一日1笑

どんな一日でも1回位は楽しい出来事があるはず!せっかくの一日だもの、楽しんで過ごします♪

おかげさまで

2010-05-16 19:41:35 | ひとりごと
おかげさまで、父が来週の日曜日退院し、
手続きを進めていたグループホームに入居できることになりました。

あれだけ落ち込んでいた中、ここまで無事やってこれたのも
温かい励ましのお言葉を下さった皆さまのおかげと思っています。

本当に本当にありがとうございます


入居はゴールではなく、新たなスタートなんだと思います。
ただ、今はホッと一息。
ここまでこれた喜びを、今日 お父さんと妹と分かち合いました。
しばらく、もうしばらくこの平穏が続きますように


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5/14(金)朝日新聞
  『介護保険10年 何が足りない』
という記事が載っていました。

◆困窮者向け福祉制度も必要◆ とおっしゃる大学准教授の先生は

「要介護の認定を自治体に申請し、事業者と契約書類を取り交わす
 など自ら求めなければサービスは受けられない。
 一人暮らしの認知症高齢者や、精神的疾患のある人、虐待の恐れ
 のある家族などは、介護サービスにつながりにくい。たとえつな
 がっても、対応が難しいケースは事業者から敬遠されがちです。」

と言われていました。
確かに、私たちもここまで来るまでに、介護認定の手続きから始まって
認定調査、事業所との契約書取り交わし、実際にヘルパーさんとのトラブル
が起き、事業所が2回変わりその際の対応、そしてまた契約書の取り交わし、
などなどなど。いろんな出来事が、手続きが、ありました。
もし父一人だったら、そう思うと恐ろしい。でも実際に自分一人でなんとか
しなければならない方だって絶対にいるはず。そういう方にこそ必要なのが
この制度なんだと思います。紙面にあるように、誰もが受けられるサービスで
なければならない、改めてそう思います。


◆利用者評価に応じた報酬を◆ と語るNPO法人の代表者の方は

「介護保険に頼らず、顧客との自由契約で介護ケアを提供するNPO法人を
 立ち上げました。その最大の理由は「保険の範囲内では本当に必要な
 ケアを提供できない」と感じたからです。
 たとえば、通院の付き添いは、肝心の診察時に同席することは医療保険
 との重複を理由に禁止されている。生活の援助では、物品を物置にしま
 ったり、窓の外側をふいたりするのは保険適用外の大掃除になるとして
 認められません。がんじがらめです。」

とありました。
これも体験しました。腰と足が痛いといい、緊急で整形外科に行く際、
私が付き添えない日だったので、ケアマネさんが気を回して病院までの
送迎を手配してくださいました。これについては介護保険が使えたので
すが、いざ病院についたら父が一人では歩けないので病院内までの付き
添いをお願いしたとのこと。これは保険外の実費請求になりました。
その時はもちろん付き添って頂いてありがたかったのですが、
「本当に必要なサービスって何?」という疑問が残ったのも確かです。


◆死を不自然に延ばさないで◆ と綴る詩人の女性の方は

「年老い、体が衰えて介護が必要になる。それは死に向かう過程のひとつ
 です。その過程が不自然に引き延ばされるのは、本人にとってはマイルド
 な地獄だと思います。  中略
 献身的に肉親の介護をされている人もいます。もちろん介護保険のサービ
 スが不十分なためにそうせざるを得ない人も多いのですが、自分自身の
 生活はどこにもなく、親とのもたれあいになってしまう人もいるのでは
 と気になります。親の多くは子供が自分の介護の犠牲になるより、自分
 自身の人生を歩んでほしいと願っているのではないでしょうか。
 私は自分の子供たちに対して、自分が味わっているような負担感を感じ
 させたくない。介護保険がそれを実現できるだけの水準を満たすことを
 強く望んでいます。」


と結ばれていました。
一言、同感です...。



介護保険を利用させていただいてから1年と少し。ケアマネージャーさんをはじめとして、
来訪してくださるヘルパーさん、やっとの思いで父が行き始めたデーサービススタッフの方々。
事業所の事務スタッフの方、区役所の担当者の方々...。
本当に本当に大勢の方にお世話なりました。

現在の「介護保険制度」には様々な問題点が挙げられているのかもしれませんが、
この制度によって救われている人も多いと思います。

必要な人に、必要なサービスを、必要なだけ与えることができる。

大きな理想論かもしれませんが、サービスを受ける側の一家族として、そう切に願ってやみません。