東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

嵐のあと

2022-01-24 09:36:24 | ノルウェー山暮らし fjellgård
しばらく続いていた悪天候からようやく抜け出して
久しぶりにうっすらと青空が!



家の周りはどこもかしこもウサギの足跡だらけ



吹雪の間はきっとウサギも
どこかの穴でじっとしていたのかも…

雪かきをしたわけでもないのに
stabburet(高床式の食糧保存庫)の周りの雪は吹き飛ばされて
見事に雪がありません



これって建物に脚があるせいなんでしょうか…

でも納屋とガレージはどちらも
ドアにたどり着くつくまでの雪かきが大変です



リビングの大きな窓の外に取り付けた
暴風用の板も外したいけれど
ここもまずは雪かきか…



夕焼け空も久しぶりで
いつまででも景色を眺めながら散歩をしていたくなる夕刻



気温もどんどん上がってプラスになり
川を分厚くおおっていた氷と雪もずいぶん溶けています

あかね雲が強く光りだすと
周囲の景色の雪や水面にも反射して
まるでおとぎ話の絵本の世界にいるようです
(写真ではうまくお伝えできませんが…)


冬将軍

2022-01-18 22:13:46 | ノルウェー山暮らし fjellgård
先週の嵐Gydaのあとも
続けて嵐が来ています



リビングの窓のすぐ向かいにある納屋の姿が
吹きすさぶ雪でけむって見えているかと思うと
ホワイトアウトで何も見えなくなってしまったり

朝起きて
寝室の南向きの窓から外を見ようとしても
ガラスに張り付いた雪で何も見えなかったり



なかなかの強風です

風は南からと北からかわるがわる吹き付けていて
家や納屋など建物の周りは対流が起きるのか
吹き溜まりになる場所と雪が吹き飛ばされて無くなる場所ができます


(北風を避けて家の南側に停めたトラクター)

ガレージの周りはいつも吹き溜まりがひどく
ドアにたどり着くためにはかなりの雪かきが必要



嵐と嵐の間に1〜2日ほど風の弱まる日があるので
天気予報をマメにチェックしながら
嵐の谷間には相方がトラクターで山道のメンテナンスに出かけます



もともと明るい時間が短いせいか
「日の暮れないうちに」とか
「外が暗くならないうちに」といった概念はあまりないようで
この日も夕方の4時半を回ってすっかり暗くなってから出発していました

よもやこの後
2キロほど先の狭い坂道で脱輪して
歩いて戻ってくることになるとは思いもよらずに…

山暮らしの長い冬は
まだまだ続きます


Gyda

2022-01-16 17:21:20 | ノルウェー山暮らし fjellgård
3日前の荒天の予報で
うちのあたりを直撃する嵐に
Gyda(ギィーダ:女性名)という名前がついていることを知りました



むむ
強そうな名前
荒れそう…

天気予報のサイトには
見たことのない最大級の赤の警報のサイン


(土砂崩れ、洪水、大雨、雪崩とフルスペック)

村全体が停電になったのはその日の真夜中で
中心部では2時間ほどで復旧したと聞いたあとも
うちでは朝になっても停電のまま
うちの窓から見える谷の向こうの2つの集落も真っ暗なまま
(※周囲が明るくなるのは10時ごろ)

早朝から発電機を2時間おきに動かして
冷凍庫とバスルームと切手保管庫の温度キープおよび
ヘッドライトと携帯電話の充電をします


(9馬力の自家発電機)

薪ストーブがあるので
部屋の暖房やお湯を沸かすのに不自由しませんし
水も加圧ポンプは動かないものの
井戸からの水圧で蛇口から細々と出てくるし
表に出ればバケツで汲むこともできます

外の気温はマイナス2℃とそれほど低くなく
冷蔵庫の中身をクーラーボックスに入れて外に置いておけば
ちょうど良いくらい



wifiは使えませんが
携帯電話がかろうじてつながっていて
SNSや電力会社のニュースで状況をチェックできます

うちと周囲の集落の停電の原因となっている場所では
トウヒの木が2〜30本なぎ倒されていて
電柱はもう立て直せないため仮設での復旧作業中とのこと

午後遅くにはまた外が暗くなってきたので
普段使わないけれどたくさんあるろうそくを
あちこちに灯します


(ろうそく3本でわりと明るくなるキッチン)

テレビもインターネットも使えず
クリアな明かりもない状況でできることといえば限られていて
わたしは簡単な編み物
相方はヘッドライトをつけて切手の仕分けをしつつ
ストーブの上で煮ている夕飯のスープができるのを待っていると
ふいに電気が戻りました

悪天候が続くなか
24時間を待たずに直してくれた地元の電力会社に
感謝しきりのわたしをよそに
発電機に使ったガソリン代を請求しようかな、などと言う相方

え…
そんな…
名前がつくほどのひどい荒天のせいなのに?

翌日、吹雪が収まって外に出てみると
家の外壁は凹凸の凹の部分に雪がたまって
即席のストライプ模様になっていました



ちょっと可愛い、かも…

2022年最初のオーロラ

2022-01-15 21:58:47 | ノルウェーのオーロラ nordlys
年末からずっとすっきりと晴れない日が続いていたので
すっかり油断していたのですが
今週初めの夜のこと
窓の外にふと明るい光の帯が見えて外へ出ると
北側の空に広く高くオーロラが出ていました



おおかたはグリーンの光でしたが
時おりパープルがかった光も混じり
ふいに強く光り出したりするので目を離せなくて
しばらく見飽きることなく眺めていました



ひらひらとカーテンのように波打つようだったり
ゆらゆらと天上へ向かって立ち昇る炎のようだったり
たえず姿を変える様子は何度見ても不思議です


特別なホリデイ

2022-01-13 16:14:28 | ノルウェー山暮らし fjellgård
昨年12月半ばからの3週間は
スペシャルなゲスト・ヨハンセンさんを迎えての
スペシャルなクリスマス・ホリデイでした



ヨハンセンさんの楽しいブログはコチラ
👉スウェーデンの島に暮らす

写真のスウェーデンのスイーツ「セムラ」について気になる方は
旧ブログ「スウェーデンの田舎に住んでみたらどうなるの日記」の
コチラの記事がオススメ
👉セムラを作る その1)自家製アーモンドペースト/マジパン
👉セムラを作る その2)カルダモン入りバンズを焼く

ノルウェーとスウェーデンはお隣同士で
よく似たお菓子や料理もありますが
クリスマス料理は全く違っていて面白かったです


(とっても美味しいスウェーデンのjulskinka ユールフィンカ)

年越しそばも
ノルウェー人の相方と2人で食べるのとは違って
日本人の数の方が多いと肩身が広くていい気分


(日本の母から「ヒコもおそば食べたからね」と年末に届いた画像)

今年は新年の打ち上げ花火もしました
(いつもはふもとで上がる花火を見るだけ)



雪の上なので火の心配はないものの
あまりに頭上近くで炸裂するので叫びまくり



これも隣で一緒にキャーっと叫ぶ声があると
楽しさ倍増です
(相方は全く叫ばない)

ヨハンセンさんと一緒にやった数々の楽しいことの中には
わたしにとって新しいことが盛りだくさん

その勢いで今年の抱負を5つ決めました
そのうちのひとつは
サワードウのパンづくり



イーストを大事に保って
末長く作り続けられますように…

それから毎朝のヨガの習慣も
身体がとってもスッキリするのでぜひとも続けたい

いつもカンタンな手抜き料理ばかりじゃなくて
いろいろなメニューにトライするという目標も
常に頭の片隅に置いておこうと思います



ああ〜
ほんとうに楽しいホリデーだった!

ヨハンセンさん
たくさん乗り物を乗り継いで
コロナ下の国境を越えて来てくれてありがとう!

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