ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

自分に言い聞かせながら…

2009年11月26日 | ゴルフ理論…私の見解
晩秋とは思えないくらい暖かかった本日、大宝塚ゴルフクラブにて、ハーフラウンドレッスンを行ってきた。

本日のレッスン中の会話。
「ちょっとボールをすくい上げるような打ち方になっていますよ。左腕の動きが、練習の時とは違っています。自分の左腕に、”いつも練習している通りに動いて”って、言い聞かせながら打って下さい。」
「こうでしたね」って、いつもレッスンの時に練習している腕の振り方を、シャドウスイングで確認なさるAさん(仮名)。
「そうです。それでOKです。そのように動いてって自分の左腕に言い聞かせながら打って下さいね!」と私。
「はい」っと言って、しっかりご自身の左腕に言い聞かせながら打って頂けたようで、それまでトップ気味だった当たりが、今度はバシッと当たって、ボールがビューンと飛んだ。
「ワッ!」とAさん。
「ほらね」と私。

この「自分の腕に言い聞かせながら打って」との、ラウンド中のアドバイス。
このブログを読んで下さっている皆さまは、どのようにお感じになるでしょうか?
「おまじないのよう」
「そんなので上手くいくようになるの?」
って、お思いになる方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、皆さまも、考えてみれば、打つ前に、練習しているようにイメージ通りに「身体よ、動け!」って思いながら打っている時って、有りませんかね?
私も、「完璧なフォームで打つぞ」とか「ボールのこの部分に、リーディングエッジがきっちりと入るように打つぞ」など、このように動いてくれたらいいと思えることを、自分に言い聞かせながら打っていることが有ります。
何故かと言えば、そういう風にした方が、結果の良い時が多いから。

自分自身の身体に、こういう風に動けと言って聞かせて、自分自身の身体を動かす。
経験上、ここはこういう動きだよと自分の身体に言って聞かせてから動いた方が、イメージ通りに身体が動きやすいと思っていた。
また、自然と、そういう風にしていた。

こういうことは、実は、脳科学から見ても、「感覚野」と「運動野」を同調させるシンプルな方法だったと言うことが、茂木健一郎さんの本を読んでいて分かった。

だから、レッスンでも「自分の身体に言い聞かせながら打つ」って、ものすごく単純で抽象的な方法でも、積極的に言っても良いんだ…そうしてみよう…と思った。

外からの情報をインプットする「感覚野」(こういう風に動けばいいですよとの、主に言葉でのレッスンを、皆さまの脳の中に取り込んで頂くところが「感覚野」)、動きとしてアウトプットする「運動野」(ご自身の身体を動かせて頂くときに働いているのは、皆さまの「運動野」)は、脳の中では、きっちりと分業されていて、直接コミュニケーションすることが出来ないらしい。
だから、人間は、しばしば「分かっているのにできない」と言う状態に陥るらしい。
「分かっているのに、できない」と、時々、皆さまもおっしゃいますよね?(苦笑)
でも、それは、裏を返せば、皆さまの脳が正常に働いている証拠かも?

この「感覚野」と「運動野」を直接つなぐ回路は、脳の中には無いらしい。
だったら、人間はいつまで経っても、「分かっているのに、できない」ままなのか?
そんなことは無いですよね?

茂木健一郎さんは、書いておられた。
脳の中に無いのなら、脳の外側に作ることだと。
その方法として、シンプルなのが「自分に言い聞かせる」こと。
「自分に言い聞かせる」と言う表現は、まさにインプットとアウトプットの回路をつなぐ方法であり、「感覚野」の情報と「運動野」の働きとを同調させるシンプルな方法だと。

この文章を読んだ時、「これ、知らず知らずのうちにやってた」って思った。
そして、納得した。
「そうだったのか」と思った。

「分かっているのに、出来ない」のは、人間なら当然のことで、「分かったなら、出来るように」なるには、自分の身体に言って聞かせるのが、シンプルな方法。
この方法、知っておくと、便利かも…です。
私も、レッスンの時に、積極的に言って行こうと思っています。
このブログを読んで下さった方は、自主的に、ご自身の身体に「言い聞かせながら」練習してみて下さいね。

余談ながら…。
何週間か前に、「茂木健一郎さん、脱税か?」なんて新聞記事が出ましたよね?
あまり詳しいことは知らないが、この件に関して、ご本人は、謝罪の言葉を出しておられた。
故意にでは無かったようだ。
私が思うに、「大好きな蝶を追って、時間が経つのも忘れて夢中になって追いかけているうちに、辺りは、すっかり暗くなっていて、帰って来いと言われていた時間に帰らなかったために、こっぴどく怒られた」ような感じだと思った。
「本を書いているのが好き」「脳科学のことについて研究しているのが好き」。
そのことに夢中になっていたために、社会人として当然、果たさなきゃいけない義務を、つい、怠ってしまった。
これを許せると思うか、許せないと思うか?
私は、「好きな蝶を追いかけ過ぎてしまった少年」のようだし、そういう風な気持ちで仕事に取り組んでいる人だってことは、著書を読んでいても分かるし、事後処理をキチンとなさったなら、笑って許せるって思った。
しかし、稼いでおられましたね(爆)。

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