電動ドライバーのバッテリーの違い。
リチウムイオン電池とニカド電池の特徴
充電式の電動ドライバーを購入する際に、必ず必要になってくるバッテリー。
電池の種類によって継ぎ足し充電可能かどうか、長期保存する際の正しいやり方がある。「リチウムイオンバッテリー」と「ニカドバッテリー」のそれぞれの正しい扱い方を見てみよう。
“リチウムイオン”バッテリー
電圧は3.6Vで500回以上の充放電が可能。出だしはスローだがパワーが安定している。
充電が少なくなるとパワーが弱くなっていく。
継ぎ足し充電OK!
自己放電が少ないため、電力を残したまま保管しても次回使うときにはすぐ使うことができる。
長期保管する場合は、充電残量がない状態にしておくと、劣化が早まったり充放電できなくなることもあるので注意が必要だ。
充電方法は?
継ぎ足し充電が可能なため、電動ドライバーのパワーが弱くなった時に充電しても問題がない。
長期保存方法は?
満タンに充電してから保管。
メーカーにもよるが、半年~1年に1度は再度満タンに充電をすることをおすすめする。
“ニカド”バッテリー
名称は「ニッケル・カドミウム充電池」で通称「ニカド(ニッカド)電池」。
電圧は約1.2Vで最大500回程度の充電が可能。大電流と大きいパワーだが、バッテリーがなくなると突然止まる。
継ぎ足し充電NG!
ニカドバッテリーは自己放電が多く使わなくても電池が減っていくため、充電が残っている状態で継ぎ足し充電すると、本来の電池容量が減少してしまうという欠点がある。
なぜか?
完全に使い切っていないニカド電池に継ぎ足し充電を行うと、その継ぎ足し始めた段階の容量を記憶する”メモリー効果”により、次にその記憶した容量のところまでくると電圧降下や電池切れをおこす。
ただ、電池自体の容量が減ったわけではないので、電池をいったん空にしてから充電すれば元に取り戻る。
ニカドの充電方法は?
電動工具が動かなくなり、バッテリーが空になった時に充電。
長期保存方法
完全に放電してから保存。
2~3ヶ月に1度に充放電をおすすめする。
“リチウムイオン”バッテリーの電動ドライバーが増えている
“ニカド”バッテリーには有害物質のカドミウムが含まれていて、継ぎ足し充電ができないなどの不便さから”ニカド”バッテリーの利用は減ってきているのが現状だ。
”リチウムイオン”バッテリーの価格は高めではあるが、同メーカーの同ボルト(V)であれば他電動道具とのバッテリーの互換性があるため、他電動工具の本体だけを購入しても使える利点がある。
☆
今年のノーベル賞で騒がれたが、もう現場は18Vリチウムイオンバッテリーとなり大容量6Aのタイプもある。
使い勝手悪いメモリー効果はNGなので現場作業向きでなく高電圧はさすがにパワーが違う。
現場では常に充電器に予備バッテリーを入れて直ぐ使える様にしている。
今は急速で30分もせず満充電完了...マキタはダントツなのか。
メーカー品は高価だが中国製は安い。