電気主任技術者会議の令和3年(2021年)度資料の波及事故記事。
紙面、故人情報の絡みもあるので話半分と思うが...。
基本はホウレンソウみたいなミス云々の様だが、針金電気ヤが最初に疑問に思ったのが
① SOG制御装置の試験スイッチを間違って押してPAS開放した...キュービクル側で待機していたのが短絡接地を直ぐやられたのか、DS開放無しなので短時間で完了した。
何故、PAS投入を直ぐ出来なかった、モタモタした原因は何なのか?。
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この疑問にA電気管理技術者の薄々感じた答えは
① SOG制御装置テストをPASヒモを強固な縛りから外さず時限動作確認だけの試験でPAS地絡動作開放させる方法を従前?よりしていた。
② このため慌ててPAS入れるにもヒモを解くのに時間がかかり、その間キュービクル側で停電したので短絡接地をやった。
③ PAS側は漸くヒモ解けて、まさかキュービクル側で接地かけたとは思わずエィヤーとPAS投入してドガーンと波及事故となった。
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針金電気ヤの停電操作方法と何が違うのか。
① PAS-キュービクルが遠い時は頭数、全員がPASに行き、PASヒモ解き、何時でも操作出来る様にしておく。
② SOG制御装置試験はコイル端子1線を外してテーピング、全ての最小、限時、位相(方向性)を停電前に行い動作の確認を行う。VT内蔵は発電機より試験電源を供給する。
終わったらコイル線を戻し試験器からのPAS開放でも良し、試験器リード全部外してからPAS試験スイッチで開放させても良い。
③ 全員がPASターゲット切り位置、計量器画面の停電確認、PASヒモ切り操作を確実に行いPAS切りフリー状態より完全に切り位置にしてヒモを柱に簡単に巻き付ける。
そして作業中操作禁止、短絡接地中のプレートをヒモにかけておく。
④ キュービクル側の接地は例として交流負荷開閉器(LBS)負荷側にやり高圧ケーブル電源側にはしないで、警報音のDS棒を1線に引っかけておく。
万一、PASを入れたバカがいても直ぐ警報音が出るので判る。
⑤ 考え方は機器の破損など、どうでも良く作業員の命で機器等壊しても金かければ返せるが命は遺族より返してくれーと泣かれてもドウニモならない。
⑥ たまたま、接地やっている最中にPAS投入されれば感電死亡だった間一髪の事例だ。
⑦ A電気管理技術者も先輩より教えられたのはPASの一発時限試験をやりPASヒモは柱に縛ったまま、PAS切りにもしないでキュービクル停電作業開始、終了したら柱のヒモを解きPASフリーより切りにしてPAS投入完了の話。
これは低圧ブレーカのトリップ時はレバー中間位置にあるのと同じ事で完全に切り操作をやりPAS内部の機構部の完全に切りにすべき、これは常識の範囲だ。
⑧ 先輩の指導も額面通り受けず自分なりに疑問を持ち、事故回避のリスクを常に考えて面倒がらず作業する事に尽きる。
追伸:キュービクル側の低圧ブレーカは切らなくとも一発PAS開放でも特に問題なし、但し復電時はブレーカ切りでPAS投入(PAS用操作電源忘れず、VT有れば関係無し)、電圧計で確認してブレーカ投入。最も工場などは機械停止、パソコン停止は事前に指示しておく事、また復電後は極力確認してトラブル回避とする。
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電気や歴、ウン十年長々とノーガキ語ったが意見あればコメントUPして下さい。
内容精査して開示します
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ブログアクセスしたユーザーのコメント:
1.A電気管理技術者からコメント(原文のまま)
今、考えると、先輩から教えられた事が正しいと思っていました。「PAS切」フリーの状態で点検をいつ事故になってもおかしくない状態で実施していたと思うと恐ろしい。いまは、①ヒモ解きを行って②確実に切に③計量器の停電表示を確認してから点検を開始している。SOG制御装置試験は発電機
から電源を供給しています。