ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

子供の夢?親の夢?

2007年02月01日 | 人として思うこと
『もしも、我が子がプロゴルファーになりたいと言ったら…』
私自身の子供なら、プロの世界の厳しさを、とくと言って聞かせ、それでも頑張りたい意欲が有るかどうかを問う。
自分に適し、最も望む職業かどうかと、子供に考えさせる。
親としては、長い人生を考えれば、夢中で自分の夢を追いかける時期が有っても良いとし、また、ゴルフは”考える頭脳”もいることを教え、勉強して、頭も鍛えておかないといけないと諭し、ゴルフにかこつけて勉強もさせる(笑)。
…で、私の場合は、親には大変な心労をかけていたのではないかと思っている…。

そして…現在、実際にプロゴルファーになりたいと頑張っている子供たちは…。
ジュニア界の現状を知っている人たちの口から出てくる言葉は…?
「ご覧の有り様…」「親がうるさい、口出しし過ぎ」「ひよこが卵を産むんだよね」「スコアを改ざん(過少申告)する」「態度が横柄」などなど、明るい言葉が少ない。

聞いた話によると…それぞれのゴルフメーカーは、強いプロ、人気の有るプロに、自社ブランドの用品を使ってもらいたくて、各社営業マンのその熱意は、ジュニアゴルファーにも向く。
「この子、上手いし、将来性も有る」と見込んだジュニア選手には、自社の用品を、少し提供したりする。
将来、プロになった暁には、是非、自社の用品を使ってね、と言う、ご挨拶、ゴルフ界の”青田刈り”作戦のようなもの?
営業マンの人たちの心には、勿論、協力できることはしてあげたい、頑張ってねと言う応援の気持ちも、こもってのことだと思う。
なのに、一度提供しだすと、そのジュニアの親が、「もう、ボール無くなったから、また、持ってきといたってなぁ~」と、提供してもらって当然のごとく、命令口調っぽくおっしゃることも有るのだとか。
メーカーと契約してもらっているプロでも、「ボールが無くなったので、また、よろしくお願いします」と言うのではないか?
提供を受けている子供に、「よろしくお願いします」と言わせないで、どうして親が言うのだろう?

親子の絆や結束が強くて、プロゴルファーになっている人が目立つのも確か。
だけど、最近のプロを目指している様子のジュニアゴルファー達を見ていると、親が子供をプロにさせたいのか、子供が熱望しているのか、よく分からないと感じることが多い。
先ず、ジュニアゴルファー達に、覇気とか元気を感じない。
暗い顔をしている。
親は必死。また、前述の例のように、子供より親の方が横柄。
子供は、親が見ていないと、練習をさぼっている。
(親に言われて、渋々勉強してるのと同じじゃないか!)
親に怒られたくないから、スコアをごまかす。つい、卵も産んでしまう。
(親が過度の期待をするから、悪い結果を隠したくなるんじゃないの?)
親の前でだけ、プロゴルファーになりたい振りをする。
(親が自分に期待していることが分かるから、その希望に沿っていれば良いと言う、子ども自身の打算が見えるぞぉ~!)

勿論、こんなジュニアゴルファーだけでなく、ゴルフボールを見ただけで、目を輝かせる子もいるし、誰も見ていなくても、夢中になってボールを打っている子もいる。
ゴルフのことになると、突然、饒舌になる子もいる。
親が許してくれれば、いつでもボールを打ちたくて、勉強や宿題を必死になって終わらせて、満面の笑みで、練習場に飛んでくる子もいる。
何球打ったの?と尋ねると、こちらが驚くくらいの球数を言う子もいる。

…プロゴルファーを目指したいジュニアゴルファーを弟子に取るかどうかを決めるとき、「両親の面接をする。両親を見ればその子がわかる」と言う人が多い。
また、「その子自身の目の輝きを見る」と言う人も。
こういう現状を見ていれば、ごもっとも…だと思う。

「強ければ、何でも良いという今の風潮は良くない。ゴルフを終わってからの人生の方が長い。ゴルフしか知らなくて、あとになって惨めになりたくないでしょ。早い時期に結果が出ても、つぶれてしまっては意味がない。いろいろ経験させて学ばせて、ゴルフを理解しながらやらせる必要が有る。ジュニアゴルファーを育てると言うのは、イコールプロを目指すと言うものでは無くて、人間を育てること。人間性を育てていけば、たとえ、プロになれなくても、きちんとした一般人になって行く」とは、LPGAの副会長で、日本ジュニアゴルファー育成協議会の執行委員長の清元登子先生の言葉。
ごもっともです…。
ジュニア世代には、先ず、そういう心構えでゴルフをしてもらって…プロになるかならないかは、その先に見えてくることではないかと思う。

タイガー・ウッズの父、アール・ウッズ氏は…。
タイガーが、小学校2年生の時、世界ジュニアでプレーする前、「どんな結果でもいいじゃないか。どんなときでも、おまえを心底、愛しているよ。楽しんできなさい」と、耳元でささやいたと言う。
また、黒人系の父と、アジア系の母の間に生まれた混血のタイガー少年には、当時は、まだ、人種差別の目が暗黙のうちに注がれたらしい。
だけど、ご両親は、試合前に、タイガー少年をしっかりと抱きしめることで、その差別の目に耐えられる力を与えたそうだ。
3歳で、ハーフ48でまわった、タイガーの才能は、ご両親のこうした愛情によって、育成された。
親が子に与えられる影響は絶大だと思えるエピソードだ。

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2 コメント

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いやや、、、ごもっとも^^ (でぐっちゃんす^^v)
2007-02-03 03:16:40
ご無沙汰してます^^
あれは、去年の9月の日本女子ゴルフ選手権以来っすかね、、、あの時以降、、何か。。。部屋のことでご迷惑を(笑)
今までAに来るまで^^その節は~お世話になりました^^
ゴルフについて、、変わってきてしまったこと@@;
いっぱいありますわね、、、
同感でごじゃります^^
ふと、夜中に検索して見つけちゃいました~~~^^
これからも、頑張ってくださいね~~~~~Ψ(`∇´)Ψ
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でぐっちゃん!!! ()
2007-02-03 22:31:08
でぐっちゃん、こんばんは!!
北海道以来ですね…。
お久しぶり~~元気ですか?
コメント、ありがとう!

Aにたどり着くまで、こちらこそ、お世話になりました。
ラウンドしたり、ルールの勉強したり、眠い目をこすりながら講義を聞いたり、夜中にだべったり…でぐっちゃんたちと過ごしたひとときは、なかなか楽しかった、おもろかったです!
宮崎のお姉さんとのコンビは、GOODでしたよ!!

呑み過ぎ注意!で、これからもでぐっちゃんらしく頑張って下さいね!!
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