わて音楽産業の歴史や裏話を調べてきたんだけど80's最強説もイギリスの音楽の良さもミュージシャンを支えるシステムが大事だって事が分かってくる。
ミュージシャンってのはシステムや社会風潮の変動にとても弱いのよね。
そしてどんな天才的才能を持つミュージシャンでも最盛期は10年前後。
80年代のイギリスの音楽産業ってのはラジオと一体化してラジオの分類に則って音楽が創られていた。
ラジオの統計学的なアンケート調査などの分類で年齢層・性別・ジャンルが特化されていった。
音楽産業はそのラジオの特化されたジャンルや分類に則って音楽を創作していればよかった。
だからミュージシャンの才能を容易に最高度に発揮できるようなシステムができあがっていったのだ。
これが適切に機能していた背景で80’sの音楽には優れた楽曲が多かったの。
日本の音楽ってのは80年代にはレーベルが沢山あってミュージシャンに自由にやらせて、リスナーが自由に好きな音楽を選んでいたんだ。
所が、ソニーが色んなレーベルを買収したりしていって、制作・宣伝・販売を一体化させていった。
そしてメジャーなレーベルはソニーとavex位しかなくなっていった。
そしてCDショップとかに期間限定でCDを置いてもらって、アルバイトにそのCDを買わせにいくという、恣意的操作が行われていった。
その結果、日本の音楽産業は人を見る、空気を読むという風潮になっていって駄目になってしまった。
日本の昔の音楽に比べると最近の音楽は本当に音質・声質が劣る。
音楽産業にも制作・ラジオ・リスナーの三権分立が必要だったんだ。
ソニーはこの三権を独裁制みたいにしてラジオとリスナーを恣意的に操作してしまったんだ。
こんな事をやっていれば碌な結果にはならない。
日本の没落には経営者が経営の数字ばかりみて、道徳や文化をないがしろにしてしまったという要因もあるんだよな。
まあ、これからは世界的にいい音楽ってのは少なくなっていくだろうね・・・
努力や犠牲が多大な割りには得られるものが少なすぎるもん。
これじゃ、昔みたいに人生賭けて青春賭けて音楽に捧げるなんて生き方もできなくなっちゃう。