ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

落合監督の采配

2007年11月03日 | ゴルフの空 その3
『国民的大論争』(?)となっているらしい、落合采配。
日本シリーズ第5戦。
8回までパーフェクトに抑えていた山井投手の”交代劇”に、賛否両論が巻き起こっているらしい。

私は、、、「現場を知らない人間が、ごちゃごちゃ言うな!」と思っている方で、「交代が、最善の策だったんでしょう」と思っている方。

この試合中は、ちょうどレッスンの時間と重なっていたため、試合開始直後と、岩瀬投手が投げていた9回ツーアウトからだけしか観ていないが…。
「日本シリーズでの完全試合を見たかった」と言う、ファンとしての気持ちなら、分かる。
だけど、交代させたことについてだけ見て、「落合監督は、非情だ」と言うのは、言い過ぎなんじゃないかと思う。

日本シリーズと言う短期決戦。
今日負けても、次で勝てる保障なんて無い。
勝ってる試合なら、絶対勝たなきゃ。
だったら、”確率”を考えると思う。

「あと、3人抑えれば、偉業を達成できる」と思う個人的な感情と、「あと、アウト3つ取れば、日本一だ」と思うチームの一員としての責任感。
もしも、そういうプレッシャーとか責任感に押しつぶされて、1球でも失投したら…。
しかも、たったの1点差。
個人の偉業のために続投させて、同点になるか、もしも、もしも、逆転でもされていたら、、、山井投手は、プロ野球選手として、心理的にも、かなりのダメージを受けることになっただろうし、チームに対しての申し訳なさから、責任を一人で感じることになっただろうと思う。

それならば、抑えのエースとしてチーム内に君臨し、こういうプレッシャーを何度も経験してきた岩瀬投手に、最後を任せる。
監督やコーチの目から見て、9回を抑えることの出来る確率が上なのは、岩瀬投手の方だったんだろうと思う。
チームプレーの責任は、一人で背負うものじゃない。

結果的に見て、二人の投手で、完全試合を達成し、日本一を決めることが出来た。
ヒーロー二人が誕生したと見れば、”落合采配”は、的確だったんじゃないかと思う。

究極のプラス思考は、究極のマイナス思考から生まれると言う。
マイナスになりそうなことをあれこれと想定した上で、そうならないようにするための方法を考え、クリアした上でプラスに転じる。
プラス思考と一言で言っても、楽観的主義からの発想か、悲観的主義からの発想かの2通り有って…。
悲観的主義からの発想により、最悪のケースなどを想定し、そうならないように、行動したり、準備をしたりした上で、そこからは、プラス思考して行く。
楽観的主義からのプラス思考には、落とし穴が…。
悲観的主義から、さらにマイナス思考だと、疲れるだけ…。
悲観的主義からのプラス思考が、究極のプラス思考だと言う。

落合監督は、強気で、のらりくらりとしているようにも見えるけれど、結構、悲観主義者だったりして…?
今回の采配に、悲観的主義からの発想を見たようにも思った。

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