ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

ティーチングプロ

2007年04月26日 | ゴルフの空 その3
プロフェッショナルプレーヤーが、トーナメントで優勝または活躍して、一躍ヒロインの座に着くのに対して、ティーチングプロは1日にしてならず。。。

現実的にも、ティーチングプロになるには、先ず、指導員助手(現:ティーチングアシスタント)になるためのテストを受験する。
書類審査、打球審査、一般常識、面接、そしてラウンド審査を受けた(私の頃は…)。
そして、その後、講習会、研修会、セミナーなどに出席し、、、研修会で決められたスコア以内でラウンドできれば、ティーチングプロC級講習会を受講することができる。
C級に上がれば、1年のインターバルを経た後(このインターバルの期間中も、講習会やセミナーへの参加が義務付けられる)、B級講習会を受講できる。
B級に上がれば、C級の時と同じく、1年のインターバルを経た後、A級講習会へ…。
実際にコースに出ての講習(技術的な講習)が有るのはB級まで。
A級の時は、ホテルで缶詰め状態になって、ただひたすら朝から夕食前まで講義を受け、机上での勉強をしていた。
C・B・Aの講習会は、それぞれ年2~3回に分けて行われるが、1年の期間を要する。
だから、ティーチングプロA級ライセンスを取得するまでは、足掛け最短でも8年かかる。

たどり着くまで、長い年月だった。。。

同じように、このティーチングプロの講習会を受けていた人たちは、みんな、最初の指導員助手のテストを受けた頃は”ゴルフをやってるおねえちゃん”みたいな雰囲気だったのが、資格レベルが上がるにつれ、なんとなく”それっぽい雰囲気”(まぁ、先生らしくと言いましょうか…)に変化して行ったのは、非常に興味深かった。

資格取得のための講習会を受けていた頃は、講習に参加するための費用を捻出するのに四苦八苦したり、講習会に出れば、それだけ緊張しているから精神的にも疲労していたりで、、、この頃、食事に行った先で、食べておなかがいっぱいになれば、そのまま、その座席で眠ってしまったこともあった(まるで幼児のようなんですが…)。

それでも、A級まで取得して良かった。
レッスンを行うにあたっては、資格なんてどうでも…と、おっしゃって下さる方もいらっしゃるかもしれない。
だけど、自発的に勉強して行く以外に、”与えられたこと”について学べる機会だった。

プロフェッショナルプレーヤーが、トーナメントでギャラリーに感動を与えるプレーを見せることが役目なら、ティーチングプロは、個々のゴルファーの方々に何かしらのアドバイスをすることが役目の、コーチ。

コーチは、5つの顔を持たなくてはいけないと言われる。
その5つとは、教育者、科学者(研究者)、医者、役者、易者。
この5つの顔を網羅しようと思えば、それこそ、長い、長~い年月がかかる。
コーチとしての道には、終着点は無いと言う感じだ。

どうすれば、上手くいくかな?
自分のスイングではなく、人のスイング。
自分のメンタルではなく、人のメンタル。
自分のゴルフではなく、人のゴルフ。
それを考えることの出来る”頭脳”が要るのがティーチングプロ。
私自身がティーチングプロの世界にいて、求めたいのは、こういうことを考えられる”頭脳”を持った人材。
こういう”頭脳”を持った子が、ティーチングプロの世界を目指してくれないかな?と、思う。
プロフェッショナルプレーヤーが”技能”集団であれば、ティーチングプロは”頭脳”集団になるべき…だと思う。

プロフェッショナルプレーヤーになれなかったから、ティーチングプロになった…なんて、そうではなくて、、、身体を動かすことも好きだけれど、本を読んだり、勉強したりすることも好きな子。
そういう子が、良い”頭脳”を持って、ティーチングプロの世界にやって来てくれたらなぁ~と思う。

そのためには、今、ティーチングプロである私達が、ティーチングプロのイメージや印象を、確立して行かなければいけないんだろうなぁ~と思う。
このブログを読んでくれてるティーチングプロのみなさん。
子供たちが、ティーチングプロって、面白そうだと思ってくれるように…頑張って参りましょう~~~!!!

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12 コメント

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Unknown (はるみ)
2007-04-26 09:05:25
人に何かを指導するのは、仕事とはいえ相手(指導される側)もいろいろなパターンがあるので、一通りではないですね。ゴルフが、上手くても教えるとなるとまた違う能力が要求されますよね。
ケーブルTVでも、数たくさんのティーチングプロのレッスンが放送されます。おのずとレッスンの内容もそれぞれで、ビックリするようなドリルもあります。
でもそれも、完璧なスイングを完成させるべく工夫されたものだと思います。
レッスン場での、女性ティーチングプロが昔に比べれば増えたとききますが、TVでは男性の顔しか思い浮かびません。TVにでるのが、よいティーチングプロとは限りませんがアピールするには、格好の場所ですよね。
よいティーチングプロに出会ったとき私もなりたい、なんて。昔なら、小学校の先生とかよく聞く話です。
プロのプレーヤーになれなかったからではなく、ティーチングプロになりたいと目指すジュニア(特に女の子。まぁどちらでもよいけれど)が増えるといいですね。
頑張って下さいね。FIGHT!


返信する
ありがとうございます! ()
2007-04-26 22:45:44
はるみさん
コメント、ありがとうございます。
”FIGHT!”なんて書いて頂いて、嬉しいです。
ここに書いたことは、私の仕事に対する夢かもしれません。。。
でも、まぁ、こういう夢を持っていたいと思っています。

はるみさんのゴルフと向き合う姿勢って、楽しさ明るさの中にも謙虚な姿勢での努力が垣間見え、素晴らしいなぁ~と思います。
私も、見習って、ティーチングプロとして、1歩ずつ前進して行けたらなぁ~と思います。

お互い、頑張りましょう…ね!!
返信する
Unknown (はるみ)
2007-04-27 22:22:06
はーい!頑張りまーす!
返信する
はるみさんへ ()
2007-04-27 23:21:41
本日も、朝一番にしたことは、素振りですか?
FIGHT!です~
返信する
うほ。。 (でぐっちゃんす~)
2007-04-27 23:38:26
名前載っちゃったヾ(*´∇`)ノ♪
解りやすかったので、
返信する
あれれ、、続き。。 (でぐっちゃんす)
2007-04-27 23:40:27
でぐっちゃんのブログでも紹介さしてもらおーっと。。
返信する
おお… ()
2007-04-27 23:58:11
でぐっちゃんのブログで紹介って?
しょうかいなぁ~、また、見に行かせてもらいます!
ブブ~~~、つまらんダジャレ
返信する
ほんまにね。 (でぐっちゃんす。。。)
2007-04-29 00:13:40
ホントに、ゴルフをするのも、難しい。
教えるってことも、難しい。

だから、頑張ったら、結果が出たら、お互いが超~嬉しいんすよ。

ね、でも、でぐっちゃん自身もそうやし、Kせんせも同じ考えやと、思うんす。

プロゴルファーって、「試合出るのが当たり前」
それを諦めたから教えてる。。。って、それはただの「偏見」です。
1からティーチング受けてきたこのA級って、、、
多分、ツアー諦めてレッスンしてるプロよりずーっと知識はあるし、誇りは持ってる。
正直、負けへんもん。

ツアープロに教えて欲しい人っておるやろけど、
多分そんなミーハーな人、お客さんにイランの。
ほんとに上手くなりたい、あんたに任したから、、頑張りたいねん!って人って、私らには、気持ちが伝わるから、、、

しょうもないねんけど、やっぱり、頑張ってきたプライドは、持ってていいと思いますもん。
だからお金を頂いてるんですもんね。

1から、A級を取ったって女子プロはまだ45人ちょっと。
みんな、誇りを持って、仕事をしてるはずです。
返信する
でぐっちゃんさん&K先生へ (はるみ)
2007-04-29 01:05:22
ティーチングプロのA級ってやっぱりすごいですね。
いままでのブログを通してわかってきましたよ。K先生のレッスンを受けるまではLPGAのしくみがよくわかっていなかったので。習い始めてしばらくしてから、A級とられましたよね。K先生。でぐっちゃんさんも確か、同期とおっしゃっていたかな?
いつも1人、1人のことを考えて頑張っているなとおもっています。そういう先生にならって、心強いです。でぐちゃんさんもきっと皆さんから、そう思われてるのじゃないですか?
お二人とも頑張ってくださいね。応援していますよ。
返信する
うひょ~ (寝る前の酔っ払いでぐっちゃんす)
2007-04-29 01:29:15
Kさーん、、、ええお客さんやないっすかぁ。。。

でぐっちゃん、この時間、酔いが絶好調なんすけど、感動っす。
ええお客さん、、はるみさん達が支えてくれてるてーいいっすね、Kさぁーん。。。

頑張りましょねぇ。。。くぅぅ。。。
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