ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

同時並列と時系列

2011年04月28日 | ゴルフ理論…私の見解
以前のblogに、「同時並列」と「時系列」について書いたことが有るのですが、覚えて下さっている方は、いらっしゃいますでしょうか?

昨年の11月29日のblogに書いたのですが、その日の文章を、そのまま引用しておくと…。

…………
脳科学者の茂木健一郎さんと、武術研究家の甲野善紀さんの対談集『響きあう脳と身体』は、面白かった。

特に、甲野さんがおっしゃっていた”身体の動きの同時並列性”の話は、「フムフム…」と納得できたし、読んでいて、なんだか私自身が、スッキリした。

身体の同時並列性とは、たとえば、人間は、人の顔を見て、一瞬のうちに、誰それさんだと分かる。
それは、脳の中で、ものすごくたくさんの情報を同時並列的に処理しているから。
同じことを機械にやらせようとしたら、膨大なデータと照合する必要が生じる。
とても人間が行うように、瞬時には、識別できない。
武道のような、一瞬の身体の動きも、同時並列的だ。
対して、思考や論理は、時系列。
だから、人間の同時並列的に動く複雑な身体の動きを、科学に基づいた論文(時系列)で取り扱うことは、根本的に不可能なのではないかと思う…と言うようなことをおっしゃっていた。

人間の身体の動きは、たくさんの情報が同時並列的に処理されて動いている。
ゴルフスイングも、同時並列的な身体の動きだ。

脚や股関節、肩甲骨周辺の肩関節、肘など、身体全体が、同時並列的に動いてこそ、スイングとして機能する。

…………と書いた。

ゴルフスイングの練習をする際の注意事項として、結構、大事かな?と思えるのは、この、身体の動きは、同時並列的であることを意識下に置いておくことじゃないかと思う。

大学の授業でも、同時並列と時系列についての話をしておいた。

スイング中…。

重心が移動する。
股関節が動く。
膝が動く。
背骨が捻れる。
肩甲骨が動く。
上腕が動く。
前腕が動く。
手首が動く。

などなど、書き連ねれば、あらゆる動きが積み重なってスイングが出来上がる。

と、こうして、スイング中の身体の動きを書き挙げて見ること自体が時系列。

だけど、これらは、それぞれが単独で動くのではなく、“チャー・シュー・メン!”くらいの、ものの2秒間くらいの動きなのだ。

重心移動から手の指先までの動きは、連動している。

だから、ゴルフスイングの練習をする際は、身体のどこか一部の動きにとらわれるのではなく、身体全体の動きを良くすることが大切。

でないと、リズムもスピードも出て来ない。

「ゴルフスイングの際は、身体のあらゆる部分が、同時並列的に動く」
これって、ゴルフスイングを練習する際、意識しておいた方が良い重要なポイントではないかと思う。

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