ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

学習の過程

2007年03月14日 | ゴルフ理論…私の見解
新しい運動技能はどのような段階を経て、習熟へと進むか?
(資格を取得するときに学んだことであるが…)
「初心者はどのようにして熟練者になっていくのか?」の、この学習過程には、多くの理論で3つの段階があると示されているらしい。

ひとつの理論は…。
1.初期の認知的局面(知的に学習する段階)
2.中間の連合局面(動きの組み合わせを習得したり、調整を加える段階)
3.最後の自動化の局面(意識しなくても自動的に動ける。動きが自動化される段階)
【フィッツとポスナー理論】

ふたつめの理論は…。
1.大きな筋群を使う協応。おおまかな協応動作の習得
2.小さな筋群の協応の参加した微妙な運動の調整力の取得
3.安定性(同じ技能を繰り返し発揮できること)の応用可能性の習得
【マイネルとシュナーベル理論】

学問的に記述すると、少々難しく感じられるが…。
読んで、その意味を考えてみれば、フムフム…と思えるのではないだろうか?

私なりに、この3つの段階を、日頃のレッスンや練習に置き換えてみれば…。
1.グリップはこのような形で握って下さい。胴体はこのように動かしましょう。腕はこのように振りましょう。などと、各部の動かし方を覚える段階。
2.腕の振りと胴体の動きの調和や、クラブと身体の動きの調和を練習する段階。
動きがスムーズになってきたり、ヘッドスピードも少しずつ上がっていく段階。
3.覚えたスイングを安定して行えるように練習する段階。技術の蓄積をしていく段階。
に、分けられると思う。

1段階の方には、「スイングは、こうですよ。ああですよ。」との説明が必要。
2の段階の方には、「もっと、こうして。ああして。」との助言が必要。
そして、3の段階に入れば、「こういう練習をしてみて下さい」との練習メニューを提示して、、、ご自身の身体やフィーリングに問いかけながら、黙々と練習をして頂くことが必要。

…1と2の段階を経て、3の段階に入って来られたクラスの方々に対し、「今日は、こういう練習を行って下さいね。(練習のテーマを言っておいて…)では、私はちょっと休憩してきます。1時間後くらいに、みなさんの今日の練習の成果を見に、戻って来ますので、はい、頑張っておいて下さ~い」と、半分本気で言うと、「あかん~!!」との声が…。
なんでも、私がいなければ、練習をさぼって、おしゃべりに興じてしまうからとのこと。
…嗚呼…。

また、3の段階の方に対して、「覚えた動きを習慣化させ、崩れにくいものとするには、”過剰学習”が必要です。できたと思っても、しつこく繰り返し練習するのが、”過剰学習”です。できたと思っても、そこで辞めずに、そこから過剰に練習しておくことが大切です。はい、打って!」と、叱咤激励していると…。
「先生、マメが出来ました。今日は、これくらいにしておきます。」と、手のひらの、とっても小さな水ぶくれを見せて、練習をおしまいにしようとする方が…。
「バンドエイドでも貼っときゃいいやん。それくらい…」と思いつつも、口には出さず、「そうですかぁ~、じゃぁ今日は、これくらいにしておきますか」と、言ってしまう優しくて、甘~い私(?)
…嗚呼…。

1の段階の方は、暗中模索状態で、期待と不安の入れ混ざった心理状態かも。「当たった!」とか「飛んだ!」など、小さな喜びを少しずつ積み重ねていけると良いですね。
2の段階の方は、ゴルフの楽しさが分かって来られているだろうな。その反面、上手くいかないことも有って、ジレンマに陥ってしまうことも有るかも。でも、ここで、諦めないことが大切です。
3の段階の方は、集中力と黙々練習。そして克己心が大切です(?!笑)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウィーと言えば… | トップ | 簡単?! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。