初買い

Ｎさんと浅草橋の呉服問屋さんの催事に行ってきた。

入り口正面には新春らしい花が飾ってあり、中央にはきれいな着物が飾れていた。
色々な着物や帯を見て回った。
人間国宝の帯も展示してあり、とてもいい物を見せてもらったって感じだった。
蘇州刺繍が施してあるすごいゴージャスな訪問着もあてさせてもらった。
私が他のコーナーで呼び止められている間に、Ｎさんが博多織のコーナーで座っていたので、
そこに行くと、素敵な帯を眺めていた。
好みが似ているから困ったもんだ、、、。
置かれている反物を見てると、素敵な誠之助の琥珀織があり一目惚れ、
Ｎさんが持っている献上がとてもよくて、似たようなのがあれば欲しいなとずっと思っていたら、
なんと目の前に掛けてあるではないか！？
土の着物にも合いそうでとても素敵で、琥珀織とどっちも捨てがたく、結局両方買ってしまった、、、。

その後、紬のコーナーに行き、大島のところでまた座り込んであれやこれや広げてみていたら、
大島には珍しい柄ゆきの反物が掛けてあるのを見つけ、「大島には珍しい柄ですね」と言うと、
反物を下ろしてよくぞ聞いてくれましたとばかりに「これはとても難しい技法なんです」と説明してくれた。
普通、大島の反物は両端の耳の色が同じなんだけど、これは左右別の色で、しかも濃淡になっていると・・・
なるほど他の反物は全て両端が同じ色だったがこれは違う。

大島は先染めなので、横糸を柄に合わせて染めるのだが、柄に合わせるだけでなく、耳まで左右違う色にして、
反幅に合うように計算して色を染めるなんてそれはそれは大変な作業だろうなと思った。
巻いてある反物を全部解いて、一番端の横糸を抜いて染めた部分を見せてくれた。
いいお勉強と目の保養になった。

その後牛首を見せてもらい、結城紬をチラ見して、会場を後にした。
１０時半頃着いて、２時近くまで眺めて回ってとても楽しかった。

会計を済ませ、お腹が空いていたので、近くの小さな中華料理屋さんに入った。
刀削麺と言うのが名物らしかったが、八宝菜と牛肉黒胡椒炒めと生ビールを頼んだ。


ちょっと濃い目の味付けだったが美味しく、Ｎさんに付き合ってビールを２杯飲んだ。
美味しかった！

帰りに津田沼の呉服屋さんに寄って、初売りの５２９（ゴフク）価格のやたら大島を買った。
仕立て上がりで￥５２，９００だったので、安いのでつい買ってしまったけど、
どうしても欲しいと言う訳でもなかったから、なくてもいいかな？と家に帰ってから反省・・・
１週間悩んでみよう～・・・