ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

石川遼くんを真似ないで(?)

2010年01月25日 | ゴルフ全般
昨日、レッスンの時間に、何気なく「石川遼くんみたいなスイングをイメージしながら振ったらダメですよ」と言うと、「エッ?」って顔した人と、「アハハハハ…」と笑った人が、半分ずつくらいだった(笑)。

誤解の無いように書いておくと、石川遼くんみたいなスイングがダメな訳ではない。
若者らしく思いっきりの良いスイングをしていると思う。

だけど、石川遼くんみたいなスイングをイメージしながら振ったらダメな理由のひとつは、難易度が高いから。
あれだけ自分の身体をめいっぱい使って、思いっきりクラブを振って、それで、ボールをほぼ真っ直ぐな弾道で狙ったところに飛ばすって、結構、難しい。
石川遼くんは、技術のレベルが高いから、あんなに振っても、ボールの行方をコントロールできる。
”普通”は、思いっきりクラブを振ることと、ボールがどこに飛ぶか分からないは、イコールになってしまいがち。

キャッチボールをしていて、思いっきり投げたら、暴投してしまった。
相手の胸元に、コントロールして投げようとすると、そんなにめいっぱいの力で思いきって腕を振れない。
こういう経験は、なさったことがある方もたくさんいらっしゃると思うが、この感覚と同じ。

また、自分の身体をめいっぱい使って、思いっきりクラブを振ることを続けていれば、どうなるか?
身体を壊す(笑)。
「石川遼くんみたいなスイングをイメージしながら振ってはダメ」な理由のふたつめは、身体への負担。
石川遼くんは、若いし、かなりのトレーニングもしているようだから、あれだけ振れるし、あんなに振っても身体を痛めないのでしょう。
”普通”は、あんなに思いっきり”ビュン!”と振るスイングを、ずっと続けていれば、多分、身体を痛める…と思う。

レッスンでは、現在、「ボールをもらって、投げて」の単純なイメージで、体重移動からはじまる身体の動きをスムーズに行えるようにとの練習を行って頂いている。
これは、身体の動きと腕の振りの”調和”に重点を置いた練習。
そして、飛距離よりも方向性に意識を向けて頂いている。

こういう練習を行って頂くことで、「10の力で振っても、8の力で振っても、飛ぶ距離はさほど変わらない」「そんなに力を入れて振らなくても、ボールは飛ぶんだな」と感じて頂ければ良いなと思っている。

だから、なおさら「石川遼くんみたいなスイングをイメージしながら振ったらダメですよ」なんて言葉になってしまったのだが…(笑)。

「アハハハハ…」と、笑っておられた方の中には、あのスイングのイメージを頭に焼き付けて、「あんな風なスイングができれば良いなぁ~」なんて心密かに思っておられた方もいらっしゃったかもしれませんね(笑)。

でも、石川遼くんみたいな思いっきりの良いスイングで、ボールをコントロールするのは、かなり難易度の高い技術。
ああいう技術を身に付けたい方でも、自分では、6~7割の力で振ってるかもしれないと思う練習を繰り返すことが大切。
また、それくらいの力でボールを打って、ボールをほぼ真っ直ぐに狙ったところに飛ばす練習を地道に繰り返すことによって、徐々に、多少、思いきってクラブを振っても、真っ直ぐに飛ばせるようになる。

こういう練習をあまりしないまま、一気に、石川遼くんは、無理(笑)。

また、思いきって振っても、ほぼ真っ直ぐに飛ばせるようになった方でも、自分のあらん限りの力を使って振る練習は、10球に1球くらいの割合にしておいた方が良い。
その方が、まさに”身”のため(笑)。

私も、石川遼くんのスイングを見て「凄いな、この子」って思うけれど、真似ようとは思わない。
真似できるとも思わない。
何故か?
40歳代半ばの我が身を思えば…です(笑)。

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