東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

サプリメント

2016-02-28 10:28:45 | ノルウェー Norge
もともとサプリメントというものに興味がなくて
身体に必要な栄養素は
是非とも食材から摂りたいと常々思っているので

ここでは子供からお年寄りまで
ごく当たり前にシロップやオイルやタブレットで
ビタミンDとオメガ3を補充していますが
全く倣うつもりはありませんでした

が…

今年初めにノルウェーに到着してすぐに
ブログを通じて知り合ったオスロ在住の日本人女性から
「摂ったほうがいいよ」
と言われてアッサリ路線変更

ここで何年も暮らしている日本人の彼女の言葉は
素直に聞き入れたい

というわけで
一応飲んでいます
オメガ3に若干ビタミンDも入っているようなやつで
飲みやすいカプセルタイプ



ちなみに相方は原液みたいなものを
ボトルからグイッと口飲み



便秘に効くらしいこちらのシロップは
まだ試していませんが…



瓶のフタの絵が
なんとなくロングセラーっぷりをうかがわせます



ところで
ノルウェーは日本に比べると税金が高いです
たいていの物の消費税は25%ですが
内税表記なので
税金が高いというより物価が高いという印象の方が強いです
(両方ですかね…)

でも食品は15%と比較的低めなのと
写真のような健康食品もチョコレートなどの嗜好品も
食品と同じ15%なので
わりと良心的というか良い税制なのかなと思います

日本の消費税が上がるのって
今年でしたっけ?来年?

きっと一時帰国するたびに
浦島太郎になるんだろうな…

雪が続くと

2016-02-26 12:44:57 | ノルウェー山暮らし fjellgård
普通だったら12月か1月にまとまった雪が降るそうですが
今年は2月も終わりに近づいて
ようやく連日降りしきる雪

前日80cmくらいでも



翌朝になると1mを超えています



わかりにくいですね…
とにかく雪は窓の高さを超えていて
この窓って掃き出しだっけ?っていうくらい

雪がこれくらい積もると
ちょっと納屋に薪を取りにとか
ちょっと食料庫に小麦粉を取りにとか
またテレビの映りが悪くなれば
アンテナの雪を払いに外へ出ないといけないのすが

玄関を開けるとそこは
一面雪の海みたいになっているので
着替えて雪かきからスタート



さらに
家と納屋は丸太でできているので平気でも
最近建てた車庫の屋根は
50cmも積もれば雪を降ろしてやる必要があります



子供の頃に住んでいた新潟や富山を思い出さずにはいられません
でもわたしと妹は子供だったから
ミニスキーで遊んでいただけだったけど
両親はさぞかし大変だったんだろうなあ


(いまここで大変なのは主に相方)

加えて
家から下界へ通じる道は
未舗装のけもの道に毛が生えたような道なので
あまり雪が積もるとどこが道かわからなくなります

週に一度の買い出し日まではまだ少し日があるものの
道を見失わないために
降雪2日目にATVで山道を走ってきました



ところどころ雪かきが必要なので
シャベルを積んでいきます

深い新雪を力強くかき分けて走る様子は
海を航海する船のへさきのよう



カーブでは
ただでさえわたしの手には大きいハンドルを
力一杯回さないと方向転換できません

生活のための除雪作業だけで
すでに雪まみれなのに

「スキーしようか」

と言ってワックスを塗っている相方を見るにつけ
やっぱりノルウェー人だなあと思い知る次第です








物の量

2016-02-24 21:12:16 | ノルウェー山暮らし fjellgård
なるべく物を増やさないようにして
長年暮らしてきたので
物が多すぎる生活のなかで
しばしば途方にくれます

断捨離とか風水とか
潔く物を手放すのは本当に気持ちが軽くなる

人にあげるのも売るのも
ただ捨てるのも
わたしにとっては自分の手元からなくなるという点で同じです

もちろん他の誰かが使ってくれれば嬉しいけれど
例えば売れないからとかもらい手がいないからという理由で
使いもしないものを持ち続けるのは
場所と時間の無駄だという考えです

仮に広大な保管場所があって
手入れをする時間がたっぷりあったとしても
やっぱり要らないと思ったものは手放したい

相方の住まいは
文化の違いを差し引いても
極端に物が多い

たとえばベッド
いまわたしたちが毎日使っているもののほかに
義理の両親の寝室に2台
ゲストルームに1台

ここまでは理解できます
たとえ両親は今別の家に住んでいて
ゲストルームは物置部屋と化してお客さんを入れられないとしても…

問題はそれ以外に
ダブルベッド1台とシングルベッド2台が
保管してあるという事実

実はこれも
百歩譲って
いつか自分たちのベッドが壊れたら(?)使うとか
いつか新たにゲストルームを用意する場合に使えるとか
そういう風に考えられなくもありません

わたしにとって積み上げられたベッドの山以上にストレスなのは
大量の掛け布団やまくらやクッションに加えて
シーツや布団カバー、ピローケースなどのリネン類ざっと数十セットが
穴が空いているものから未開封のものまで
全く整理されずにただつっこまれているという状態

もしもわたしが好きなように整理整頓して
要らないものを処分してもいいのなら
喜んで取り組みたいところですが
相方がなかなか物を捨てたがらない性分なので
そうもいきません

片付けようよ…

要らないもの捨てようよ…

物減らそうよ…

コーヒーカップとソーサーとプレートのセット
12客分を3セット
要る?

長靴10足
要る?

掃除機3台
要る?

ここ民宿?

途方にくれると
思考がだんだん変な方向へ向かって
わけがわからなくなります

ああ…
羊が家具やシーツをむしゃむしゃ食べる夢とか見そう…


(せめて写真はすがすがしく)


鹿に優しく

2016-02-21 13:01:02 | ノルウェー山暮らし fjellgård
わたしが住んでいるあたりで
一番たくさんいる動物は鹿(とその仲間)です

ATVやトラクターで山道を走っている時にもしばしば見かけますが
夜になると彼らは草を求めて
家の近くまで来ることもあります

夜、暗くした部屋の窓から鹿を見るときは
だるまさんが転んだをするみたいに
母鹿がうつむいて草を食べているすきに少しずつ
音をたてないようサササッと窓に近づきます

鹿はとても臆病で
常に周囲の気配に気を配っているので
たとえ50mくらい離れていても
音を聞きつけたら逃げてしまうのだそう

朝になって周囲を歩いてみると
たくさんの鹿の足跡とともに
彼らが雪を掘って草を食べた跡があちこちに見られます


(前夜までは一面の雪で地面は見えていなかった)

そしてフレッシュなフンも…





蹄の大きさと向きで
どれくらいの大きさの鹿がどっちに向かって歩いたかわかります

たまに
夜間に外で鹿に出くわすと
彼らの眼がヘッドライトの光を反射して緑色に輝いて見えます

一瞬こちらをじっと見たかと思うと
急いで逃げていくのですが
相方いわく
鹿に優しくしたければ話しかけるといいのだとか

人間の足音に驚いてあわてて雪山をかけ登るのは
小さな鹿にとってはすごく危険で
下手をすると死んでしまうから、というのが理由だそうです

話し声は足音よりもよく聞こえるので
こちらの位置を把握しやすく
安心してより容易に離れて行けるという理屈

ちなみに何て話せばいいの?とたずねると

「大丈夫だよ、ぼくは敵じゃないよ
銃も持ってないし撃たないよ
ちょっとそこの橋まで行くだけだから
それからまた戻ってくるからね」

という感じでいいそうです

本当かな…






大豆

2016-02-20 11:24:06 | ノルウェーの食べもの mat
とうふや厚揚げや油揚げが大好きで
毎日ほぼ欠かさず食べていたのに
当然のことながらノルウェーでは入手困難

数ある豆の中でもダントツで栄養価の高い大豆
加工品だけでなく水煮した大豆も好きでよく食べていたし
節分の豆も食べだしたら止まらない美味しさ

とうふ類が買えないのは仕方がないとしても
大豆の水煮缶くらいはあるだろうと
なんの根拠もなく信じていたのですが

これがどこにもないんです…

スーパーの豆類コーナーはけっこう充実していて
多種多様な豆の水煮や味付けしたものや乾燥豆が並んでいるのに
なぜか大豆がナイ

仕方がないので
代わりになるかどうかわかりませんが
ひよこ豆やインゲン豆やグリーンピースなどを食べつつ
新しいお店に行く機会があるたびにしつこく大豆を探していたら
あるお店で

「大豆?冷凍のコーナーにありますよ」

と言われました

えっ、あるの?
でも冷凍って…

言われた通り冷凍食品売り場へ行くとそこには



こ、これは…

わたしたちこれを大豆とは呼ばないんですけど

でもパッケージには堂々と
EDAMAME と Soybeans の両方が書かれています

ううーん
確かに枝豆と大豆は同一の植物だけど
日本人にとっては納豆と甘納豆くらい違うと声を大にして言いたい

でも買いましたけどね
枝豆

美味しかったです
日本でだったら絶対に買わない中国産だったけど…

ともあれ
ノルウェーの田舎で大豆を食するのは
限りなく不可能に近いとわかりました

ところで
自宅から一番近い町(距離にして43km先)に
近々アジアンフードのお店ができるかもという噂があるので
オープンしたら是非行ってみたいと思っています

大豆、あるかも?

Nordlys

2016-02-18 13:12:10 | ノルウェーのオーロラ nordlys
アラスカ大学のオーロラ予報のおかげで
昨夜もまた綺麗なオーロラを見ることができました

昨夜の予報は
0から9までの10段階のうちの5で
1時間毎に更新される予報図では
ノルウェー中央部でも可視確率の高い様子がわかります



ちなみに
この予報をチェックするようになってまだ1ヶ月くらいですけれど
今までで見たことのある予報は

2 Low
3 Moderate
4 Active
5 High

の4種類
0とか1とかいうことは一度もなくて
毎晩オーロラのショーは幕を開けているわけです

家の2階の窓から外を見ると
真北の方角には食料庫があって
空と山の境界が見えません



家の外に出ればもう少しよく見えると思います

少し西寄りの空は比較的見晴らしが良く
民家の明かりがあるものの
みなオレンジの優しい光で邪魔になりません



写真のように緑色に光って見えないときでも
オーロラは長い間ずっと北の空に広く広がっています

動きが少ない時はただアーチ状に浮かんでいるだけで
一見すると雲のようにも見えますが
雲ではない証拠に星がはっきりと透けて見えていますし
しばらく眺めていると
その白いアーチは刻一刻と形を変えているのがわかります

一瞬高く空に伸び上がったり
波打つ光が二重三重のカーテンのように見えたり
天空から降り注いでいるかのように見えたりもして
いつまで見ていても見飽きることがありません

ヤバイなあ

長年連れ添ったコンパクトデジカメの他に
少しいいカメラが欲しくなってきた…





この道40年

2016-02-17 14:13:07 | ノルウェーの町で tettsted
ジーンズがどれもこれもくたびれてきたので
日本に一時帰国したら1本新しいのを買おうかな、と思っていました
ノルウェーは物価が高いから…

でも日本でも最近はジーンズ高いんだよなあ
昔はリーバイスの定番ストレートなんて
いつでもどこでも6,800円で買えたのに
今は1万円以下では買えないのは何故なんでしょう?
謎です

そんな話をしていたら
相方お勧めの店でちょっと見てみようかということになり
品揃えと値段をチェックするつもりでお店に入りました

お店の人に女性もののジーンズの場所を聞くと
その少しおネエっぽい中年男性の店員さんは
素早く棚に歩み寄り

「どういうのをお探し?スリム?」

と聞くので

そもそも501の値段をチェックするつもりだったものの
長い冬シーズンどこへ行くにもブーツが必須のここでは
ストレートよりも確かにスキニータイプが便利だからと
一時帰国買い物リストにユニクロの安いストレッチジーンズも加えていたわたしは
ついつい店員さんの言葉にうなづいてしまいました

でしょう
そうよねそうよね、という感じで
手早く1本の超スリムなジーンズを取り出すと

「サイズは?27くらいかしら?」
(注※このおネエ言葉はわたしの想像です)

とわたしを一瞥

いえいえ普段は29です
27は無理です絶対

と言い切ったのですが

この時点でもう試着する流れになってきていて
色や形がどうとかではなく
彼お勧めの1本について問題はサイズのみ、という雰囲気

買う気なんてなかったのに…
どうするのよ?
と相方を見ると

「試着してみれば?」

とニコニコと店員さんと並んで
まるで店員2人に勧められているみたいな状況ではないですか

まあいいか
その日わたしは財布を持ち歩いていなかったので
多分相方が払ってくれるんだろうと思って
29のジーンズを手に試着室に入りました

相方の(そしてお義母さんの)お勧めのお店だけあって
品揃えはとっても良さそうなんですけど
試着室が土足って…

大変着替えにくくて(特にボトムスの場合)
思わず店員さんに改善提案をしたい衝動にかられました

15分後

結局29では少し大きくて
28を試したけれどまだいけそうで
最終的にジャストフィットだった27を買って帰りました



おネエっぽかったけどあの店員さんすごいね
スキー用のおしりまで隠れるジャケットと
オーバーサイズ(30)のストレートジーンズという格好のわたしを見て
ぴったりのサイズを最初から見抜いていたなんて

と相方と話しながら帰宅後
お義母さんにその話をしたら
なんとその店員さんは
40年前からそこで働いている大のベテランだとのこと

ノルウェーの田舎町の洋品店
あなどれないわ…

台所で見つけたもの

2016-02-16 12:02:17 | ノルウェー山暮らし fjellgård
台所を掃除していた時に
細いすき間に何かが挟まっていたので
天板をずらして取り出してみたのですが



何かわからず首をかしげていると

それを一目見た相方が
「あ、弾だね」
とことも無げに言うので
一瞬耳を疑いました

弾?
銃弾⁉︎
昔この家で銃撃戦とかあったわけ?

弾といえば
先の尖った座薬のようなものしかイメージできないわたしの脳は
明らかに使用後のひしゃげた金属の塊を銃弾と認識するや
西部劇かゴッドファーザーのような妄想を始めそうになったのですが

「鹿から出したんだね」

と続く
相方ののんびりした言葉を聞いて
ああ、猟銃か~といっぺんに安心

そういえば
相方のお父さんは若い頃この辺で狩猟をしていたと聞いていました
今も年に一度くらい猟師さんから鹿肉を一頭買いしているそうで
大型のフリーザーや家の裏にある食料庫には
肉の塊がたくさん備蓄してあります

家の中に猟銃をしまう金庫もあるのですが
見た目は普通の金庫の縦長サイズで中は見えず
金庫ごと持って行かれないようめちゃめちゃ重いです

そういった事実をすっかり忘れていました

よかった…
キッチンでの撃ち合いでなくて


母の日 in Norway

2016-02-14 20:54:15 | ノルウェーの村で bygd
2月の第2日曜日という
バレンタインデーと重なりがちな日が
ノルウェーの母の日だそうで
今年は見事に重なってしまいました

でも
バレンタインデーも母の日も
日本のように商業化されていないようなので
特に問題はないみたいです

相方の母方のおばあちゃんが町の老人ホームにいて
お義母さんはふだんからマメに会いに行っているのですが
母の日の今回はわたしたちもご一緒させてもらいました

お義母さんは2種類のケーキとワッフルを作って
コーヒーもポットに入れて持参



こういうのをササッと作れるっていいですよねえ

しかもこの日は相方の誕生日が近いこともあって
食事の支度もしてくれていて
夕飯までご馳走になりました



来年の母の日には
ケーキのひとつくらい作れるようにしたいものです

年輪

2016-02-12 16:56:15 | ノルウェー山暮らし fjellgård
森の入り口にほど近い場所にある
まあまあ大きな木を切ることになりました

どちらの方向に木を倒すか決めたら
まず倒す方向の根元に
チェーンソーでくさび形にの切り込みを入れて



反対側はやや慎重に切ってゆきます
ここで角度や深さを誤ると
思った方向に倒れてくれないそうです

最後は手で押して完了



年輪を数えてみると45くらいあったので
わたしとまあまあ同年代かと思うと
10分くらいでいとも簡単に切られてしまったことが
なんだかあっけないような残念なような…



でも仕事のために必要なので仕方がありません


この木はクリスマスツリーにも使われるようで
なかには細長い松ぼっくりみたいな実がついているものもあります



この実はリスがよく食べるそうですが
彼らが食べた後は地面に無数の松ぼっくりのかけらが散らかっているので
一目でわかります

相方いわく「リスがパーティーをした跡」なのだとか

映画「チャーリーとチョコレート工場」を思い出しました



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