ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

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『モダン・ゴルフ』を読み終えて思うこと

2018年06月09日 | ゴルフ理論…私の見解
ベン・ホーガン氏の『モダン・ゴルフ』を、一通り読みました。

とりあえず、一通り読んで思うことを、簡単に書いておきます。


この本で、ベン・ホーガン氏の語りたかった動き、スイングの要点とは、どういうことだったのか…そこは、この本に書いてある言葉通りに、まるまる受けとめるのではなく、
やはり、機能解剖を介して、「読み解く」ことが必要だと思いました。

だって、
半世紀以上前には、もしかすると分かっていなかったこと、
研究として進んでいなかったことが、有るかもしれないですから…。

半世紀以上前に、「肩のインナー・マッスル」とか「深層外旋六筋」をはじめとする、身体の奥深くに付着している筋肉のことは、もう分かっていたのでしょうか?
医学書としては有ったかもしれないですが、一般的には、広く知られていなかったかもしれませんから。

その時代に、
これだけの本をお書きになったこと自体は、
本当に「すごい!」と思います。

筋肉のイラストだって載っていました。



でも、
背面の筋肉のイラストは、載っていなかった。(^^;;

それでも、
ベン・ホーガン氏の示しておられる身体の前面の筋肉が動くってことは、
その動きとセットで、背面の筋肉も動くのですから、
この本に載っていた筋肉の部位が動いた場合に、連動して動く筋肉はどれか…と想像出来た方が良いでしょう。

ゴルフスイングって、基本的には、腕(上肢)を振りますから、腕を振れば、自動的に背面の筋肉が動きます。

下肢の筋肉に関しても、同じです。
ベン・ホーガン氏は内転筋群のことをお書きになっていましたが、
その内転筋群の動きと協調して働く筋肉の動きも大事ってことですね。

この本の貴重なところは、
「自分の身体をこのように動かせて、スイングしている」ってところを、詳細に語ってくださっていること。

もしかすると、
このイラストや、前腕の動きについて書いてあるのを見て、



「リストターン」なんて言葉が生まれたのかもしれないな…と思いましたが、
これも、
半世紀以上前に、肩関節の「噛み合わせ」とか、動きのメカニズムなどが分かっていたのかどうかは、不明。



肩甲骨の内転と共に、
前腕が回内すれば、
本来、腕は、こういう風に動きます。



ゴルフスイングって、こんな動きで良いのかな?

こちらですよね。



この動きならば、
「肩甲骨の内転+肩関節の屈曲」で、前腕の回内は含まれません。

この動きに下肢の動きが加わって、フォロー・スルーではないでしょうか?



だから、
「前腕のみの動きを観察してみれば、
手首は捻れるような動きをします」ってことを現すイラストや表現だと解釈した方が良いでしょう…と思いました。

私のスイング。



手元の動きだけをクローズアップしてみると、



だけど、この手元の動きは、「肩甲骨の動きの伝播」です。(^^)


また、
このイラストに関しても、「両肘の間隔を狭くする」ような感じに受けとめられますが、



肘関節自体は、「曲がる・伸びる」動きができるだけで、内側にも曲がる関節ではありません。

だから、「両肘の間隔を絞って狭くする…」ってことは、「肩甲骨をアドレス時は外転せよ」ってことですね。
こういう風に(左右の肩甲骨を外転)すると、両肘の間隔は狭くなります。




…などなど、
所々で、機能解剖を介しての解釈をしないと、誤解に繋がりそう…と思った箇所も有りましたが、
全体的には、
偉大なプレーヤーの方がお書きになった、
参考になる、貴重な書籍だと思いました。

私としては、
「心が震えるような感じ」のする書籍です。


…『モダン・ゴルフ』からイラストや本文を拝借してのブログは、また、書きます。
"ブログネタ"に出来そうな箇所が、たくさん有ります…(^-^)


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2 コメント

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蔵書です…(^-^) ()
2018-06-11 11:55:46
漆谷さま
コメント、ありがとうございます。
薄緑色の本ですよね。
私も、持っていますよ。
蔵書です。(^^)
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ご僭越ながら (漆谷栄一)
2018-06-11 10:52:22
私が長年愛用していた「身体運動の機能解剖」はアメリカで1948年に出版されてました。
いまだに名著とされています。もしよければ見てください。
ISBN:978-4-7529-3063-1
著者:Thompson・Floyd
著者:中村 千秋・竹内 真希
若いころ初めて読んだとき、これを知らないで運動することは無駄と思ったことがありました。
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