ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

『同時並列的に動く』に救われた筋肉の動き

2012年12月08日 | 『ゴルフスイング体操(R)』
さて、昨日の続きです…。

スイング中は、テイクバックをはじめた瞬間からフィニッシュまで、程度の差こそあれ、ほぼ全身の筋肉が動く。

キンニクくんと「にらめっこ」しながら、そう思ったことを、
アドレス時に働く筋肉は、ここで、
テイクバックの時には、ここ、
それが、トップまで上げた時には、ここになって、
などと、いちいち書き出すような「作業」も必要なんだろうか?

と思い、ちょっと書き出してみたことは有ったけれど…、
その「作業」をしながら思えたことは、「アドレスからフィニッシュまで、ずっと、全身やん」でした。

「スイング中に働く筋肉」のことについては、今後の私の課題として、もっと探って行きたいとは思っていますが…。

ただ、キンニクくんを見ていても思ったことは、
スイング中の脚の筋肉の動きは、比較的単純。
だけど、複雑なのは、胴体から腕の繋がりの箇所にかけて。

この部分。


(先日、学内で写真を撮らせていただいたキンニクくんです…!(^^)!)

要は、肩甲骨周辺で、この辺りの筋肉が上手く動かないと、脚と腕の動きの同調性も上手くいかない…全身の筋肉の動きが繋がらないと思えました。



脚から出力されるパワーが、この青の点線の部分をどう伝わって、腕へと伝達されるのか?
の筋肉の動きが、よく分かりませんでした…(^^;)

けれど、腕を、このようにイメージすると、「分かる」ような気がして…



「だったら、一番動きが複雑だと思える所から動かせてみたら、どうか?」と思ったことが、
「スイングに直結することのできる体操(スイング体操)を、肩甲骨の動きから作ってみよう」と試みてみる事に繋がりました。

そして、「試しに…」と思って、皆さまに行なっていただいた結果、「肩甲骨周辺の筋肉の動きは、全身運動にスムーズに繋がる」と“確信”することができました。

キンニクくんを見ながら、「こうではないか?」と感づいたことを、皆さまに行なっていただいたら、確かにその通りになったと言う感じです。

また、スイング中に働く筋肉は?と、考えれば、「多過ぎて、書き挙げて行ったらキリが無いんだけどな…」と思っている時期に、

甲野善紀さんが、著書の中で…
『身体の同時並列性とは、たとえば、人間は、人の顔を見て、一瞬のうちに、誰それさんだと分かる。
それは、脳の中で、ものすごくたくさんの情報を同時並列的に処理しているから。
同じことを機械にやらせようとしたら、膨大なデータと照合する必要が生じる。
とても人間が行うように、瞬時には、識別できない。
武道のような、一瞬の身体の動きも、同時並列的だ。
対して、思考や論理は、時系列。
だから、人間の同時並列的に動く複雑な身体の動きを、科学に基づいた論文(時系列)で取り扱うことは、根本的に不可能なのではないかと思う』…と言うようなことをおっしゃっていたのを読んで、

「そうだよね…」なんて、胸のつかえが下りたような気がしました。

この一文を読んでいなければ、もしかすると、「一旦、思い切って、(肩甲骨からの)全身運動!」を行なう現在の『スイング体操』は、思い付いていなかったかもしれません。

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