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豪雨が観光直撃「どうすれば」 人吉の老舗旅館、球磨川下り
球磨川の氾濫で被災し涙ぐむ「人吉旅館」女将の堀尾里美さん=7日午前10時40分ごろ、人吉市
熊本県南を襲った豪雨は、人吉市の観光も直撃した。
老舗旅館は壁が崩れ、骨組みがむき出しになり「名物」の球磨川下りは舟が流失。
新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ客足を伸ばそうとしていた時期だっただけに、業者らは途方に暮れている。
創業1934年で国登録有形文化財の「人吉旅館」は、流れ込んだ土砂が1階の天井に達した。
土壁は崩れ、畳や床板も流された。
3代目女将[おかみ]の堀尾里美さん(62)は「現実離れして、まるで映画のようだった」と振り返る。
4、5月はコロナ禍で休業を余儀なくされ、ワックスがけなど旅館の手入れに力を入れた。行政の観光支援も始まり、同業者と機運を盛り上げようとした矢先の被災。
水が引いてわれに返り、「心が折れた」という。
そうした中、国内外の常連客や知人らが会員制交流サイト(SNS)で数百通の激励メッセージを届けてくれた。
「なんとか頑張らなきゃね」。
堀尾さんは自らにそう言い聞かせた。
江戸時代創業の「鍋屋本館」もロビーやレストランなどが浸水。
富田正彦会長(62)は「休業せざるを得ないと思うが、その期間中の従業員への賃金支払いなどをどうすれば良いのか…」と不安を隠さなかった。
人吉球磨の観光を引っ張ってきた球磨川下りは舟10隻全てが流されて壊れ、無期限の運休に追い込まれた。
施設や車両の被害も大きく、第三セクター「球磨川くだり」の西将治さん(41)は「残っている物は何もないですね」と力なく語った。
市内の発船場では舟を高台の駐車場に引き上げ、増水に備えていた。
だが、濁流は全長10・5メートル、重さ300キロの木造船を軽々とのみ込んだ。
約5キロ下流で真っ二つになって見つかった舟もあった。
厳しい経営が続いていたが、上天草市の船会社と昨年に業務提携。
動画によるPRなどを推し進め、客足は回復傾向にあった。
コロナ禍自粛からの「巻き返し」に努め、関西方面からの修学旅行など多くの予約も入り始めていた。
「川の地形も変わってしまったはず。
舟が戻っても、すぐに再開できるとは思わない」と船頭歴20年の藤山和彦さん(40)。人吉の観光復興は見通せないままだ。
☆
熊本は最近、地震あって今回は豪雨...何もかにもドロを被り使いものにならなくなった。
報道を見る限り新型コロナウイルスもあり、みな再建もままならない現実だが熊本県民あげて協力するしか無い。
ボランティアも県外はNG、もっとも遠く行くすべも無し...応援は微力だが何らかの寄付しかないだろう。
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ネットHPよりコピー...無理せず、とにかく体に気をつけて再建を願うばかり。
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現在継続中の豪雨の名称は「令和2年7月豪雨」 気象庁が命名
豪雨の名称を決めた気象庁
気象庁は9日、熊本、鹿児島、福岡、佐賀、長崎、岐阜、長野の7県に大雨特別警報が発表した現在継続中の7月3日からの豪雨について、「令和2年7月豪雨」と命名した。
継続中のため、今後発生する可能性がある一連の現象についても同じ名称を使う。
気象庁では顕著な災害をもたらした大雨などの自然現象について、防災関係機関等による災害発生後の応急・復旧活動の円滑化や、後世に経験や教訓を伝えることなどを目的に、名称を定めることとしている。
台風を除いた気象現象の場合、名称を定める基準は、顕著な被害(損壊家屋等1000棟程度以上、または浸水家屋1万棟程度以上の家屋被害、相当の人的被害、特異な気象現象による被害など)が発生した場合としている。
今回の大雨では線状降水帯が複数の地域で、局地的・集中的に長時間継続したことなどによって、多くの河川で氾濫が発生したほか、土砂災害も多発し、広い範囲に顕著な被害をもたらした。