ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

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クオリファイ

2010年06月27日 | ゴルフ全般
男子トーナメントの『ミズノオープンよみうりクラシック』で、薗田峻輔選手が初優勝し、全英オープンへの出場権も手にした。
この薗田峻輔選手は、杉並学園出身で石川遼選手の2年先輩なのは、有名(?)な話かも…。

ゴルフの技術は確かだったようで、昨年のファイナルクオリファイで22位に入り、「プロ宣言」をし、ツアープレーヤーに転向していた。

このクオリファイは、ツアーへの出場権を持たない選手が、その出場権をかけてチャレンジする試合。
各地区に分かれてのファーストクオリファイからはじまり、そこで上位に入れば、セカンドクオリファイに進める。
そして、セカンドクオリファイに出て、そこでもまた上位に入ればサードクオリファイに進める。
そして、さらに、サードサードクオリファイでも上位に入れば、いよいよファイナルクオリファイ。
このファイナルクオリファイ、男子の場合は、最初の4日間が予選となり、上位60位タイまでが決勝の第5、第6ラウンドに進める。
その最終ラウンドの成績(同スコアの場合はカウントバックにて順位決め)にて、ツアー出場優先順位が確定する。
上位に入った選手は、シーズン前半のツアーに出ることができるが、男子の場合は、シーズンの中盤に”リランキング制度”があるので、このファイナルクオリファイで上位に入っていた選手でも、成績を残せなければシーズン後半には試合に出られない。

このクオリファイは、男子・女子ともに、プロテストに合格しているプロも、プロ資格を持たない人もチャレンジできる。
しかし、だからこそ、ツアーに出ることを夢見て、ファーストクオリファイからチャレンジした人は、全部で、一体何名くらいになるのだろう?
夢も有るけれど、ちょっと気の遠くなりそうな厳しさも有るのが、クオリファイ。
それでも、ツアーに出たい人は、チャレンジしなければならない。

ツアーに出たい、今回の薗田選手のように、ファイナルクオリファイで上位に入って、一発、ツアーで優勝できたら…なんて、思っている人は、クオリファイにチャレンジする人なら、全ての人が、そう思っているかもしれない。
私の知り合いにも、クオリファイに出ている人もいるけれど、「今年は、サードでダメだった」とか「ファイナルまで行けたけれど、順位が下の方だったから、試合には、あまり出られなかった」とか、そんなことを言っている人が、たくさんいる。
また、クオリファイは、毎年、毎年、来シーズンの出場権をかけて行われるものなので、今年、ファイナルまで行けて上位だったから、来年もファイナルで上位に入れるとは限らない。
ファイナルまで行けて、そこで上位に入れたなら、出場権を与えられた試合で、成績を残して、そのチャンスをものにしなければ(シード権を獲得できなければ)、また、次の年も、クオリファイを受けなければならない。
シード権を獲得していた選手でも、一度シード落ちをしてしまうと、このクオリファイを突破できなければ、ツアーに戻ることはできない(スポンサー推薦などで、特別に出場できる場合を除けば)。

こんな風に書けば、「どんだけ厳しい世界や…」って思われそうですが(苦笑)、でも、本当に、このような、かなりの狭き門を突破しなければツアーには出られない。

それを思うと、ファイナルクオリファイで上位に入って、ツアーで優勝できた薗田選手は、数えきれないくらいたくさんの人が目指す山の頂上に、途中で脱落して行く人の中をかき分けて、最後まで登りつめた人…と言う事になる。

今回の優勝で、”後輩”の石川遼選手とともに、全英オープンへの出場権も獲得できたし、薗田峻輔選手もプロとしては、いよいよ、これから、なのかも…。
アマチュアとして出たツアーで優勝して華々しくプロ入りをした石川遼プロに対して、薗田峻輔プロは、厳しいクオリファイを勝ち抜いてきたのだし、”ここ”までの道程は少し違っても、ここからは、先輩と後輩で、張り合いながら、頑張って欲しいですよね。

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