先日の話、某山岳隊長の11速仕様の709(黒)が完成との事で、くまの702(白)と比較試乗と相成りました。
いろいろと見比べると、完全に別コンセプトで設計された自転車なのがよくわかる。
フレームの部材なども共通の物は殆ど無くて、全くの別設計で、細かな所まで全然違う造りになってました。
702「小径ママチャリ」
709「スポーティーミニベロ風」
見た目はそんな感じですが、乗った感じは
702「鋭い加速と機敏なハンドリング」
709「安定感のある穏やかな走り」(注)
前輪を交換したり、シートポストごとサドルを入れ替えたりもしました。
で、一つ言える事は、709は702の進化系ではなくて別キャラの自転車。
そしてもう一つ言える事は、
(注)709の実力は自分仕様にしてみないと分からない。
という事。
くま仕様の702は、数々の偶然が重なった上にかなり走り込んでセットアップしてあるので、ペダルやバーエンドバー1つ替えてもバランスが崩れて今の走りは出来なくなる。
そんな微妙なバランスの上に成り立っています。
そして、それがくまの走り方、身体の使い方にシンクロしてます。
だから、くまがくま仕様702に乗ると、他の自転車に比べて走りの引き出しが5倍ぐらい多く使えます。
前輪を使って加速したり、坂を上がったり、ペダルの11~1時付近でも膝や腰を入れて回せたり。
いまだに「加速」という点ではロードバイクよりも702の方が早く走れますw
そんな702ですが、最初にノーマルで2キロ先のラーメン屋まで乗った時の感想は…
「全く走らない。走るの苦痛、歩いた方がまし。勿体無いけど捨てるしかないかな…いくらイジっても駄目だろ、こりゃ。。」
でした。
走らない主な原因は、短いシートポストでサドルが低すぎるのと、短過ぎる152mmのクランク長でした。
幼児の三輪車漕いでるみたいでしたよww
今回、前輪を入れ替えたら、全然走らなくなって「全く面白くない702」になりました。
久しぶりに、走らない面白くない702に乗って再確認できたのは、トータルバランスの大切さ。
くまの感覚だと楽器のチューニング(調律)。
音を合わせないとハーモニーは生まれないし、弦を一本だけ高級品に替えてもバランスは取れない。
最低3つぐらいの要素がバランスしてくると、ハーモニーが生まれてきて、それと自転車の乗り手がシンクロしていくと、いいセッションになる。そんなイメージ。
今回試乗させて貰った709は、まだ組んだばかりの山岳隊長仕様だったので、チョロっと乗っただけではその実力と面白さは、くまには掴めなかった。
今、709を手に入れて、自分仕様にイジっている人がちょいちょい居るみたいなので、完成した頃を見計らってw ミニベロミーティングでもしたらオモシロそうですな~♪ ( ̄(工) ̄)ノ
帰りがけに皆で鯖神社に寄りました。
やっぱインパクトあるな~笑