キレイな夕陽ですね。
って、感動している場合か…
と思えるほど、
全英女子オープンの最終日は、過酷なラウンドでしたね。
深いブッシュに、深いバンカーのある、
距離の長いタフなコースを
雨、風、気温の低下と言う条件下のもと、
1日で、36ホールラウンドする。
午前8:30にスタートした選手が、36ホールをホールアウトしたのが、午後7:30近くだったようだ。
スタート前の練習時間を含めると、ほぼ12時間、コース上で、「戦っていた」ことになる。
「12時間ずっと歩き続けられますか?」って考えると、それだけでも相当な体力が要ることは察しが付く。
緊張や集中の糸が切れていないからこそ、ラウンドし続けられたと言えるかもしれない。
技術、体力、そして、気力が試される、本当にキツクて厳しくて酷なラウンド
。
「みんな頑張ってるんだ。
みんな一緒、同じ条件。
苦しくて、しんどいのは、私、一人じゃないんだ。」
なんて、選手たちは、みんなそう思っていたかもしれませんね。
観ていて、この試合を戦い抜いた選手たちは、また、一段とたくましく、強くなれるんじゃないか、
「あの過酷な試合を戦ったんだ」と言う自信になるんじゃないかと思えた。
一人だけアンダーパーをキープし、2位以下の選手を大きく突き放し、
首位を独走していたシン・ジエ選手の優勝は、ほぼ見えていたけど、
この試合、私は、最後まで観てしまった。
深夜になり、いつもは就寝する時間を過ぎると、猛烈な睡魔が襲ってきたけど、
この中を戦っている選手たちを思うと、これくらいの睡魔に負けてたまるか…
なんて、とっても妙な気力を振りしぼり、眠い目をこすりながら、観てしまった…(~_~メ)
夕暮れ時になって、
「日が落ちてしまうまでに、最終組は、ホールアウトできるのだろうか?」
と思ったけれど、無事に全員、ホールアウトできて、
良かった…。
36ホールを廻り切った選手たちの表情は、みんなホッと安堵しているかのようだった。
その中で、印象的だったのは、ポーラ・クリーマー選手が、“いつも通り”と言うか、それ以上のニッコリ笑顔だったこと。
「あの条件の中で36ホールをラウンドし終えても、まだ、こんな笑顔になれるんだ」と思った。
そして、これがポーラ・クリーマー選手の「強さの理由」なんだろうな…と思った。
「どんな状況の中でも、笑顔や明るさを失わないこと。」
本当に、それを失っていなかったポーラ・クリーマー選手に、改めて大切なことを教えられた気がする。
しかし、本当に、翌日の今日は、みんなマッサージにでも行って、身体の芯からの疲労を取り除かないと、次の試合に差し障るんじゃないでしょうかねぇ~、
いくら若いと言えども、
いくらトッププロと言えども、
って思えたくらい「超・過酷なラウンド」でした。
今日は、このコースの周囲のマッサージ屋さんが繁盛していたりして…なんて、冗談ですが…(笑)。
…そして、今朝、目覚めて、窓の外で、風がビュービュー吹いている音を聞いて、
「アッ、全英の風が、日本に吹いてきた」
なんて、寝ぼけながら思った、本日の私でした…(+_+)