ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

プレーの速度

2009年12月08日 | ゴルフ全般
『ハーフ2時間10分以内でのプレーにご協力ください』。
こういう貼り紙が、マスター室前やカートのフロントガラスなどに貼ってあることが有る。
実際に4人でハーフ(9ホール)を2時間10分以内でラウンドしようとすると、どれくらいのプレーのスピードが必要か?
ちょっと計算してみましょう。

先ず、2時間10分のうち、グリーン上でのプレーが終わって次のホールに行くのに要する時間を平均2~3分と考えると、ホールからホールへの移動で使う時間は、約20分。
そうすると残りは約1時間50分(110分)。
これを単純に9ホールで割ると、12.222で、約12分。
この12分を4人で配分すると、一人の持ち時間は約3分。
この3分間(180秒)には、ティーグランドからセカンド地点まで、セカンド地点から次打の地点までというふうに、次のショットのところまで進んで行くのに使う時間も含まれる。
その間の時間を約20秒だと考えれば、ボールを追って移動して行くのに使う時間は、平均1ホールを5打でラウンドする人で、合計で約80秒使うことになる。
そうすると、ショットやパットをするために使える時間は、残りの100秒。
この100秒が、1ホールでショットやパットをするために使える時間となる。
この100秒を平均打数で割ってみれば、ボギーペースでラウンドする人で、1ショットに使える時間は約20秒。

ダブルボギーペースでラウンドする人なら、打ったボールまで移動して行く時間がプラス20秒になるので約100秒。
だからショットやパットをするために使える時間は80秒となり、それをダブルボギーペースの打数で割れば、13.333で約13秒となる。

では、1ショットを打つのにかかる時間を細かくみてみれば…。
先ず素振りで2秒、
ターゲットを見据えて方向取りをするのに3秒、
スタンスをとるのに3秒、
ショットをするのに2秒、
飛んだボールの行方を見ている時間が2秒の、
合計で12秒は少なくてもかかる。
(それでも実際に、ボールのところまで行ってから12秒で打ち終わろうとすると、結構せわしなく感じるかも)

だから、ハーフを2時間10分以内でラウンドしようとすれば、ダブルボギーペースでラウンドする人4名が、ボールのところまで行ったら約12秒間で打ち終わり、1秒間で約3ヤードくらい進める速さで歩けば(9ホール分の距離、約3000ヤードを900秒で歩くと計算すると)、この時間内で廻れることになる。

これくらいのペースでラウンドしないと2時間10分以内では廻れないことは、どこか頭の片隅に置いておくとして…。

実際には、この他に、ラフに入ったボールを探す時間、クラブをチェンジする時間、カート道路などの障害物から救済を受けるために使う時間、バンカーをならす時間、パッティングのラインを読む時間なども必要になる。
平均ダブルボギー以上の打数を打つ人は、1ショットにかける時間をもっと少なくしないといけないと言うことにもなる。
だけど、平均して12秒くらいはかかってしまう。

それらのオーバーしてしまう時間分はどうするかと言うと、誰かの持ち時間と自分の持ち時間を重ねて行くようにする。
ラフに入ったりして見つからないボールを探すのは、ボールを打つ人以外の人が探すようにする。
一人のボールが見つからないからと言って、4人全員で探しに行かない。
その時間も、誰かは、必ず、自分のボールを打つようにする。
誰かがクラブをチェンジしに行けば、自分は自分のボールを打つなり、進むなり。
誰かが、障害物からの救済を受けるなら、他の誰かは、その時間に自分のボールを打つために使える12秒間を重ねる。
パッティングのラインを読むのは、自分に打つ番が廻ってきてからではなくて、誰かが歩くために使っている時間をそれに充てるなど。
要は、誰もボールを打っていない時間を、出来るだけ減らすようにして行けば、誰かの時間と自分の時間を重ねて行くことができる。

1打を打つのに使える時間は約12秒。
1秒で3ヤード歩ける速度で進む(かなり早足)。
誰も打っていない時間をできるだけ減らす(遠球前打も時には臨機応変に)。
1ホールで使える時間は、平均約12分。
これらのことを意識のどこかに置いてプレーを進めれば、2時間10分、あるいは、もう少し時間がかかってしまうとしても2時間25分以内ではラウンドできると思う。

ラウンドのスピードに関しても、いきなり「速く!」と言われてもできることではないと思います。
「速さ」に関しては、とにかく、一度、思いっきり速く廻ろうとしてみるのが良いと思います。
速く廻ろうとしても、前の組がつかえていれば、進めないけれど、それでも、あおらない程度に、速く速く進もうとしてみる。
「よ~い、ドン!」と、ストップウォッチのボタンを押されたような気分になって、ラウンドしてみる。
そして、そういう速さを何度か体感してみれば、2時間20分程度の速さが”普通”に感じれるようになれると思います。
”遅さ”も分かるようになります。

また、「速さ」に意識を向けた研修会なども行ってみようと思います。
『PLAY FAST』は、ゴルファーとしての大事な心得ですものね。
ここに書いた時間配分は、まさに机上の計算ですが、こういうことも、意識のどこかに入れておきつつ、ラウンドして頂けると良いなと思います。

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