ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

アウターマッスルとインナーマッスル…転

2010年10月05日 | ゴルフ理論…私の見解
さて、昨夜書きかけていた『アウターマッスルとインナーマッスル』の続き…。

アウターマッスルとインナーマッスル、それぞれの筋肉をトレーニングしたとすれば…。

インナーマッスルのみを単独で動かせても、そんなに筋力を使っているように感じないので、「これがインナーマッスルを鍛えるトレーニングです」と言われても、「これがそうなの?筋肉、動いてる?」って感じるくらいで、アウターマッスルを鍛えるトレーニングに慣れている方などは、頼りなさや物足りなさを感じるのだそうだ。
それに対して、アウターマッスルを鍛えるトレーニングは、行ってみると、いかにも「筋肉、鍛えてます。必死です、頑張ります」って感じになる。

ちなみに…。

インナーマッスルが働いている動きとして、よく例に挙げられるのが、体温計を振る動作。
(筋力を使っているように感じますか?感じませんよね。)

アウターマッスルがしっかりと働くのは、例えば、ベンチプレスでバーベルを持ち上げるような動作。
(かなり筋力を使っているように感じますよね。)

私がレッスンの時に、子供用のバトミントンのラケットを用いるのは、このインナーマッスルへのアプローチが狙い(安価なこともありますが…笑)。
重いものを振るより、ああいう軽いものを振って、ビュンと言う風切り音を出してみた方が、インナーマッスルに対する働きかけになるかもしれないと思うから。

重い素振り用のバットを振ったり、振れば風の抵抗を受ける”ほうき”なども、良い練習道具になると思うが、先ずは、風切り音。
そして、その風切り音を、身体全体を使って出す感覚をつかむには、素振り用のバットや”ほうき”などが良いと思う。

私がこれまでレッスンを行ってきて、あの手、この手で、色んな練習法を試みて頂いても、どうも上手くいかず、私自身もお手上げ状態になってしまった人の共通点は、”抜けない力み”だった。
つまり、インナーマッスルが動けなくなるほどアウターマッスルに力が入り過ぎていた人、または、スング中に入り過ぎてしまう人(身体の動きも、筋肉の動きも硬直し、動きが止まってしまう)だった。

レッスンは、言わば、人の身体を動かせて行くこと。
その時に、アウターマッスルに力を入れ過ぎてしまわれると、どうしても、スイング動作における、”ひねる””ねじる”の動作が出来にくくなって、それゆえに、当たらない、飛ばないと言う現象を招いてしまう。
ご本人としては、当たらないから、余計に、むきになって、力を入れて振ろうとなさる。
そうすれば、硬直させているアウターマッスルを、さらに硬直させてしまうようなものだから、力を入れて振ろうとなさればなさるほど、”深みにはまる”悪循環から抜けきれなかったのだと思う。

それを、どうにかするのが私の役目なのだが…。
アドレス時にはリラックスできていても、いざ、スイングの動作に入ろうとすると、身体をギュッと硬直させてしまう人の、その力みは…ご本人も辛いかもしれないが、私としても、手の付けようがないと感じてしまう。
「できるだけ、リラックスして下さい」「そんなに力を入れなくても大丈夫ですから」「もしも、力が抜け過ぎて、クラブまで飛んで行ってしまったら、私が拾いに行きますから」と、言い続けるより他にないのだ。

だから、なおさら、このアウターマッスルとインナーマッスルの役割や、使えている感覚の違いを知っておいて頂きたいと思う。

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