野鳥の量的な把握を行うためのセンサスという調査手法があるが、同じような方法でトンボに応用する考え方がある。この手法を学んでみようということで、奈良北部の高山から山田川流域でトンボセンサスを試してみた。
その結果、放棄田の多い谷ではシオカラトンボとハラビロトンボが上位、山田川沿いの段丘部の棚田ではハグロトンボが優占でついでシオカラトンボ。センサスはしなかったが、谷上部の棚田(放棄されていない)ではオオシオカラトンボとハラビロトンボが多かったように思います。また、農業用水路ではオオシオカラトンボのオスが多数いるにもかかわらずメスは全く見かけないというのも観察できました。条件の悪い環境に未熟なオスが追いやられているのでしょうか?
山田川沿いのハグロトンボは雑木林の中でたむろしており、今後成熟とともに山田川に降りると思われます。棚田のトンボはオオシオカラとハラビロかな?もっとセンサスしてみよう。
オオシオカラトンボ♀
オオシオカラトンボ♂が群れていた用水路
ハグロトンボ