東京砂漠脱出計画~Ut på tur, aldri sur~

2009東京砂漠を脱出して富士山麓へ
2012息子の進学で都内へ舞い戻り
2016縁あってノルウェー移住

Norskkurs, uke22-23

2016-10-29 20:01:18 | ノルウェー語 norsk
10/17(月)〜10/28(金)
テキスト "Stein på stein" Kapitel 3

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1週間の秋休み
あっという間でした

そして休み明けの2週間が終わったと思ったら
なんと翌週月曜日から水曜日までまたお休みと言われました

3日間先生のための研修が遠方であるそうですが
学校ってどこもこんなにしょっちゅう休みになるのでしょうか?
これじゃあなかなか600時間終わらない…

ついでに言うと
600時間のうち50時間は社会学習なのですが
これがなんと目下のところアラビア語とテグリニャ語のクラスしかないらしく
英語のクラスが準備できるまで待たなくてはいけないという情報を得ました
(とっくに語学550時間を終えているフィリピン人女性談)

おそるべしアラビア語圏とアフリカの勢力

確かにわたしのクラスの生徒も7割がそのどちらか

おかげで彼らの独特なノルウェー語にもずいぶん慣れてきて
ついでに代打の先生の速いしゃべり口調にも慣れてきて
最近ややマゾっぽく学校を楽しんでいます

マゾ度が増して12月初めの試験はひとつ上を受ける予定なので
図書館のパソコンで Eksampeloppgave をやってみたのですが
まー難しいことこの上ない!

リスニングにいたっては内容が難しいのはもとより
後半約半分の問題は1度しか音声(しかも大量)が流れないという厳しさ

まあ、いっか
A2をクリアするのが目的なので
それ以上だったらラッキーということで



学校の近くはどこもかしこも紅葉が楽しめます
自宅(標高650m)ではすでに雪ですが…

ハイキングの定義

2016-10-14 00:35:56 | ノルウェー山暮らし fjellgård
ノルウェー語で頻出の熟語に

går på tur

というのがあります

これは
「散歩」から「ハイキング」までをカバーすると理解しているのですが

そもそも
わたしがイメージする「散歩」は
クロックスで30分くらいぶらりぶらりする犬の散歩

わたしがイメージする「ハイキング」は
あくまで息を切らさない程度のなだらかな森の小径を
スニーカーで数時間くらいゆっくり歩いて
「あー、やっぱり自然はいいねー」と深呼吸

そして
「おにぎり、外で食べるとおいしいねー」とアクティブな休日を満喫

てな感じです

そこには「登山」とは一線を画した気軽さがあって
ハイカットの登山靴や登山用スティックや
平地では不要の防寒グッズなどは登場しません

ところが…

どうやらこの散歩およびハイキングに関するわたしのゆるーいイメージは
グレードネイチャー大国のそれとはマッチしないということに
最近気づきました

たとえば70代の義父母
går på tur といって出かけた先から電話がかかってきて
「いま山頂にいるけど見える〜?」
とのたまいます



望遠鏡で見ると双眼鏡でこっちを見ている義父と
コーヒーか何かを飲んでいる義母の姿がクッキリ
(写真はクッキリ撮れなかったのですが左寄りの小さな2つの突起がそうです)



ちなみに山の高さは約1200m
それハイキングじゃないでしょ
もう完全に登山でしょ
近所を散歩するのと同じ表現(går på tur) じゃ済まないでしょ?
と思うんですけれど…

どうやらノルウェー人にとって日帰り程度の山登り(fjelltur)は
ヘルメットやザイルなどの道具を使うような本格的なもの(fjellklatring)でない限り
散歩の延長、すなわちハイキングに含まれるようです



義父母、本格的な登山用具も持ってそうでこわい…



羊去りハンター来たる

2016-10-12 11:01:00 | ノルウェー山暮らし fjellgård
町では通学途中の道端に
まだおもちゃみたいな毒キノコとかが生えていて
やたら秋っぽい



週末に町から30数キロ車を走らせて地元の村へ帰ってくると
紅葉でパッチワークみたいな可愛い山の景色が
これまた秋っぽい



村の中心部から登り坂を走ること約10分
自宅から一番近いご近所さんがいる場所に着きます
そこから先は未舗装の私道を4WDでの低速運転

初めてこの道を通った時
あまりに車が揺れるので気持ち悪くなりかけましたが
今ではすっかり慣れて自分でも運転できるようになりました
慣れってすごい

ガタガタゆれる道を走ること約20分
ようやく自宅に到着すると

えっ?雪?



と思いきやただの霜でした
でも水場はさりげなく凍ってる…



ただし
羊が好んでよく歩く小道の周りだけは
青々とした草が生えていてそこだけ春がきたよう



でもその羊たちも本当に少なくなりました

先週もまた羊農家の人が
家族総出(犬も)で残っている羊を連れにきて
わたしと相方も若干お手伝い

いったんわたしたちの自宅敷地に誘い込んでの捕獲作戦です



またあとでフン拾いか…

夜になると
牡鹿の雄叫びが聞こえてきます
どこかで誰かがチェーンソーで木を切っているような音
鹿にとっては厳しい闘いの季節です(雌をめぐっての)
勝った雄がエリア一帯の雌を独り占めするらしく
それはもうしれつな争いだそう

そんな切実な鹿の叫び声を聞きながら眠りについた翌朝
起きて窓の外を見ると
自宅を囲っているフェンスのまん前に車が止まっていてビックリ



自宅から数百メートル先にある川が私有地の境目なので
普段は車が通れないよう橋をロックしてあります
(旅行者は歩いて通れる)

誰がわざわざこんなところまで?
どうやって?
何しに?

「ああ、ハンターの車だね、きっと」

とのほほんと答える相方

なんでも猟が解禁になるこの時期は
橋のロックを取り替えてあって
資格を持ったハンターたちはその合鍵を持っているので
開けて入ってこられる仕組みになっているのだそう

なるほど

ちなみに猟はけっこう費用のかかる趣味です
最初に猟銃の使用資格取得が必要なのはもちろん
銃自体は数十万円くらいするらしいし
毎シーズン簡単なレクチャーを受けて(有料)
追いかける獲物の種類に応じて値段の異なるカードを購入して
ようやく猟に出かけられます

そういえば自宅にもさりげなく銃があります

そして

「習いたい?」

と相方にニコニコと聞かれたりします

えーと、いまノルウェー語の勉強で忙しいからいいや…

Norskkurs, uke19-21

2016-10-10 22:58:25 | ノルウェー語 norsk
9/19(月)~10/7(金) うち2日休校、半日コンサート鑑賞
テキスト "Stein på stein" Kapitel 2

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9月最後の週は
学校の増築工事の都合で木曜日と金曜日が急きょお休みになり
アクティビティもあって短い1週間

そして秋休み前の最後の週は
2人の先生のうち週3日受け持ちの先生がお休みのため
新任の先生でした

新任とはいっても別の学校でずっと教えていたベテランなのですが
移民向けのノルウェー語クラスだけではなく普通の学校にも長くいて
産休明けから移ってきたという経緯のためか
移民のチマチマした質問に答えるのに
しばしば苦戦している様子

赤ちゃんが生後5ヶ月になって仕事復帰したそうで
今はパパが育児休暇中(8ヶ月間)とのこと
さすがノルウェー

秋休みは1週間です
いつも週末に2泊しかできない自宅に
のんびりいられるのがすごく嬉しい!

のですが

休み直前に先生から試験について
わたしが想定していたレベルよりひとつ上(まさかのB1-B2)に挑戦してみないかと言われ
勉強へのプレッシャーが増大しています

最近知ったのですが
わたしの属する自治体の移民向け学校は
ど田舎ながら教育レベルが高いと評判らしく
しばしば視察や他地区からの見学などの来客があります

道理で先生もみんな熱意に満ちているわけだわ…
それであんなキラキラした目で難しい試験を勧めてくるのであろうと推察

まだ少し時間があるので
インターネットの模擬試験を試してみてまた先生と相談しようと思います



図書館で借りた「星の王子さま」
こむつかしい文学的表現と見慣れない語彙も多いけれど
好きな話なので読んでいて楽しい

気になる食べ物

2016-10-05 20:29:23 | ノルウェーの食べもの mat
夏にオスロに行った時に
coz'eちゃんが「おいしいよー」と教えてくれた
このひしゃげたような桃



そんなに安くもないし見た目イマイチで味も不明とくれば
わざわざ試す気になれなかったのですが
勇気を出して買ってみたら美味しかった!
ありがとう、coz'eちゃん!

ふだんはあまり目新しいものや食べたことのないものに挑戦しないのですが
この桃で勢いがついたのか
最近ちょくちょく買ったことがないものに手を出しています

あんまり食べないくせに
パッケージが可愛くて買ってみたハードタイプのクラッカー



買ってからよく見たらスウェーデン製
道理で可愛いはずだわ…
なぜノルウェーのものはパッケージデザインがイマイチなのか謎です

そしてなんといっても今の季節しか手に入らない
フレッシュな仔羊の肉

日本ではほとんど食べない羊肉ですが
こちらでは鹿やムースと並んで人気です
牛肉よりポピュラーかも?
田舎だから?


(肉が見えてませんがタマネギとマッシュルームの下にどーんとあります)

キャベツと煮込むのが定番らしいですが
相方の強力な希望により煮込みは却下
いわく

「キャベツがトイレットペーパーみたいにフニャフニャになるから」

例えの不適切さが
いかにその料理を敬遠しているかを如実に物語っていたので
ふつうにフライパンで焼きました

豚肉もそうですが骨つきのぶつ切りなので
ナイフとフォークで食べるのがわたしにはちょっと面倒です

味の方はまあまあ美味しかったですが
翌日まで腸が残業している感じがして
夕飯はお蕎麦にしました


つい最近スーパーのスパイス売り場で見つけたJapaneseの文字



うまみ調味料!
でも味の素にしては黄色い
よくよく見たら

TOMATO・ONION・SOYA

って書いてある…

買う気失ってチャレンジならず



カボチャは滅多にスーパーで見かけないのですが
たまたま個人ルートで入手したので
嬉しくて朝から巨大ズッキーニと一緒にバターソテーしていただきました

甘みもあって美味しかったし
あまりにフレッシュだったので種も炒っておやつにして満足

でも
日本のホクホクしたカボチャの煮付けが食べたくなりました


ノルウェー語学校と試験

2016-10-02 12:13:57 | ノルウェー語 norsk
移住にあたりいろいろと書類を受け取りましたが
ノルウェー語の授業についてわたしが理解していたのは

「600時間(語学550時間と社会学習50時間)は義務で無料、有効期限3年」

ということだけでした

ちなみに3月から始めて夏休み前まででわたしが受けた授業を
ネチネチと数えてみたところ
186時間

まだ先は長いなー

学校は楽しいし
仕事をしていなくても周りから何も言われないモラトリアム期間だし
本当だったら出来るだけ長く通いたいけれど
いかんせん自宅から遠すぎて近くに部屋を借りないといけないという事情のため
新しい先生にはなるべく早く修了したい旨を伝えてあります

年に2回の試験も
本来なら来年の6月に受けるのが妥当だと思うのですが
前倒しして12月に受けられるか相談してみたら
あっさりオーケー

それで
まだどのレベルを受けるか決まっていませんが
インターネット(norskprøve)で詳細を調べてみたら
ちょっと嬉しいことがわかりました

試験(skriftlig と muntlig の両方)でA2以上の結果を得られたら
規定の時間に満たなくても義務免除の申請ができるらしい!

学校免除はてっきりB1以上でないと申請できないと勝手に思い込んでいたので
A2でいいならなんとかなるかも?と
ちょっと希望が見えてきました

去年の8月から学校に通い始めたというフィリピン人の女性は
翌年6月に試験を受けてB1で受かっています
すごい

ただし
彼女は学校に通う前すでに1年ほどノルウェーに住んでいて
旦那さんの連れ子2人のステップマザーでもあるので
リスニングに関してはわたしとは比べ物になりません

ちなみに
彼女は試験に受かっているだけでなく
すでに550時間の語学学習を終えていますが
希望して学校を続けています
しかも無料
ナゼ?

自治体が費用を負担してくれているのか
それとも社会学習待ちのための特例なのかはよくわかりません
(※英語で受けられる社会学習のクラスが学校側の都合でいましばらく用意できないらしい)

でもとにかく
試験にしろ学校の費用にしろ
移民政策に厳しい政権のせいで
いつルールが変わるかわかりません

600時間が1000時間になったり
学校免除の合格ラインがA2からB1になったりしないとも限らない…

ひとまず12月はじめ(または11月末!ってもうすぐ!)の試験を
多少無謀だとは思いつつも受けたいと思います

そんなわけで

ノートを開くとノートの上に



本を開くと本の上にすかさずやってきて寝てしまうのを
しばらく見合わせてはもらえないでしょうか? Pysaさん?


さようなら秋

2016-10-01 12:44:47 | ノルウェー山暮らし fjellgård
秋分の日を過ぎてから
どんどん日が短くなっています
そして太陽が低い…

あまりに低いので
正午頃、太陽はいったん山の後ろに隠れてしまいます



もちろん住んでいる場所によるんですけれど
学校のある町の中心地は山の近さと高さがこんな感じ

渡り鳥が何やら鳴きながら南へ旅立っていきます
秋の空



週末だけ帰る山の自宅の周りにうじゃうじゃいた羊たちも
夏の終わりに集められて元の場所に帰っていって
ついこの間、ほんの少し残っていた6頭がまた連れて帰られました



森では白樺の根元に群生するブルーベリーが紅葉しています



でもまだ摘める



秋だわ〜
わたしが1年で1番好きな季節!

と思っていたら

9月も終わりのある朝
起きたら近くの山が雪化粧しているではないですか



相方曰く
雪は標高900mあたりまで降りてきているので
スノーチェーンの準備をするとのこと
(自宅の標高は約650m)

ちなみに今朝の外気温4℃でした
氷点下も近いようです

さようなら、秋
短かかったね…

注意書

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