ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

義足のゴルファー

2004年12月06日 | ゴルフの空 その1
この『義足のゴルファー』は、キーワードで検索した結果、このブログにたどり着き、読みにきて下さる方が多かった話です。
また、2004年から2005年にかけては、『クラブドクター』と言って、ダンロップスポーツからの要請で、ティーチングプロの目から見たクラブ診断を行うために、全国のゴルフショップに出掛けることが多かったので、ブログにも、このクラブドクターで行った先での出来事を書いていることが多いです。
たくさんのゴルファーの方々にお会いした中でも、この『義足のゴルファー』の方のことは、私自身も、強く印象に残っています。
以下が、その内容です。

……ビィクトリア茨木店にて、クラブドクター。
「両足が義足です。」とおっしゃる37歳の方が、奥さまと共にご来店。
バイクでの交通事故で大怪我をして、両足の膝下20センチくらいから下が義足になってしまったとのこと。
でも、スイングなさると、義足を感じさせない程パワフル。少しフォロースルーの際にバランスを崩されることは有っても、股関節でのボディーターンもしっかりできていて、軸のぶれない良いスイングでした。特に、バックスイングの際、右足でしっかり踏ん張れていて、綺麗なトップスイングの形が作れていることには、驚きでした。(きっと、大腿部の筋力が強いのだろうなと感じました。)
打っていらっしゃる姿を見ていて、奥様に「膝はどうもなくて良かったですよね。膝まで義足になっていらっしゃれば、これほどしっかり振れなかったと思います」と、とても正直な感想をお伝えしました。
奥様も、「そうですね。膝まで義足だったら、ゴルフどころではなかったかもしれません」とおっしゃっていました。

D.I.Wという機械で計測してみれば、ヘッドスピードは平均39.5m/s。飛距離はキャリーで203ヤード、ランも含めたトータルでは221ヤードでした。左右にぶれることも無く、ほぼ真っ直ぐな弾道。(素晴らしい!!)
現在、御使用のドライバーは、ゼクシオプライムの10.5°のヘッドにスピーダー550(シャフト)を装着したもの。
今回は、是非スリクソン404を試打してみたいとのこと。
ロフト10.5°、硬さSRで試打してみて頂いたのですが、やはり少し”硬さ”を感じられたようでした。(計測データでも、現在のドライバーの方が、飛距離などの数値が良かった)
来年早々に、ニューゼクシオプライムが発売されることをお伝えすると、「だったら、スリクソンで無理をするより、それを(ニューゼクシオプライム)を待ちます」とのことでした。

奥さまも、ゼクシオレディスドライバーなど2~3本を試打なさいました。
「主人に引っ張られて、私もゴルフをするようになったんです」
そして、「主人が義足を作りに来ていた病院で、私が長期入院していたので、知り合ったんです。それで、結婚しました」とおっしゃっていました。
…ゴルフの話し、クラブの話しをしていると、お二人共、生き生きとして明るい表情をなさっている。スイングのことを話している時も、何だかとても楽しそう。
義足のご主人と長期入院が必要だった奥さま。
でも、二人で支え合い、励まし合いながら、共通の楽しみを見つけ、一生懸命に生きていらっしゃるんだなぁ~、良いご夫婦だなぁ~と感じました。

「杖をつかない両足義足の人なんて、あんまりいないって言われるんです」と、奥さま。
肩を並べて帰って行かれるお二人の後姿を見送りながら、「もしかして、ゴルフをしたいと言う思いが、ご主人に杖をつかせていないなら、思いっきりお二人でゴルフを楽しんで下さいね!頑張って!!」と、心の中でそう思ったのでした。

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2 コメント

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いつか、また、どこかで… ()
2004-12-07 23:21:47
クラブドクターでお会いする方たちは、その日、その時だけの、一期一会です。

でも、いつか、また、どこかで、「その後、ゴルフの調子は如何ですか?」って、お会いできたら良いのに…って思います。

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うれしいね (C)
2004-12-07 08:16:44
K先生・・・びっくり!?感動だったね。

ゴルフを楽しまれている姿、健康で元気になっていかれる姿を見るのが、なにより私たちのパワーになるものね。

義足の方、どこか障害や痛みを持たれながら、「でもゴルフがしたいから・・・」と頑張っていらっしゃる方のお手伝いができればいいね。
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