思っていました。ようやく願いが叶いました。
八島湿原のすぐ近くの山小屋に泊まりました。
霧ヶ峰の八島湿原
八島湿原の周囲で見た植物などをふりかえります。
コオニユリ 里地のオニユリと似てますね。
シシウド ハナバチやアブやがたくさん集まってくる花です。キアゲハではないかというチョウがたくさん飛んでいましたが、これがあるからじゃないかという気がしますが、どうでしょうか?
オミナエシ 少なくなっているといわれる花です。黄色があざやか。
ニッコウキスゲ 特に車山の大群落は有名です。時期的には終わっていますが、これはたぶんニッコウキスゲと思います。2~3本ありました。
ヤナギラン 今年は早いようです。
コエゾゼミ と思います。高枝にいることが多く、なかなか見られないようです。
アカバナシモツケ かすみのような花がいい感じですね。
八島湿原は大きなふたつのドームからできています。遊歩道から湿原のまんなかを見るとその盛り上がりが実感できます。遊歩道特に北側の遊歩道は湿原の周囲の一番低いところの近くにあり、八島ヶ池、鬼ヶ泉水、鎌ヶ池という水がたまった部分も湿原周囲にあります。池や流れの近くには湿地性の植物が見られます。そこから少し高くなるとヤマドリゼンマイの群落があり、それより中はいわゆるミズゴケ湿原のようです。下の写真の手前がヤマドリゼンマイです。ミズゴケ湿原には草本類があるようですが、目立つ花はあまり見られませんでした。
アサマフウロ フウロソウの仲間はハクサンフウロ、タチフウロなどもあります。
ウランギンヒョウモン?
ワレモコウにとまるアキアカネ 夏の間はこういう涼しい高原にいます。
ハバヤマボクチ
休業している奥霧小屋から物見石に登りました。奥の山の上の建物は車山の気象レーダーです。
物見石とそこから見た八島湿原 八島湿原から車山にかけてはあまり険しい山道はなく丘陵歩きを楽しめます。
八島湿原は植生保護のために防鹿柵で囲まれています。この道の先は物見石方向。途中でシカの足跡も見られました。ただし、まったく花が見られないわけではありません。
ここからは再び八島湿原周辺。
ノハナショウブ
キバナノヤマオダマキ
コウリンカ 花びらが垂れているのが弱っているように見えますが、これで普通なんです。
オタカラコウ
午後は八島湿原南側の道を旧御射山社をめざして行くことにしました。
八島ヶ池のふちにヨシがありました。見た限りではヨシはここだけじゃないかと思います。
サワギキョウ 少し遠かったのですが、望遠で撮れました。
ヨツバヒヨドリの蜜を吸いに来たアサギマダラ このヨツバヒヨドリが好きらしく、ヨツバヒヨドリ群落でたくさん見られます。ただし、どこのヨツバヒヨドリ群落にも見られるというわけではありません。
カワラナデシコ ここのは正式にはエゾカワラナデシコというらしいですが、非常にたくさん咲いていました。
御射山遺跡 だんだんになっているのは人工的に作られたもので、昔武将たちが集って一種の競技会を開いたときの観客席だそうです。
御射山から旧奥霧小屋へは幅の広い道が続いています。あまり花など見ものはありませんでした。そういえばこのあたりの土地のかなりの部分が民有地らしく、牧野組合などにより草原立ち入り禁止と書かれた看板を見ました。
宿は八島湿原のそばにある鷲ヶ峰ヒュッテにとりました。ここは風呂もあり、夕食はミニコース、朝食は焼き立てパンが出るという充実した宿です。値段も手ごろでした。写真は夕食のデザートに出たフロマージュ・フレ。
霧ヶ峰の朝日
このあたりは黒曜石の産地として有名です。
宿の周りの林ではウグイスがミッチョンミッチョンと鳴いていました。
3日目は車山肩から車山に登りました。奥のドームが車山の気象レーダー。左にあるのは有料のバイオトイレです。
車山にはマツムシソウがたくさんありました。これからがシーズンです。
車山の周辺でチョウゲンボウが飛び回っていました。
車山の八島湿原方向はなだらかですが、諏訪湖側は切り立っています。
諏訪湖に降りました。諏訪湖ではヒシが大繁茂しています。
諏訪湖では8月15日に大きな花火大会があるのですが、それだけでなく毎日15分観光協会が花火をやっています。諏訪湖の温泉の宿を決めるときに部屋の真ん前で花火が打ちあがるというので宿を決めましたが、さすが迫力がありました。
旅の終わりに諏訪大社秋宮に行きました。これは有名な御柱。来年は御柱祭です。
本殿の見事な彫刻。江戸時代はこんなにすごいものを作れたんですね。
秋宮近くにある日本最初といわれるフィギュアスケート場。現在も使われています。
秋宮近くでカシワの木を見ました。ここでは柏餅はカシワで作るんですね。
下諏訪本陣岩波家 甲州街道と中仙道の出会う場所に立っています。
本陣のお庭。岩組が力強く見事でした。
帰り 塩尻で特急乗り換え待ちの間、駅前の観光センターで「あやみどり塩ソフト」というのを食べました。あやみどりというのは緑大豆で、これで作ったソースと塩がソフトクリームにかかっています。これはめっけもんでした。
6月20日 自然のみかた研究会で、久々に和泉葛城山に行ってきました。以前梅雨の雨の中、谷筋でたくさんのヒキガエル、大きなミミズに出会えたことがあり、それを期待したのですが、今回は天気に恵まれ?、ヒキガエルたちには出会えませんでした。そのかわり、この時期らしい自然の姿を観察しました。
スタートは塔原。途中蕎原との分かれ道を経由。そこからブナ林への入口まで。
カクミノスノキ果実 甘酸っぱくておいしい。
テイカカズラの花 傘がひらくようにつぼみが開いて花が咲きます。
アワフキムシのアワ たくさん地面についています。地面につくものと枝につくものは別種なんでしょうか?
林道からブナ林への分かれ道でホタルブクロを見ました。これを見ると夏が来たという感じがします。
ホタルブクロの中のめしべが開いたものと開いていないものが見られます。
ここからブナ林のゾーンです。
アカショウマと思いますが、まだつぼみです。近くにはイチヤクソウもありましたが、こちらもつぼみでした。
オバボタル?光らないホタルです。
オカタツナミソウ 里山でよく見ます。
道周辺のようす 気持ちいい林の中の道です。
ブナの実がありました。
頂上の神社参道石段です。
頂上の茶店は数年前に廃業しました。
ササユリ この時期の花の代表ですね。
スイカズラ
オカトラノオ 花はこれからです。
クリの花に来るクロハナムグリ いろんな虫が来ています。
ウツボグサ
ヤスデ?
この白いのはカビ?と思いましたが、リンゴコフキハムシのようです。羽化直後は白い粉で覆われていますが、しだいにはがれてくるとのことです。
山頂からは蕎原に下ります。途中見た立派なブナ。大きな木には枯れたものがありますが、枯れた木にも自然の中での存在意義があります。そのようすを観察したいですね。
ヤドリギの種と思われるもの。
ハシカケの滝 山頂からこのあたりまでが、一番楽しいところ。以前この間でたくさんのヒキガエルを見ました。
蕎原へ出るまでの林道沿いには川岸ではないですが、たくさんのイワタバコがついています。よほど湿気が多いのでしょう。
蕎原までおりました。アカタテハの幼虫が羽化をひかえて葉を巻く作業をしていました。
蕎原の田んぼにアオサギが群れていました。
蕎原から水間までのバスは新しい運行システムにかわっていました。以前は松葉温泉などを経由する川沿いの道でしたが、今回は少年自然の家や秬谷、農園たわわなどを経由する大回りのコースで水間まで行きました。
全体に春の花が終わって実をつけ、夏の花は咲いているものもありますが、多くはこれからという感じでした。
5月10日、自然のみかた研究会の仲間と丸山湿原に行きました。
JR道場駅で降りて、千刈水源地方向へ進みます。最近、遭難があったとかで、おまわりさんに注意書きをもらいました。
道場駅の南側の鎌倉峡には何度かいったことがありますが、こちらははじめてです。途中まで近畿自然歩道を歩きます。
道場駅の北側はロッククライミングで有名。
上の岩場の遠景。
途中見た虫たち、モンスズメバチ、ニワハンミョウ。
道は川に沿っています。
やがて道は山の中に入ります。丸山湿原の中ではないですが、途中の水がしみだしているところではモウセンゴケを見ました。
丸山湿原に入りました。
樹林化をリセットするために谷筋は伐採しています。
そこで、ムカシヤンマを見ました。
丸山湿原の解説板。人との関係などけっこう詳しく書かれています。
視点場ってなんでしょう。そこには湿原を見渡す展望台がありました。
視点場からの眺め。ロープがはりめぐらされています。そこが湿地と陸との境のようです。また、調査も行われているのか。コドラートも作られていました。
以下は視点場とは別の場所です。きょうは生き物はまだ早かったようですが、夏に来たらいろいろ見れて楽しそうです。
湿原の周辺の樹林もあるていど伐採されていますが、もともと里山として使われていた山で、そのなごりの株立ちがあちこち見られます。
ギンリョウソウもありました。
これが丸山らしいです。登る道はありません。
マツの木についていたマツノキハバチ。
途中キジの♀出現。
帰りに、県立宝塚西谷の森公園によってみました。田んぼがあるということで期待したのです。先日のNHK「さわやか自然百景」で西谷地区が紹介されていましたので、期待していました。しかし、テレビで見た畦畔の植物などがたくさん見られるところはありませんでした。ここではないみたいです。奥の日本家屋は公園の施設です。
保護されているサクラバハンノキの樹林
立派なビジターハウス。
でもここ虫とりできないんですね。なにか貴重なものがいて一律で保護の枠をかけているのか?しかし、こどもはどこへいきゃいいんでしょう。
えさにかぶりつく、トカゲさん。
遠くには有馬富士が見えます。