おかげさまで、父が来週の日曜日退院し、
手続きを進めていたグループホームに入居できることになりました。
あれだけ落ち込んでいた中、ここまで無事やってこれたのも
温かい励ましのお言葉を下さった皆さまのおかげと思っています。
本当に本当にありがとうございます
入居はゴールではなく、新たなスタートなんだと思います。
ただ、今はホッと一息。
ここまでこれた喜びを、今日 お父さんと妹と分かち合いました。
しばらく、もうしばらくこの平穏が続きますように
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5/14(金)朝日新聞
『介護保険10年 何が足りない』
という記事が載っていました。
◆困窮者向け福祉制度も必要◆ とおっしゃる大学准教授の先生は
「要介護の認定を自治体に申請し、事業者と契約書類を取り交わす
など自ら求めなければサービスは受けられない。
一人暮らしの認知症高齢者や、精神的疾患のある人、虐待の恐れ
のある家族などは、介護サービスにつながりにくい。たとえつな
がっても、対応が難しいケースは事業者から敬遠されがちです。」
と言われていました。
確かに、私たちもここまで来るまでに、介護認定の手続きから始まって
認定調査、事業所との契約書取り交わし、実際にヘルパーさんとのトラブル
が起き、事業所が2回変わりその際の対応、そしてまた契約書の取り交わし、
などなどなど。いろんな出来事が、手続きが、ありました。
もし父一人だったら、そう思うと恐ろしい。でも実際に自分一人でなんとか
しなければならない方だって絶対にいるはず。そういう方にこそ必要なのが
この制度なんだと思います。紙面にあるように、誰もが受けられるサービスで
なければならない、改めてそう思います。
◆利用者評価に応じた報酬を◆ と語るNPO法人の代表者の方は
「介護保険に頼らず、顧客との自由契約で介護ケアを提供するNPO法人を
立ち上げました。その最大の理由は「保険の範囲内では本当に必要な
ケアを提供できない」と感じたからです。
たとえば、通院の付き添いは、肝心の診察時に同席することは医療保険
との重複を理由に禁止されている。生活の援助では、物品を物置にしま
ったり、窓の外側をふいたりするのは保険適用外の大掃除になるとして
認められません。がんじがらめです。」
とありました。
これも体験しました。腰と足が痛いといい、緊急で整形外科に行く際、
私が付き添えない日だったので、ケアマネさんが気を回して病院までの
送迎を手配してくださいました。これについては介護保険が使えたので
すが、いざ病院についたら父が一人では歩けないので病院内までの付き
添いをお願いしたとのこと。これは保険外の実費請求になりました。
その時はもちろん付き添って頂いてありがたかったのですが、
「本当に必要なサービスって何?」という疑問が残ったのも確かです。
◆死を不自然に延ばさないで◆ と綴る詩人の女性の方は
「年老い、体が衰えて介護が必要になる。それは死に向かう過程のひとつ
です。その過程が不自然に引き延ばされるのは、本人にとってはマイルド
な地獄だと思います。 中略
献身的に肉親の介護をされている人もいます。もちろん介護保険のサービ
スが不十分なためにそうせざるを得ない人も多いのですが、自分自身の
生活はどこにもなく、親とのもたれあいになってしまう人もいるのでは
と気になります。親の多くは子供が自分の介護の犠牲になるより、自分
自身の人生を歩んでほしいと願っているのではないでしょうか。
私は自分の子供たちに対して、自分が味わっているような負担感を感じ
させたくない。介護保険がそれを実現できるだけの水準を満たすことを
強く望んでいます。」
と結ばれていました。
一言、同感です...。
介護保険を利用させていただいてから1年と少し。ケアマネージャーさんをはじめとして、
来訪してくださるヘルパーさん、やっとの思いで父が行き始めたデーサービススタッフの方々。
事業所の事務スタッフの方、区役所の担当者の方々...。
本当に本当に大勢の方にお世話なりました。
現在の「介護保険制度」には様々な問題点が挙げられているのかもしれませんが、
この制度によって救われている人も多いと思います。
必要な人に、必要なサービスを、必要なだけ与えることができる。
大きな理想論かもしれませんが、サービスを受ける側の一家族として、そう切に願ってやみません。
手続きを進めていたグループホームに入居できることになりました。
あれだけ落ち込んでいた中、ここまで無事やってこれたのも
温かい励ましのお言葉を下さった皆さまのおかげと思っています。
本当に本当にありがとうございます

入居はゴールではなく、新たなスタートなんだと思います。
ただ、今はホッと一息。
ここまでこれた喜びを、今日 お父さんと妹と分かち合いました。
しばらく、もうしばらくこの平穏が続きますように

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『介護保険10年 何が足りない』
という記事が載っていました。
◆困窮者向け福祉制度も必要◆ とおっしゃる大学准教授の先生は
「要介護の認定を自治体に申請し、事業者と契約書類を取り交わす
など自ら求めなければサービスは受けられない。
一人暮らしの認知症高齢者や、精神的疾患のある人、虐待の恐れ
のある家族などは、介護サービスにつながりにくい。たとえつな
がっても、対応が難しいケースは事業者から敬遠されがちです。」
と言われていました。
確かに、私たちもここまで来るまでに、介護認定の手続きから始まって
認定調査、事業所との契約書取り交わし、実際にヘルパーさんとのトラブル
が起き、事業所が2回変わりその際の対応、そしてまた契約書の取り交わし、
などなどなど。いろんな出来事が、手続きが、ありました。
もし父一人だったら、そう思うと恐ろしい。でも実際に自分一人でなんとか
しなければならない方だって絶対にいるはず。そういう方にこそ必要なのが
この制度なんだと思います。紙面にあるように、誰もが受けられるサービスで
なければならない、改めてそう思います。
◆利用者評価に応じた報酬を◆ と語るNPO法人の代表者の方は
「介護保険に頼らず、顧客との自由契約で介護ケアを提供するNPO法人を
立ち上げました。その最大の理由は「保険の範囲内では本当に必要な
ケアを提供できない」と感じたからです。
たとえば、通院の付き添いは、肝心の診察時に同席することは医療保険
との重複を理由に禁止されている。生活の援助では、物品を物置にしま
ったり、窓の外側をふいたりするのは保険適用外の大掃除になるとして
認められません。がんじがらめです。」
とありました。
これも体験しました。腰と足が痛いといい、緊急で整形外科に行く際、
私が付き添えない日だったので、ケアマネさんが気を回して病院までの
送迎を手配してくださいました。これについては介護保険が使えたので
すが、いざ病院についたら父が一人では歩けないので病院内までの付き
添いをお願いしたとのこと。これは保険外の実費請求になりました。
その時はもちろん付き添って頂いてありがたかったのですが、
「本当に必要なサービスって何?」という疑問が残ったのも確かです。
◆死を不自然に延ばさないで◆ と綴る詩人の女性の方は
「年老い、体が衰えて介護が必要になる。それは死に向かう過程のひとつ
です。その過程が不自然に引き延ばされるのは、本人にとってはマイルド
な地獄だと思います。 中略
献身的に肉親の介護をされている人もいます。もちろん介護保険のサービ
スが不十分なためにそうせざるを得ない人も多いのですが、自分自身の
生活はどこにもなく、親とのもたれあいになってしまう人もいるのでは
と気になります。親の多くは子供が自分の介護の犠牲になるより、自分
自身の人生を歩んでほしいと願っているのではないでしょうか。
私は自分の子供たちに対して、自分が味わっているような負担感を感じ
させたくない。介護保険がそれを実現できるだけの水準を満たすことを
強く望んでいます。」
と結ばれていました。
一言、同感です...。
介護保険を利用させていただいてから1年と少し。ケアマネージャーさんをはじめとして、
来訪してくださるヘルパーさん、やっとの思いで父が行き始めたデーサービススタッフの方々。
事業所の事務スタッフの方、区役所の担当者の方々...。
本当に本当に大勢の方にお世話なりました。
現在の「介護保険制度」には様々な問題点が挙げられているのかもしれませんが、
この制度によって救われている人も多いと思います。
必要な人に、必要なサービスを、必要なだけ与えることができる。
大きな理想論かもしれませんが、サービスを受ける側の一家族として、そう切に願ってやみません。