おまけの人生・・・

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憑神

2007-07-11 00:37:16 | 邦画
『 憑神 』
[監]降旗康男
[原]浅田次郎
[歌]米米CLUB
[出]妻夫木聡 西田敏行 江口洋介 香川照之 赤井英和 夏木マリ 佐々木蔵之介 笛木優子 鈴木砂羽 佐藤隆太 森迫永依

 時は幕末。将軍の影武者を務めた名家の子孫・彦四郎は、平和な世で職を失い、暇な毎日を送っていた。
婿養子の縁も切られて焦った彼は、神社で出世を祈願。すると貧乏神、疫病神、死神ら災いの神にとりつかれてしまう。

≫≫ 公式サイト

07/07/06 【 ○ 】
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 ついてない、ついてない、さえない下級武士に取り憑いてしまった不幸の三巡神
いかにも人のよさそうな、キリリとした表情がおよそ似合わないであろう妻夫木聡が
ほんとに情けないながらもさえない状況にピッタリマッチしていた。

予告編で観た西田敏行の感じだとコメディータッチなのかと思っていたが、
意外とそうでもなく、なかなか人情に訴えかけるようなストーリーだった。

貧乏神のくせに羽振りのいい商人のような格好をした西田敏行が結構笑いを誘った。
漫画などで見ていた貧乏神は髪の毛は抜け落ちてバサバサ頭で、ガリガリに痩せこけて
汚い風体と言うのが定番のように思っていたから、あの恵比寿さんのような格好には驚いてしまった!

そして、疫病神の赤井英和の相撲取りもあまりにもサマになってなくて笑えてしまった。

最後の死神の女の子はちょっとこまっしゃくれて可愛げがなかった、、、。
まぁ、死神と言う設定上仕方がないことなのだろうが・・・(苦笑)


一番笑えたのが佐々木蔵之介だった。
長男のくせにどうしようもないぐうたらでいい加減なお兄さん役を好演していた。

そして、ビックリだったのが二八蕎麦屋のオヤジを演っていた香川照之!
出るのは知っていたのだが、最初は誰だかすぐに気付かなかった、、、。
ちょんまげの鬘をつけただけで見分けがつかないほど変わった訳じゃないのに・・・
今まで観た作品とは表情が全然違っていたように感じられた。
その役になり切って徹底した演技をするところは凄いなぁ~とあらためて感心してしまった!

夏木マリも色んな役をやっているが、元は歌手だったんだよなぁ~・・・
「も~ぉ、いや!絹の靴下は~・・・」って歌ってた頃が考えられないような
個性的な女優さんになってしまったし、演技力もなかなかのものだと思う。

それぞれの出演者の役柄ごとの演技を見るのが楽しい作品だった。

07-85