東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

薪を運ぶ

2021-08-28 12:37:14 | ノルウェー山暮らし fjellgård
秋です



気がつくとナナカマドの実が
どんどん赤く色づいてきています

冬から夏にかけて屋外で乾燥させていた薪を
納屋に運び入れる時期になりました



いつもは納屋の南側を薪置き場にしていますが
今年は北側の区画も片付けて
2カ所により多くの薪を保管できるようにしました



納屋の北側(向かって左側)の建物部分は
1820年ごろに建てられたもので
2階へのスロープを含む南側(向かって右側)は
およそ60年後に増築されたものです

そんなわけで正面にドアがふたつありますが
このたび新たに北側に薪を運ぶにあたって使う古いドアには
高いまたぎがあって一輪車を中まで押せません
入り口から納谷の奥まで3〜4本の薪を抱えて運ぶことになります



でも
この10歩ほどの距離を歩く間に
どこに次の薪を並べるか考えることができて
なかなか具合がよいのです


(ここには大きく割った薪のみ並べる予定)

運んできた薪がフィットするくぼみを探して
ひとつ薪を置くたびにグラグラしないか確かめます



曲がった薪がピッタリとおさまると気持ちが良くて
ちょっとジグゾーパズルのよう

少し前まで気温が1桁で肌寒く小雨や霧の日が続いていましたが
また15℃くらいの気持ちの良い日々が戻ってきて
屋外の作業にもってこい

周りでちょろちょろする小鳥のヒナや子ウサギが
越冬の前にできるだけ大きくなるべく
せっせと食事をしているのを見るにつけても
冬への支度をがんばる仲間がいるようで心強い気がします


(そばを通っても動じず食事を続ける子ウサギ)

恵まれた夏

2021-08-15 22:55:41 | ノルウェー山暮らし fjellgård
去年に引き続きベリーが豊作です



何はさておき北欧ベリーの女王の molte (モルテ)
短い旬を逃さず天気の良い日はこまめに湿地へ摘みに行きます

ある程度モルテが摘めたら次はブルーベリーを集めますが
去年や今年のように豊作だと特に探さなくても
ただ森の小道を歩いているだけでいたるところがブルーベリーだらけ



ベリーピッカー片手に
散歩ついでに気軽に摘めます



まだ少し早いかな、と思う場所もあれば
すっかり紅葉していて秋の気配を感じるところも



わたしの家の周辺で手軽に摘めるベリー類は
ラズベリーとブルーベリーとコケモモ
それからkrekkling(日本語名がわからない)くらいなのですが
今年はご近所さんのところで
レッドカラントとブラックカラントも摘ませてもらいました



レッドカラントの株は大きく茂っていて
わたしの背丈近くあります
ブルーベリーに負けず劣らずの大豊作

透明感のあるきれいな実がブドウのようにすずなりになっていて
手で簡単にポロポロと摘めるので
あれよあれよと言う間にバケツがいっぱいに



ブラックカラント(フランス語名だとカシス)も
同じようにブドウ状に実がなりますが
実の間隔が開いていて粒の大きさもいろいろ



生で食べると少しクセのある味で
シロップやジェローにするのが一般的なこの実は
日持ちがせずカビが生えやすいので
すぐに調理加工しない場合は冷凍庫へ直行です

この夏はキノコもあたり年らしく
別のご近所さんから大量のkantarell(アンズタケ)もいただきました



高級キノコをこんなにもらっていいの?というくらい
たくさんを気前よく差し出すご近所さん

「あんまりいっぱい生えていたから採ったんだけど
明日から出かけるし家族はあんまり食べないから
もらってくれると助かるわ」

と言って
キノコ掃除用のブラシまで貸してくれました


(ナイフが格納されていてキノコ狩りに携帯できるタイプ)

ああ、なんて親切なご近所さんたち
(※レッドカラント、ブラックカラント、キノコ、全て別々の方からもらいました)

自然にもご近所さんにも恵まれて
ありがたさもひとしおです


(アンズタケたっぷりのリゾット)

まだまだベリー摘みは続きますが
いつのまにか夜中になると外が暗くなっていて
夏の終わりが近づいてきているのを実感する今日この頃

天気雨のキラキラする夕立や
山にかかる虹が見られるのもあと少しかな


おそるべしオコジョ

2021-08-10 13:21:02 | ノルウェーの動物 dyr
しばらく子ウサギの幼稚園と化していた家の周囲でしたが
先週あたりから様子に変化がでてきました


(いつも複数の子ウサギがチョロチョロしていた平和な日々)

最大の天敵のキツネが家の周囲に近寄りたがらないため
柵の内側にいる間は安全だと思っていたのに
なんとオコジョが子ウサギを狙うという事実を目の当たりに!

ある日
外でペンキ塗りをしていたときのこと


(まだまだあちこち終わっていない今年のペンキ塗り)

少し離れたところからギャッギャッと聞き慣れない声がして
鳥かな?と思いつつ向かうと
なんとオコジョが子ウサギに噛みついているではないですか!

あわててウサギに加勢しようとしましたが
薪置き場の下に潜り込んでしまって手が届かず
周囲の木材やトタンで騒音を響かせてオコジョを威嚇(?)していると
ややあってウサギが這い上がってきて茂みの中へ跳ねていきました

ああ、びっくりした

オコジョは子ウサギより2回りほど小さいのにまさか獲ろうとするなんて
たまたま出会い頭に噛み付いたのかな…

と、のんきに構えていたらまた同じようなことが

振り落とそうとグルグル走り回る子ウサギの背中に噛みついたまま
しぶとくウサギが疲れるのを待っているオコジョ
ギャッギャッと鳴き声をあげる子ウサギ

あわてて表に出て追い払ったものの
そんなことであきらめるオコジョではないらしく
その後も頻繁に家に周りをうろついてチャンスをうかがっています

子ウサギたちもすっかり用心深くなって
集まって遊ぶようなことはもうほとんどなくなりました


(わたしたちが近づいてもすぐには逃げないけどやや警戒)

ああ、ネズミを捕食してくれるありがたいオコジョが
まさか子ウサギの敵になるなんて

ずっとここに住んでいて物知りな義父にオコジョのことを聞いたら
ビックリするような昔話がでてきました

むかしクリスマスのころ納屋で家畜のブタを屠って解体していたとき
いったん休憩を取って戻ってきたら
ブタの頭を持ち帰ろうと耳にかじりついて引っ張るオコジョの姿があったとのこと

何キロもあるブタの頭を?
頭が悪いのか挑戦するのが好きなのか?

オコジョは獲物をためておくことでも有名なので
家の近くで子ウサギの山に出くわすのではないかとビクビクしています

せめて1羽か2羽は生き延びて
来年もこの庭に遊びに帰ってきてくれるといいのだけれど


(去年生まれたこの子みたいにね)

テュッペルヴァーレ

2021-08-06 13:31:07 | ノルウェー山暮らし fjellgård
先日
タッパーウェアパーティーのお誘いがありました

タッパーウェアはわたしの母が昔からたくさん持っているうえ
義母もそれに負けず劣らずたくさん持っているので
わたしにとっても馴染みのあるブランドですが
ホームパーティーに参加するのは初めて


(自宅で活躍中のタッパーウェアの一部)

会場はこの夏のあいだ週末ごとにお手伝いに行っている地元のカフェ
デモンストレーターの女性もよく知っているご近所さん

実は以前から何度となくお誘いを受けていたのですが
いつも仕事の日と重なっていて顔を出せずにいました
ようやくチャンス到来

このたびのテーマは「生地に手を触れずに作る菓子パン」とのことで
タッパーウェアの便利アイテムを駆使しながら
2種類の菓子パン作りを実演



あらかじめ機械で練って発酵済みの生地を
シリコンシートの上に取り出すと
めん棒で手際良く伸ばして中央に星形の切り込みを入れ
砂糖をまぶしたラズベリーをたっぷり

2本のスパチュラで中央からと外側から
生地をくるっと巻き込んでリング状にしたら後は焼くだけ
手を全く汚さずにあっという間に成形完了!

こちらもほぼ顔馴染みのご近所さんたちで占められた参加者からは
「コロナパンだわね」
「ねえ、その生地すごくツヤツヤしてるけど何のオイル?」
などと質問が飛び
商品よりパンに注目が集まっていたような…

さすがみんな普段から家でパンを焼く人たちです

さて
パンが焼けるのを待つ間に
この夏セール価格の注力アイテムの実演や
キャンペーン中のオマケの説明を聞きます


(3800円くらいの買い物をするともらえるランチボックス)

小さい時ミニオンズが好きだった姪っ子のことを思い出して
ついカタログを真剣に眺めていたら
ちょっと気になる商品発見!



電子レンジで短時間でお米が炊けるという
その名もイージーライス
うーん、ちょっと欲しいかも

ちなみにタイトルはノルウェー語の「タッパーウェア」
というか
ノルウェー人がTupperwareをノルウェー語風に発音すると
テュッペルヴァーレになります
初めの頃は可笑しかったですがもうすっかり慣れました



焼きたての菓子パンと
美味しいカフェのコーヒーをいただきながら
顔なじみのおばちゃんたちと過ごした楽しい夏の夕べでした

注意書

※このブログの文章・写真・画像を無断で使用することを禁じます。