マイナスの日々

先週まで0℃前後だった気温が
数日前にぐっとマイナス14℃まで下がって
ここのところはマイナス10℃あたりに落ち着いています

寒いけれど景色が綺麗なことこのうえありません


(朝9時頃の南の空)

雪がまだ少ないので
もうすぐ12月だというのにまだ車で行き来できるのが
とてもありがたいです

でもエンジンをかけたらすぐにスタートできるATVと違って
車はフロントガラスの氷を溶かすのに少々時間がかかります



車内が温まるまでにはさらに時間がかかるので
氷のように冷たいステアリングを握るのに手袋は欠かせません



一面の雪景色は太陽の光のもとでは眩しすぎて
サングラスなしではすぐに目がチカチカしますが
太陽と別れて過ごす今の時期は
いちにち中どの時間帯でもその心配はナシ



陽の光は山の向こう側のうんと低い位置から
どこかに反射してうっすら届いているので
常に間接照明のような感じです


(薄暗くなり始める午後3時半頃)

気温の低い日々は晴天率が高く
夜空は連日満天の星
天の川もくっきり見えます

オリオン座はすっくと真っ直ぐに立っているし
北斗七星はひと晩じゅう高い位置に見えていて
日本での見え方と違うのが不思議な感じです

加えて
北の空にうっすらとしたオーロラのアーチが見えることも
この気候だと珍しくありません

周りじゅうの何もかもが美しい季節です

ノルウェー夢ネットでクリスマス

早いもので今年もあと1ヶ月ちょっと

まだまだ先だと思っていた
ノルウェー夢ネットのオンラインセレクトレッスンが
近づいてきました

OGPイメージ

ノルウェー夢ネット

北欧ノルウェー情報＆アットホームなノルウェー語レッスン

ノルウェー夢ネット

 

今回は
ノルウェーの田舎のクリスマスについてのあれこれを
ご紹介する予定です



開催日は12月11日
日本時間での開始時刻16時はノルウェーの朝8時
冬至まで2週間を切った頃でですから外はまだ真っ暗なはず…

少し早いクリスマスイブの夜の雰囲気を
ライブでお届けできたらいいなーと思っています



クリスマスといえばツリーやプレゼント
それからサンタクロースなどのイメージが強いかもしれませんが
キリスト教の国ノルウェーではアドベント期間の楽しみもたくさんあります

クリスマスマーケットにルシア祭
juleverkstedと呼ばれるワークショップでは
小さな子どもでも自分の手で色々な物を作ります


(アドベントカレンダーも忘れてはいけないお楽しみ)

昔ながらのやり方で森からツリー用の木を切ってきたり
7種類の焼き菓子を自宅できちんと作ったり
ニッセのためにミルク粥を納屋へ運んだりといった
手間はかかるけれど心の温まる風習が残っているのも
田舎のクリスマスの魅力です



セレクトレッスン当日までまだ少し時間があるので
クリスマスのお料理やデザートについては
ご希望があればレシピもお伝えしようかな…とか
BGMにノルウェーのクリスマスソングはどうかな…などなど
参加者の方に楽しんでいただけるよう準備中です

ご参加をご予定、ご検討されている方で
リクエストなどがありましたら
こちらのブログにお気軽にコメントくださいね

太陽のない日々のはじまり

先週は
短いながらも陽光を楽しめる最後の週でした


(谷間に顔を出してすぐにまた山の後ろに隠れてしまう太陽)

低い位置から差す弱い日光でも
あるのとないのとではまったく違います

窓辺の植物たちもこれから10週間
まったくお日さまを浴びられなくなるのでかわいそう…



気温はほとんどプラスで
雪も氷もずいぶん溶けて
いろいろな作業がしやすくて助かります

いつもなら今の時期は
翌シーズン用の薪作りのために
森から大量の木を切って運んでくるのですが
この夏に納屋へ運び込んだ乾燥済の薪の量が思ったより多かったので
まずは何年も放置してあった
木の根元の部分を回収することにした様子の相方


(切り株に埋まった工具のパーツを取り出しているところ)

そうです
放置していたのは大変な作業だから

軽くて扱いやすいバッテリー式ではなく
ガソリンタイプのパワーフルなチェーンソーでも
なかなか思うように進まなくて
とうとう新しいチェーンソーを買うことまで検討しています

そんな手のかかる切り株なんて
ほうっておけばいいんじゃないかと見ていて思うんですけれど
開墾地の整備を兼ねて作業しているエリアでは
できる限り地面に近いところまで木を取り除くのが良いようです



根元の部分はみっしりしているので
割って薪にしたら火持ちのいい良い薪になります

雪が遅いついでに
こちらもずいぶん長い間ほったらかしにしていた
裏庭の間伐で出た大量の枝も片付けてしまうことにしました



もうすぐ雪の予報です

病院ホテル

先週
Trondheimの大学病院にお見舞いへ行ってきました

入院先は病院内の病床ではなくて
病院に隣接のsykehus hotell(病院ホテル)
1階のロビーで待ち合わせてカフェテリアで食事します



カフェの営業時間は
ノルウェーの一般的な1日4食に合わせて細かく区切られているので
middagに合わせて行きました



ブッフェスタイルで
流動食しか食べられない人のためにスープやおかゆが
それからベジタリアン向けのお料理が必ず並びます



食事のあとのデザートとコーヒーもあって
ほんとうにごく普通のカフェそのもの
滞在している人も病院の寝巻きではなく普通の服装なので
つい病院に来ていることを忘れそうになります

ところでこのホテル
従来のsykehus hotellと少し異なる仕組みのrettpostと呼ばれるもので
医師や看護師が常勤する新しいタイプ
なんでもテスト運用3年目なのだとか

病院内の病床でなくてはいけないほど重症ではないけれど
ケアのほとんどないsykehus hotellでは不都合な中程度の患者が
ここに滞在するそうです

ちなみに
Trondheimまではうちから片道3時間くらいかかり
これまで来たことがあるのはこの6年間で2回だけ

2年前にIKEAで2時間待ちした時と
そのあとのIKEAリベンジの時で
どちらも自宅とIKEAを往復しただけでした

いつかゆっくり行ってみたい場所ではあるのですが
今回も病院以外どこにも寄らずにトンボ帰りしただけで
朝から晩までの1日仕事でしたから
観光目的で行くなら1泊くらいしたいなあ…



それでも
車窓から信号や高い建物を目にして
久しぶりの都会感を満喫しました

クリスマスシーズン

ハロウィンが終わらない10月の終盤から
スーパーマーケットではクリスマスアイテムが目につくようになりました


(山積みのジンジャーブレッドクッキー)

小麦粉のパッケージが赤と白のクリスマス仕様になって
さらにふだんの半額くらいのセール価格になります



ちなみにこの小麦粉は
パンや焼き菓子に使われるスタンダードタイプで
1袋2kg入りがいつもは250円くらいです

4袋まとめてシュリンクパッケージに入って店頭に並んでいて
もちろん1袋単位で買えますが
4袋まるまる買う人も珍しくありません
(特に今の時期)

今年はアドベントが始まるのは12月に入ってからですが
そんなことはお構いなしに
アドベントカレンダーもすでに早くから店頭に並んでいます


(スーパーで売っているお手頃価格のアドベントカレンダー)

先週までは雪もなく気温もプラスで
まるで秋のような景色を目にしていたせいか
そこいらじゅうで目にするクリスマスグッズも気が早いなーと
素通りしていたんですけれど…



今週はうっすら雪景色で
すっかり師走の気分になりました



景色の力って大きいなあ

つい先日まで
森を散歩中に食べることができていたブルーベリーも
知らずに食べ納めだったようです


(霜のあと甘みの増した美味しい秋のブルーベリー)

また来年もたくさん実をつけてね

3度目の雪

昨日の朝
この冬3度目の雪が降りはじめました



でもチラホラとしたほんの少しの雪で
午後になっても車のわだちが白くなったくらい



もしも夜の間に30cm以上積もるようなら
車で下山するのが難しくなる前に
ふもとに停めてあるATVとスイッチしておかないといけないので
天気予報とにらめっこ

この先の1週間はまた少し暖かくなって降雪はナシ
翌朝までの積雪量の予想は15cm未満
ヨシ、車はそのまま自宅に置いておこう、ということになりました



翌朝
周囲は一面真っ白になっていましたが
積雪はほんの10cmちょっと
雪も降り止んで気持ちのいい青空です

この状態なら運転もさほど問題なさそうで
ホッとひと安心

それにしても日の出がどんどん遅くなっていて
10時半頃でもまだ太陽は山の稜線より低くて姿が見えません



ふもとまでは夏なら車で20分かかりませんが
新雪なので少し早めに家を出ます

わたしの運転技術をあまり信用していない相方から
下りは2速まで落として
上りのきつい所では3速で回転数2500くらいで、と
細かい指導…いえ親切なアドバイス

今乗っている車はオートマティックギアなので
ドライブモードでギアを変えながら走ります

道のりのおよそ半分くらいのところへ来ると
自宅の周囲にやっと日光が差し始めるのが見えます



土曜日で仕事でもないのに
こんな日にわざわざ出かけるのには理由があって
今日は地元の射撃クラブのこども向けイベントデー

練習場隣接のカフェで
コーヒーやケーキ、軽食を出すお手伝いです

思えばcovid-19の流行で
2年近くイベントも練習もできなかったわけで
本当に久しぶりに顔見知りの人たちの元気な顔が見られて
なんだかしみじみ日常が戻ってきたことを実感しました



帰りにはあれもこれもと
残った食べ物をたくさんもらったので
食べ過ぎ注意の週末です

道路の治水

雪がすっかりとけたいまのうちにと
急きょ家の近くの山道のメンテナンスをすることになり
例によって義父が手伝いに来てくれました

わたしが家の用事を少し片付けてから
様子を見に歩いていくと
橋へと続く長い下り坂の途中に相方と義父の姿を発見



今年の雪どけのあとの裏庭の溝掘りと同様
手作業の土木工事


(スーパー義父は84歳)

ちなみに今回のメンテナンスは治水で
道の山側から谷側へと水を逃すためのパイプを地中に埋めます



掘っているそばから水がどんどん流れ込んでくるので
土砂が重いのなんの



地中から大きな石がゴロゴロでてくるのですが
それはその辺に捨てずに取っておいて
別の場所で道幅を広げる工事に使います



石というよりもはや小ぶりな岩みたいなものもあって
そういった手では到底持ち上げられないような重さの石を
アイロンバー1本で掘り出して動かしていくというスキルは
見ていてなかなかのもの

相方も義父も
べつだん土木工事を仕事にしている人ではなく
知識や技術は人里離れた山で暮らすうちに身についたものですから
ほんとうにこの土地にそぐっていて無駄がありません

義父が来てくれたこの日は
溝を掘ってパイプを埋めて土をかぶせるところまでで
いったん終了



パイプの入り口へと流れていく水は
今の時期はそう多くありませんが
春の雪どけの季節には大量の濁流になります



この排水システムがなければ水の大半は道路の上にあふれて
路面を流れ落ちながら道の表面を好き勝手に削ります
そしてただでさえガタガタの道がもっとでこぼこに…

別の日にもう1ヶ所
以前からパイプが通っているにもかかわらず
途中でつまっているのかあまり排水の役に立っていないところがあったので
ついでにそこも掘り返して手直しをしました



掘ってみたらなんとパイプが短くて
道路の反対側まで達していなかったので
道理でパイプが詰まるはずです

詰まったパイプを掃除して中をすっかり空洞にしたら
納屋に残っていたパイプを継ぎ足してトンネル完成

パイプの上は土をかぶせただけだと柔らかいので
のちほど少し離れた場所から細かい砂を運んできて
しっかりした表層にする予定です

勢いのに乗った相方は好天が続いているうちにと
森で木を切る作業をキャンセルして
引き続き道路メンテナンスに精を出しているんですけれど
どうやらこの作業が楽しくて仕方がない様子



わたしも
岩と格闘する気にはなれないものの
(というかわたしの力では全く無理…)
水を導くという工程はけっこう面白いし
作業用のゴム長靴で土砂の中をジャブジャブ歩くのも楽しくて
ついつい屋外での仕事に時間を割いてしまいます



サマータイムが終わり
日が暮れるのがいっそう早くなった11月
日光を浴びられるのもあと少しです