昨年は奥ノ谷の調査のまとめを大阪自然環境保全協会のネイチャースタディファイルに発表したり、高山昆虫調査目録の新版を出した一方、パナソニック労組が運営しているユニトピアささやまの棚田再生、淡路島で奇跡の星の植物館の依頼による里山里地の植物調査、堺2区の生物共生型護岸で野鳥調査や大阪自然環境保全協会海の観察会の協力のもと自然かんさつ会を行ったりと、里山、大阪湾の再生に関わる活動をすることができました。
棚田のカワラナデシコ
浜寺公園ではスタッフの体力面などの問題で活動を考え直す時期に来ているという問題がありますが、自然イベントは公園事務所との共催の効果があがり、順調に参加者を集めています。
一方で現在、トンボセンサス、カワラバッタ調査、ため池や河川の野鳥調査などに取り組んでいますが、「生態系サービス」をテーマに進めていきたいと考えています。なぜならば、今も変わらず自然や生き物は趣味の世界との認識が強いからです。愛好の域を超えてすべての市民が共有できる自然の価値をめざすために「生態系サービス」はキーになると思いますが、はたしてその可能性は?それをどのように明らかにしていくのか?それはしろうとの市民にできるのか?今年も悩みつつになるかと思いますが、本年もよろしくお願いします。 本多俊之