海と緑とこどもたち HONDA ECOACT

地域にこどもたちと自然とのふれあいの場をつくろう!

生態学会のついでに目黒で寄り道

2010-03-20 19:35:04 | あちこち自然探訪

 生態学会の帰りに目黒で、目黒寄生虫館と自然教育園に寄りました。

 寄生虫館は民間の博物館で、入館料無料。こわいものみたさもありますが、標本を見ているうちに背中がぞくぞくしてきました。日本住血吸虫の中間宿主であるミヤイリガイは根絶の努力が行われ、ほぼ見られなくなっているそうですが、館内で飼育されている実物は貴重です。おみやげもいろいろあります。サナダムシのプリントが入ったTシャツや寄生虫実物封入つきのストラップなどおみやげもいろいろあります。写真は寄生虫館の外観です。

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 自然教育園は知る人ぞ知る都会の中の大自然。入場制限があり、静けさが保たれています。何も手をつけないのが方針ということですが、やはり遷移が進み枯れた木は切り倒されたりしています。また昔よりアオキが増えたように思いました。

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生態学会で勉強

2010-03-20 19:20:52 | 自然

 3月18日、19日東京の生態学会に参加してきました。久々に大学で勉強の雰囲気を味わいましたが、ハプロタイプ、アリー効果など最新の用語にとまどいもあり、常に勉強せなあきませんな。

 最も期待していた企画集会「生態系サービスの総合的な指標化」は炭素固定が中心で生物多様性についてはまだまだ発展途上の感。一方、シンポジウム「農村における生物多様性モニタリング」では全国的に統一された手法による調査に対してボトムアップ型の調査も提起されていることがわかりました。これは国レベルの自然保護行政から地方レベルで里山という地域性の高い対象が中心へと枠組みに変化がおきている昨今の流れを見る中で疑問に思っていたことだったので、我が意を得たり、自信をもちました。

 もうひとつ、こちらは趣味で参加した企画集会「日本列島内の隠れた遺伝的分化」は最近の生物地理学が分子レベルの調査で大きく変化していることを強く感じました。ブラキストン線など海峡が主要な境界であった自分の学生時代の知識と比べると近畿の西部と東北に大きな境界があることなど意外でした。遺伝子検査の機器は高機能化・低価格化が進んでおり、まだまだ新たな発見が出てきそうです。