東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

海外のパソコンで困ること

2018-04-28 02:02:09 | ノルウェー Norge
イライラします…

いえ、ここのパソコンに日本語キーボードがないこととか
画面表示が英語にすら切り変えられず
目当てのファンクションを探すのに時間がかかることとかは
もう仕方がないと諦めていますが
(早くiMacを買いたい)

Excelのコマンドがノルウェー語ってどういうこと?

たとえばですね
vlookup と入力してもエラーになるばかりで
正解は finn.rad (英語にするとfind line)

文字列をつなぐ concatenate が使えず
探し回ったあげくに見つけた答えは kjede.sammen (chain together)

おまけに計算式中のカンマは
代わりにセミコロンを使わないとこれまたエラー

なぜ…
どうしてオリジナルルール?
こんなの万国共通でいいんじゃないの?

今日もごくかんたんなフォームを作っていて
セル内改行の char(10) がどうしても機能せず
ものすごくイライラしながらも諦めきれずネットで調べまくっていたら
とうとう素晴らしいサイトを発見!

その名も「エクセル機能名翻訳サイト」



主にヨーロッパですが14言語に対応しています

char はなんと tegnkode でした
(tegn はサインとかシンボルとか描くとかで、kode はコード)
わかるかそんなもの!

海外在住で現地の言語にしか対応していないパソコンをお使いのアナタ
Excel操作で困ったら是非参考にしてみてください
(そんな人あまりいないと思いますが)



イライラするとつい甘いものがほしくなるのも
困ることのひとつかも…

庭仕事フライングスタート

2018-04-25 22:07:02 | ノルウェー山暮らし fjellgård
4月も後半になり雪が一気に溶けてきました



外の景色も地面が見える場所が増えて
家の周囲の芝生もよく見ればところどころ緑色の新芽が

今年は芝生の手入れに関してひとつやりたいことがあって
芝がのびはじめる前にと
雪が溶けきるのを待たずにすでに着手している庭仕事があります

それは
家の外壁ギリギリに生えている芝生を掘り起こして
砂利を敷きつめるという「家の外周砂利敷き作戦」



夏の間
大部分の芝生は芝刈り機を使って刈りますが
機械の届かない建物のすぐそばは
去年まで園芸用のハサミでカットしていました

でも去年チマチマとハサミを動かしながら

これを来年もまたやるのか…イヤだなあ…
(腕と腰が痛くなる)
なんとか抜本的に改革できないものか…

と考えていたところ
たまたま砂利が置かれていた箇所だけ
芝生も雑草も生えていないのを見て

ああ、全周砂利ならよかったのに…
砂利、撒いちゃおうかな…
いや、もう今年は無理だけど来年なら…

とひそかにプランを練り始めたのでした





掘り起こした芝生はけっこうな量になるので
去年雑草を抜き終わった場所に移植
うまく根付かなくても
しばし雑草を抑えてくれればいいなあと期待しています

芝生を移植するためにしゃがんで地面を見ていると
たくさんの雑草が芽を出しているのがイヤでも目に入り
瞬時によみがえる去年の夏の記憶

去年は本当に庭の整備に多くの時間と労力を費やしました

それというのも
芝生の手入れと雑草取りだけでもかなりの仕事量なのに
つい欲が出て2つのミッションを追加してしまったせいです

ラズベリーをスカートをはいたまま優雅に収穫できるよう
腰まで茂っている雑草を引っこ抜いて通路を作るラズベリー畑作戦

敷地内を流れる小川にうっかり足を突っ込まないよう
小川をおおっている両岸の雑草を抜いて石を敷き詰める小川作戦

どちらもひと夏でどうにかできるボリュームではないので
今年も継続予定です

雪が溶けきってすっかり暖かくなってからでいいかと思っていたのですが
小川の周囲をチェックしてみたら



やっぱり…
石と石の隙間からもう雑草が顔を出し始めている

敷いた石をどかして雑草を抜くのは面倒くさいので
雑草が力を得る前に急いで砂利を敷きつめなければ!

ああ、ラズベリー畑も
葉の茂る前の今なら作業がラクそう
あれもこれもやりたい

何時間続けていても誰も止めてくれない庭仕事
今年は自分で気を付けて
毎日ほどほどの加減で切り上げることを第一目標にしようと思います


(玄関先のお花も春らしいものに替えたい…)

厳しい自然

2018-04-18 21:03:57 | ノルウェーの動物 dyr
ふもとの町はすっかり春の陽気ですが
(とはいえまだ緑は見当たらず)



家の近くは雪景色
自宅からふもとへ降りる私道はまだ車が通れません



その私道をATVで走っていると
ほぼ毎回シカに会います

シカの姿を見るのは牧歌的でいいんですけれど
近年やや増えすぎてしまっているらしく
食べ物の少ない冬を生き延びられない個体も増えているらしい…

行き倒れている子鹿を近くで見たのは今まで2回だけですが
それはほんの氷山の一角で
森の奥にはたくさんの弱ったシカが倒れては
他の動物の命をつないると思うと
自然の厳しさに胸が少し痛くなります

地元の人の中には
役所に申請して許可を得て
シカに干し草をあげている人もいます
(無許可で野生のシカに餌をあげてはいけないので)

賢い(あるいは経験豊かな)シカは
春は猟をしないと知っているのか
人に対して警戒しすぎて餓死するよりも
民家に近づく危険をおかして干し草を食べます

また、森で人間を見ても
深い雪の中を走って逃げて体力を消耗させるより
人間が危害を加えないであろう可能性に賭け
ギリギリまでじっとしています

そんなわけで
冬は夏に比べてうんと多くのシカの姿を見ることになるわけです

つい先日も
夕方遅くにちょっと散歩しようかと表に出たら(9時半頃まで明るいのでつい)
あわてて家のそばから逃げていくシカの親子が
(家の周囲は草の育成状態が良い)

「あっ、待って!いま家に戻るから食事続けて!じゃあね」

と叫んでそっと玄関のドアを閉め
2回の窓から様子をうかがっていると
親子は100mほど先で長い間立ち止まったまま
警戒態勢を取っていましたが



しばらくしてゆっくりと草を食べ始めたので一安心

自然のそばで暮らしていると
人間は自然のそばで生きるようにできているんだなあと
しみじみ思います


Birkebeinerne

2018-04-08 19:50:38 | 映画 movies
めずらしくノルウェー映画を観ました
(テレビでですが…)



ノルウェー人なら知らない人はいないであろう
有名な史実がベースになっています

タイトルの Birkebeinerne は
とあるバイキングの部族の名前で
その部族の2人が主人公です
(国外用の英語のタイトルは個人的にはちょっと残念な Last King)

西暦1200年頃のこと
(※ 海賊のようなイメージのバイキング黄金時代は終わっています)
ノルウェー国内の部族間の勢力争いに
デンマークやスウェーデンなどの他国がからんでの戦国時代

王であった父が亡くなったため
たった2歳にして王位を継ぐこととなる男の子を敵の攻撃から守るべく
命懸けで雪山越えを成し遂げた猛者たち



ストーリーはもちろん感動的でしたが
目を見張ったのは彼らのスキー姿の格好よさ!
「ロシアより愛をこめて」の007かと思いました

しかも007よりはるかに原始的な装備で54kmのロングラン
赤ん坊しょって(あるいは前に抱いて)道なき森を抜け
ギャップをジャンプするわアップヒルを駆け上がるわ
とにかくすごいの一言です

ノルウェー人のスキー魂のルーツを見た気がしました


(絵画にもなっている)

ノルウェー語学校に通っていたときに
教科書に載っていたのか先生から話を聞いたのか忘れましたが
この本当にあった伝説的なストーリーと
それをもとにしたクロスカントリースキーのレース
「ビルケバイネレンネ(Birkebeinerenne)」について
ぼんやりと覚えていたので
ノルウェー語(字幕なし)の映画の割に意外と楽しめた次第です

余談ですが
birk (bokmål では bjørk) は「樺の木」
bein は「脚」の意で
防水生のある樺の木の皮をひざ下に巻きつけている(スキーブーツのかわり?)のが
この部族の名前の由来だとか

この樺の木の皮は今でも結構いい値段で売れるから
薪(樺の木で作る)を作る時間が余ったら皮を集めようかな、と
以前相方が言っていたことを思い出しました
本気かどうかわかりませんが…




イースター休暇の運動

2018-04-02 20:52:14 | ノルウェー山暮らし fjellgård
今年のイースターは3月29日から4月2日でした
ふだん週に1〜2日しか町へ仕事に行かないところ
5日間ものイースター休暇のおかげで
山の自宅に丸9日間こもることになったわけですが…

休暇前に食料の買い出しにスーパーへ行くと
イースター用の黄色い花がたくさん



チューリップ(黄色のみ)、カランコエ(黄色のみ)、水仙(黄色のみ) etc.
そうです
イースターは黄色が主役
卵料理を食べるのがお約束でもあります


(ご近所の集まりにお呼ばれした席で出たニワトリのお菓子)

でも
黄色い花にも卵料理にも興味のない相方と2人住まいの我が家は
特にイースター用のインテリアを用意するとか
卵料理を意識するとかいうこともなく
いつもどおり

相方は切手の収納小屋を建てたりモミの木を切ったり
身体を使う仕事を日常的にしているのですが
わたしはといえば
チマチマとハンドメイドの小物を作っていることが多いので
計画的に運動しないと運動不足になること必至

幸い日中はいいお天気が続いているので
毎日一定時間外へ出るようにしています

とはいえ
先々週たっぷりと降った雪が深くて散歩にはあまり向いていない戸外
(一歩踏み出すたびに膝もしくはモモまで足が沈む)


(先々週の雪)

もっぱらソリ遊びとかまくら作りに終始しているというのが現状です

ソリは滑るのもまあまあ身体を使いますが
滑るために丘を登るのが主なエクササイズ



ソリを引きずりつつのわたしの重い足跡(右)とは対照的な
軽々としたウサギの足跡(左)
うらやましい…



たまに平地でミステリーサークルを作ってみたりもします
誰の目にも触れませんが

それにしても寒い日が続きます
陽の当たる昼間でもなかなか氷点下から抜け出せず
日が落ちるやいなやマイナス15℃前後まで急降下
そろそろ寒さが緩んでくれないと5月まで雪が残りそうです…


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