阿部ブログ

日々思うこと

毛沢東を巡る数祕~8341部隊と9月9日

2016年05月04日 | 日記

中国共産党中央弁公庁警衛局中央警衛団は、61889部隊として知られる中国共産党幹部が住む中南海を警備する部隊だが、本当は8341部隊なのだ。それは毛沢東を直接警備・警衛する部隊が8341部隊。
有名なことだが、8341には数祕があり、83は毛沢東の寿命で41は権力の座にある期間を示している。これはとある高僧から示されたものだが、この数祕を知るのは周恩来と葉剣英など数名だったという。そして8341部隊は所謂「禁衛軍」なのだ。敗戦した後、日本軍が解体され皇居を防衛する近衛連隊も解体された為、宮城と天皇を守る為に「禁衛府」が編成されたことは、余り知られていない。禁衛府は、昭和20年9月20日に創設され、昭和21年3月末には解体されている。禁衛府を知る人は殆どいない。

脱線したが、1993年10月、中国は人工衛星を打ち上げた際「8341」と刻印されたコインが搭載されていたと云われている。
8341も良いが、毛沢東の因縁は9月9日にある。毛沢東は、1927年湖南省で秋収蜂起し井岡山に篭ったのが9月9日。日本降伏後の国共内戦を経て北京城に入城したは1949年9月9日。そして、83歳の生涯を閉じたのが、1976年9月9日。
毛沢東は9.9に支配された人生であった。まあ、世の中には9.11とか3.11とか数祕にこだわる一群の人々がいる。

丸の内・JPタワーの現在・過去 と インテルのグローバル・ツアー

2013年06月24日 | 日記
 昨日まで東京駅前にあるJPタワーで開催されていたインテルのグローバルツアーが終了。
  「インテルのグローバル・ツアー “Experience Intel.Look Inside”が開催
        
 JPタワーの現在、過去。
                  
 JPタワー地下にある「KITTEグランシェ」↓
     
 丸ビルからの眺望↓
     

第3回脳情報通信融合研究シンポジウムのポスターセッション

2013年06月10日 | 日記
本日2013年6月10日(月)東京国際フォーラムで『第3回脳情報通信融合研究シンポジウム』が開催された。
         
最初に独立行政法人情報通信研究機構(NICT)理事長の坂内正夫氏が挨拶。彼はこの4月に理事長に就任したばかり。
次いで壇上に立ったのは、総務省大臣官房総括審議官(国際担当)久保田誠之氏。彼の挨拶は抑制され、場慣れした感あり、安心して聞けた。何故こんな表現となるかと言えば、次に挨拶した、文部科学省官房審議官(研究振興局担当)菱山豊氏の挨拶がダメダメだったからだ。おいおいお前さん大丈夫か~と親じゃないがハラハラして聞いていた。久保田さんと比べるのは酷だろうが、もうちょっとしっかりしましょう。文部科学省を代表して挨拶してるわけだから。さて彼は途中で会場をあとにした。そう居ない方がいい。

以下は、ポスターセッションをデジカメしてるので掲載しますが、全部ではありません。
                                                                                        
クリックすると拡大して詳細を参照出来ます。

中野の札幌ラーメン店『味七』さんの味噌ラーメンが絶品!

2013年06月07日 | 日記
たまたま入ったラーメン店が、激旨のお店だったりして最近ラッキー状態が続いている。
六本木の「天鳳」さんもそうだが、東京警察病院の帰りにタマタマ立ち寄った中野の「味七」さんもそう。北海道の小林製麺製の「若胚麺」を使っていて、とても歯ごたえが良いし、旨い!  
         
最初に食べたのは、オーソドックスな味噌ラーメン(700円)。
                  
味噌ラーメンには、絶対に「ニンニク」を入れる!コレだ↓
                  
後日、中野再訪の折、やっぱり「味七」さんに立ち寄り、奮発して「特味噌」を食した。コレだ↓
                    
いやーーーー、美味しかった!!ご馳走様でした。
                
中野に行かれる機会があれば、是非「味七」にて特味噌を食べてみて下さい。お勧めです。
                
    

日本大学の船橋キャンパス訪問

2013年06月07日 | 日記
昨日、千葉県船橋市の習志野台にある日本大学の船橋キャンパスを訪問した。
                     

日本大学理工学部の前身は、大正9年(1920年)に開設された「日本大学高等工学校」。昭和3年(1928年)に、土木・建築・機械・電気の4学科からなる日本大学工学部が発足し、今日に至る。何でも私立大学では2番目の工学系大学との事。

昨日は、間違って船橋日大前駅の東口におりてしまった。
                 
本当は、西口に出るべきだったが、何でも西口駅舎のデザインは、日大の理工学部が行ったらしい。西口改札の利用者は、1日約4,000人。学生・生徒・児童の利用が多いらしい。確かに日大理工学部&薬学部、短期大学、日大習志野高校、千葉日大一高・一中・一小が所在しているからだが、キャンパス内には確かに小学生がたくさん駅に向かって歩いていたな~
西口駅舎はモダンの一言。調べてみると「全国鉄道の日」に駅100選に選ばれており、1997年度には千葉県建築文化奨励賞を受賞している。選定理由は、学園都市にふさわしい、柱がなく未来空間を構成した利用者である日大自身がデザインしたか。そんなことならデジカメすれば良かった。

さて、船橋キャンパスの特徴は、交通総合試験路と言う名の滑走路がある事だ。長さは618メートル、幅30メートル。
                    
見るからに交通総合試験路は、滑走路だが、基本的に飛行機の離発着は出来ない。しかしながら緊急時の場合には、着陸できるようだが、仮に着陸すれば始末書を国土交通省に提出する羽目になる。

滑走路の側には、テクノプレース15と言う施設がある。これまたモダンな作り。屋根の膜材は、東京ドームと同じガラス繊維らしいが、これも様々な賞を受賞している。2002年千葉県建築文化賞、2003年建築業協会(BCS)賞、2004年日本建築学会建築作品選奨、2004年環境・設備デザイン賞(環境デザイン部門)優秀賞などだ。
このテクノプレース15にはセスナとグライダーが置いてある。前述の通り滑走路から離陸することは出来ないが、残念なことだね。
              
しかし、東葉高速線は運賃が高いな~西船橋から船橋日大前駅で下車したのだが、運賃はなんと490円だ。西船橋駅から日大前駅までは9.8kmなのに。
平成23年度の実績ながら、東葉高速鉄道が運んだ人数は、4791万7000人で、1日平均は13万2000人。営業利益は44億7100万円。当期純利益で3億7000万円。確かに経営は楽じゃないから運賃が安くなることはない。

東葉高速鉄道はまだまし。北総鉄道はもっと運賃が高い。
印旛日本医大駅から隣駅の印西牧の原駅で初乗り290円。その隣の千葉ニュータウン中央駅だと420円に運賃が跳ね上がる。京成高砂までは780円も掛かってしまう~

六本木のラーメン店・天鳳 ~ドラムカンスープ~

2013年06月01日 | 日記
昨日、六本木にある「政策研究大学院大学」内にある「文部科学省 科学技術政策研究所」を訪問し、隅藏康一先生にヒアリングをさせて頂いた。と言っても、同僚がメインで質問し、俺はと言えば隣でニコニコして座っていただけで、役立たずだったが、話そのものは面白かったし、同席して良かった。

さて、その帰り道、札幌ラーメン横丁から六本木に進出している「天鳳」さんで同僚二人で昼食。有名なお店とは知らずに偶然入店したのだが、それは歩道上にあるドラム缶に書いてある「札幌ラーメン横丁」と「ドラムカンスープ」が決めて。「ドラムカンスープ」?なんだコリャ??
                    
ドラムカンスープとは、1974年に札幌すすき野・ラーメン横丁で創業した当時、スープを炊くのに、鍋がなかったので、そこらにあったドラム缶を使ってスープを作っていたらしい。何でも写真にあるドラム缶だと1回で200人分のスープが出来るから効率的かも知れない。しかし、ドラム缶?? 真駒内駐屯地に半年程いたこともあり、すすき野には飲みに繰り出していたが、何処を探せば札幌のど真ん中でドラム缶がみつかるのか???
俺が食べた「味噌ラーメン」700円は、流石に札幌ラーメン横丁の出自だけあって「旨い!」。
                     
しかし、帰社して検索してみると「天鳳」さんの絶品お奨めはどうも同僚が食べた「ラーメン」らしい。
                      
今度、六本木に行くことあらば、是非とも天鳳さんのラーメンを食べてみたい。近々、政策研究大学院大学の隣にある「国立新美術館」で開催されている「貴婦人と一角獣展」を観に行く予定だから、その帰り道に寄ってみよう。
最後に天鳳さんを紹介しているお奨めサイトは→「ラーのサイト@六本木ラーメン

ユニバーサル・コミュニケーション研究所

2013年05月20日 | 日記
ユニバーサル・コミュニケーション研究所は、、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)隷下の研究組織で、ユニバーサル・コミュニケーション基盤技術に関する研究を行う専門組織。ユニバーサル・コミュニケーションとは、ネットワークを介して流通する膨大な情報の効率的かつ的確な活用や、多様な情報のより豊かな活用など、「人と人」、「人とネットワーク」等の様々な階層間において人との親和性が高い情報通信を実現するため、豊富で柔軟な言語コミュニケーションを実現する技術及び臨場感豊かなネットワークコミュニケーションを実現する技術等を総称した言葉。

ユニバーサル・コミュニケーション研究所では、「言語の壁」を越えるための多言語音声翻訳、「情報の量と質の壁」を超えるための情報分析技術、「距離や臨場感の壁」を越えるための超臨場感通信技術を研究・開発している。また、これらの技術を利活用するための「知識・言語グリッド」と呼ばれる情報利活用基盤上で大量のWeb情報やセンサ情報などから構築された大規模高度情報資産を作り上げる取組を進めている。
研究所では、多言語音声翻訳システム VoiceTra4U-M、音声対話システム AssisTra、情報分析システム WISDOM2013、多感覚インタラクションシステム、臨場感あふれる立体ディスプレイである電子ホログラフィなど、研究成果を見る事が出来る。

特に感心したのは、iPhone向けアプリ"VoiceTra4U-M"。
この"VoiceTra4U-M"は、23言語、5人同時に会話しながら、音声を翻訳するアプリケーションで、全世界の95%をカバー出来る優れものだが、この技術は、NICTが国際標準化したネットワーク型音声翻訳通信プロトコル(ITU-T※勧告書F.745及びH.625に準拠)で実装したものである点。日本は国際標準化活動が余り得意ではない印象が強いが、国際電気通信連合に採用されたのは、高く評価したい。"VoiceTra4U-M"は、AppStoreから無料でダウンロード可能。

ITU-T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門:International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)  
ITU-T勧告F.745:音声翻訳サービスに必要な機能モジュール(音声認識、機械翻訳及び音声合成)をネットワーク接続するための要求条件、アーキテクチュア等を規定。
ITU-T勧告H.625:機能モジュール間での通信を実現するためのインタフェース、プロトコル及びデータフォーマットを規定。

標準化活動もさることながら、多言語音声翻訳を日本単独で確立することは非常に困難なため、世界各国の研究機関が参加する国際研究コンソーシアム「U-STAR」をNICTが中核となって立ち上げ、世界規模の音声翻訳研究ネットワークの実現を目指している。現在、世界23か国、26の研究機関と連携したグローバルな研究共同体となっている。

※U-STAR(ユニバーサル音声翻訳先端研究コンソーシアム:The Universal Speech Translation Advanced Research Consortium)http://www.ustar-consortium.com/index.html 

それとバーチャルに五感で体験できる「多感覚インタラクションシステム」も凄い。ユニバーサル・コミュニケーション研究所の多感覚・評価研究室では、人間の味覚以外の視覚、聴覚、触覚、嗅覚の情報をリアルにかつ自然に伝える超臨場感コミュニケーションを実現するために、立体映像、感触、音響、香りなどを統合して、多感覚の情報を違和感なく自然に体験できる多感覚インタラクション技術の開発を進めている。
 多感覚インタラクション・システムはコレだ→

多感覚インタラクション・システム(Multi-Sensory Interaction System: MSenS)は、視覚や聴覚、触覚など複数の感覚情報を統合して物をバーチャルに再現するシステム。立体映像ディスプレイや、物に触れた際の接触音などを再生する音響システム、ペンを使って触覚を再現する装置などで構成されている。このシステムでは、高松塚古墳から出土した「海獣葡萄境」の再現デモと風船を破裂させるデモの2つを体験した。3Dメガネをかけ、棒状に伸びたペン型アームをつかんで立体映像を触ると、感触や重さ、触った際に起こる音や匂いを体験できる。その〝リアルさ“に驚愕!

この多感覚インタラクション・システムは、ペン型アームを3つのモーターで制御する。このアームには位置センサが付いており、アームの座標を元に、立体映像のどこを触っているかを判断する。モーターを使ってアームを押し返すフォースフィードバックで手に感触を伝え、接触音も事前に登録しておき、感触と同時に音も出るようにしている優れもので、遠隔医療など様々な利活用が可能だろう。

同じ、多感覚・評価研究室では、球形スピーカーによる立体音響の研究を行っている。
立体音響と聞くと5.1chサラウンドなどを想像するが、当室では、従来とは全く異なる音響環境の研究を行っており、次々世代くらいの空間再生型、立体テレビに対応した音響技術の確率を目指している。
従来の音響技術は、聞く人の周囲に音を提供し、その環境の中に入ってもらう、あるいは没入してもらうという形のもの。それがモノラルからステレオになり、それがサラウンドシステム5.1chになってきたが、この研究室では、演奏者なり音源が目の前にあって、そこから音が出ているというシステムの実現させた。例えばSF映画の『スター・ウォーズ』でR2D2というロボットがメッセージを再生すると、レイア姫の姿が目の前の空間に浮かび上がって「ヘルプミー」と言っている場面があるが、そのような空間再生型のテレビや音響デバイスを開発したいと言う。
                 

この研究所では、下記でも述べるが3D映像研究も行っているが、本当に立体ホログラフィ技術が確立されると、やはり音響も立体化する必要があるので、研究開発を進めていると言う訳。この立体音響の為には、立体録音が必要となるが、実際に42個のスピーカーを配置したかご型のフレームの中に入ってもらって実際に録音する。
スピーカー自体はその辺で売っている安いスピーカーで十分だが、録音した音響を立体化するアンプと制御装置が重要。球形スピーカーは、iPadで遠隔操作する方式で、直感的で操作しやすいと感じた。またきちんとした数学的基礎の基に立体音響を実現させている事も強調していたのが記憶に残っている。

最後に、多人数で観察できるテーブル型裸眼立体ディスプレイ「fVisiOn」。
この「fVisiOn(エフ・ビジョン)」は、テーブル型3Dディスプレイで、テーブルトップに表示された3D映像を全周360度から観察を可能とした。一般的な3Dディスプレイの技術では、3D映像をテレビのように正面側の限られた範囲でしか観察することができないが、「fVisiOn」は、より自然なコミュニケーションを達成するためには、特別なメガネをかけることなく、何人でも同時に3D映像を観察できることが望ましいと考え開発したもの。

現実世界の物体は、両目が左右に離れているので、それぞれの眼には少しずつ違う見え方で写る。この見え方の差が立体を感じる要因のひとつですが、fVisiOnでは、円状に並べた多数のプロジェクタを使って様々な方向へ向かう光線群を大量に作り出し、それらの進み方をうまく制御する光学素子を使うことによって、見る方向で見え方が変わる映像をテーブルトップに表示する。これにより、立体的な映像として両目で知覚することができる。

fVisiOnの開発では、上記の再生原理を実現する光学素子の作製が難しかったが、すり鉢状のアクリル円錐に糸状のレンズを巻くという工夫で、必要な光学的性能を得ることに成功した。糸状のレンズとは言っているが、実際は「釣り糸」。釣具屋で買ってきた釣り糸をアクリル円錐に、研究員自らが手で巻いて作成した。現在のfVisiOnでは、テーブルトップから5cmほど飛び出した3D映像を全周から観察できるようになった。勿論、静止画だけではなく動画も再生可能で、実物の模型ではできない動きのある情報提示が可能であることもfVisiOnの利点のひとつ。

様々な画像と動画を見せて頂いたが、最後に満を持して見せてくれたバーチャルアイドル「初音ミク」の3D動画。それがコレだ!と言いたいが撮影に失敗~
                       

“かるがも”と 不空成就如来

2013年05月17日 | 日記
三井物産本店ビルの敷地内にある人工池で“かるがも艦隊”が遊弋中だ。
        

同じ敷地内に、目立たないがインドネシアから贈られた不空成就如来座像が鎮座している。
          
『不空成就如来坐像
高 106.5cm。
8~9世紀、ボロブドール マゲラン/中部ジャワ
ボロブドールの北側仏塔内にある92体の仏像の一つ。
左手は定印、右手は伸ばして、掌を掲げて前に向けている。
一切衆生の畏怖厄難を救済して、これを保護する施無畏印という印相を結ぶ。
不空成就如来に相当する。
このレプリカは中部ジャワの活火山メラピ山(2911m)裾野の安山岩を使用して製作され、
当社の発展を祈念してインドネシアから寄贈されたものである。
インドネシア教育文化省の国外搬出許可取得済。』
           
不空成就如来坐像の銘板の少し離れた同じ壁には東大寺長老の偈が掲げられている。
        
  『一、慙愧懺悔六根罪障
   一、利益有情無量無辺
   一、當願衆生體解大道
   右條々社是日々返照
   東大寺長老公照書』  

京阪奈(けいはんな)の NTTコミュニケーション科学基礎研究所

2013年05月16日 | 日記
「けいはんな学術研究都市」にNTTコミュニケーション科学基礎研究所 (通称CS研)がある。住所は、京都府相楽郡精華町光台2-4 NTT京阪奈ビルとなる。東京からだと新幹線で京都まで行き、近鉄線で新祝園駅下車で、バスにて15分。

        

NTTの研究開発組織は、NTT持株会社直轄で、現在、3つの総合研究所体制で研究開発を行っている。3つの総合研究所とは、①サービスイノベーション総合研究所、②情報ネットワーク総合研究所、③先端技術総合研究所。NTTの事業形態から理解できる通り、ネットワーク上で実現する革新的なコミュニケーションサービスと、新たなサービスを実現する次世代情報ネットワーク基盤技術の開発を中心に行っている。特にトップクラスと自負する光関連技術など、新たしい物理原理や新素材・新部品を開発する先端的な基礎研究は、今でも国際的にも抜群に優秀。

NTTの研究開発拠点は、横須賀YRP、武蔵野(三鷹)、筑波、厚木、それと京阪奈で、NTTコミュニケーション科学基礎研究所は、先端技術総合研究所に属し、情報通信に革新をもたらす情報科学と人間科学の新概念・新技術の創出を日々行っている。名前からNTTコミュニケーションズの研究組織と思われがちだが、勿論、NTT持株会社の研究機関である。

コミュニケーション科学基礎研究所は、人間情報研究部、協創情報研究部、メディア情報研究部、守谷特別研究室の3部、1室で構成されている。特徴は人間の五感を研究する学者が一同に集っている事。最近特にユーザーインターフェースの重要性が強調されるようになってから研究内容が注目されるようになっている。

特に研究所訪問にて面白いと思ったのは「幼児言語発達の解明に向けた基礎研究」。人間は、言語を操作して、高度な社会的コミュニケーションや概念的思考による問題解決などを行う唯一の動物だが、その言語習得のプロセスは謎に満ちている。CS研究所の言語知能研究グループでは、赤ちゃんがどのように言語を習得するかを科学的に解明し、その知見をICT技術と連動させて、育児支援や幼児教育につなげることを目指して研究を進めている。

赤ちゃんが1歳頃になると初語を発し始める。
初語とは、赤ちゃんが母語音声から特定の音声配列を抽出し、それと意味を結びつけること。その後、1歳後半になると、効率的に単語学習が行えるようになり、単語を連結させた文も話し始める。2歳では文法知識も格段に増え、言語による精緻なコミュニケーションを達成するが、この過程を語彙爆発と称するが、こうした語彙・意味・文法の各機能の発達過程を実験心理学、心理言語学、自然言語処理、認知科学などを駆使して学際的アプローチから研究を進めて、最近、この語彙爆発の謎を解明している。

従来、語彙爆発は心的機能の質的変化を示す指標と考えられて来たが、CS研の研究により、語彙爆発は、線形関数とプラトー割込みによるモデルで説明出来ると結論している。つまり心的機構の質的変化はなく、発達初期から一定速度で学習する機構の存在を示唆するデータを得ているのだ。このデータは、日誌法により、初語20語について京阪奈周辺の赤ちゃん17人から得た時系列データで語彙学習の速度の変化点を特定している。

日誌法とは、お母さんに、新しく言えるようになった語の記録をお願いしたもので、初語20語までとした。この日誌法は、時間的な漏れが少なく,日齢単位でデータが取得できるために語彙発達における速度成分の詳細な解析である。日誌法により得られたデータによると、17人とも線形に語彙取得を行う時期と、それが停滞するプラトーの時期があるが、このプラトーを除去すると線形関数で近似した。つまり語彙爆発は、線形関数+プラトー割込みと言う事になるのだ。面白い!

この研究成果から、語彙学習速度を加速する?要因の研究が進捗する契機となるだろうし、語彙習得の成長を後押しする教育法、育児法や、言語習得が緩やかな赤ちゃんの早期発見と適切な対処が出来るようになる可能性がある。勿論、英語など外国語が苦手な大人の言語習得にも役立つ研究だと感得した。

北極評議会が開催~北極圏での物流イノベーション~

2013年05月16日 | 日記
5月15日からスウェーデンのキルナで「北極評議会」が開催されている。北極評議会は、1996年9月のオタワ宣言より設立された国際組織で、参加国は北極海に面するロシア、カナダ、アメリカ、フィンランド、アイスランド、フィンランド、スウェーデン、それとグリーンランド自治とフェロー諸島を含むデンマーク。
北極評議会は、北極圏の氷の溶解が進む中での新たなルールづくりなどについて話し合うが、最大の焦点は、資源開発と北極海航路の2つだ。

北極圏航路について、例えば横浜港からオランダ・ロッテルダムまでは、スエズ運河を経由する為1万1200カイリだが、北海航路だと半分の6500カイリで済んでしまう。スエズ運河の航行料や、貴重な燃料も節約できるし圧倒的に経済性が良い。またスエズ運河やパナマ運河を通れない巨大タンカーなどの艦船についても北極海航路を通ると事ができるので、海運業界にとってのメリットは計り知れない。北極海航路が本格的に活用できるようになると、世界の海運業界全体で年間数十億ドルの経費削減になると試算されている。また不安定な中東・インド洋海域を通過しなくても良いし、狭いマラッカ海峡の通過も無しと言う事でよいことずくめだ。

今後、さらに北極圏のアイスキャップの後退が進むと、北極点域を超える航路も実現する可能性がある。具体的には、北米カナダのハドソン湾とロシアのムルマンスクが直結すると、北極アウトバーンが現出する。これは北米の高速道路網と鉄道網と直結する事で世界的な物流環境を大きく変貌させる。北米の港湾を起点として、太平洋からアフリカ、南米へのアクセス出来る。これはシェール革命並のイノベーションとなる。

この北極海シーレーンが重要性を増す中、各国は様々な動きを示している。特に過去ブログでも書いているが、ロシアの動きが顕著だ。
ロシアの北極域での防衛力強化 ~ロシア北極軍~
北極海におけるロシア海軍の動向と原子力発電プラント船
ロシアの北極圏での活動を財政的、技術的支援を行い、国益につなげる為にも、ロシアとの包括的な平和・経済条約の締結が必要だ。それもプーチン大統領の任期中に。しかしプーチンさんの健康が心配だ。

さて、北極航路を砕氷する能力を持つ艦船は、世界で262隻。しかし全世界で砕氷能力を有する船が、今後234隻が建造され運用されるようになるし、新たな形態の船舶が考案され、これまた船舶イノベーションが起こる可能性も否定出来ない。特にダブル・アクティング・タンカーなど砕氷船の先導が不要なタンカーなどは、北極圏での資源開発を促進させる事になるだろう。日本の海運業もそうだが、造船業界にとってもチャンスではないのか?

時間があれば、中国の北極政策と警戒するロシアの状況を書いてみたいと思っている。 

※ご参考まで。アメリカも頑張ってはいる。「最新の北極研究船「シクーリアック」が進水

京都の第一旭 たかばし店でラーメンを食する

2013年05月15日 | 日記
昨日、京都駅から徒歩5分の「第一旭 たかばし本店」(京都市下京区東塩小路向畑町845)にて、同僚と元同僚の3人で有名な京都ラーメンを食した。16時過ぎの入店なので、お客さんは3人程度。多分いつもなら混んでいるんだろう。
           
       ↑ラーメンは650円です。大盛りは特選ラーメンと名称が変わり800円。

美味しいとの事だったが、確かにウマイ!ラーメンも京風で薄口だと東北人としては「いまいちだな~」となるが、地元京都の生醤油による濃厚な醤油味で満足、満足。上にのっている焼豚も、第一旭こだわりの一品。使っている焼豚は、殆ど市場に出回らないと言う国産豚の「中大貫」で、醤油味のスープに良くからんでこれも美味だ。中大貫は、2回出産を経験した体重120kg程度の雌豚を言うが、これより若い豚だと、脂肪が多く、スープに濁りが生じるし、中大貫より大型で歳をとった大貫豚になると大味で、折角の特製麺が活きない。この焼豚も多すぎず、少なすぎず適量で麺やスープを邪魔しない。いい感じだ。

一番上にトッピングされているのは、勿論「九条ネギ」。九条ネギの旬は11月から2月だが、第一旭の九条ネギは、内側のぬめりは、十分に香り高く、また甘くで焼豚と麺の味を引き出す役割を十分に果たしており、緑色も鮮やかだ。

余談だが、第一旭の隣のラーメン屋「新福菜館」もお勧めのようだ。次回は是非ラーメンを食してみたい。

神田明神にある彰忠碑と護国慰霊之碑

2013年05月14日 | 日記
神田明神の境内の奥、銭形平次の碑を通り過ぎると正面に「祖霊社」が鎮座している。実は、分かりにくいのだがこの祖霊社の裏には、「彰忠碑」と「護国慰霊之碑」がヒッソリと建っている。
祖霊社の左壁には、このような案内がある。
思い切って祖霊社の細い脇道を通って行くとそこには巨大な「彰忠碑」が屹立し「護国慰霊之碑」が側に控えている。
                           
「彰忠碑」は、明治40年、日露戦争で戦没した旧神田区出身者の遺勲を称えその名を後世に伝えるために建立された。彰忠碑の文字は、第三軍を率いて203高地・旅順戦を指揮した乃木希典の揮毫だ。二人のご子息は共に戦死されており、明治天皇の死に際し静子夫人と殉死され、乃木家は断絶した。
「護国慰霊之碑」は、大東亜戦争で神田区から出征した軍人の戦没者と、空襲の惨禍を蒙り亡くなられた民間市民を含めた諸霊の慰霊と感謝の誠を捧げるために、昭和51年、保士美会によって建碑された。
                       
護国慰霊之碑に向かい合う形で「戦利記念品之記」が建っている。この碑は、明治41年に建立され、日露戦争においてロシアから得た大砲や砲弾など戦利品が周囲に配されていたと言う。この碑の撰文は、江戸時代の国学者・平田篤胤の曾孫で、神田神社の宮司でもあった平田盛胤氏によるもの。
                       

神田明神での表千家家元による献茶式 と 金剛流による「明神能 幽玄の花」

2013年05月13日 | 日記
明日、5月14日11時から、表千家家元による献茶式が行われる。

神田明神の氏子である三井越後屋は、代々、表千家のパトロンであり、家元にもし何かあった場合、そして後継者がまだ幼い場合には、三井総領家の当主が一時的に表千家の相伝を引き継いで、後生に歴代の茶具や秘伝を確実に伝承する。そう、三井家の当主は表千家の「皆伝」を持つのだ。「皆伝」は相伝の中でも最も位の高いもので、家元以外には三井家の当主だけが持つ。
三井家と深い関係にある表千家の家元自らが、神田明神でお点前を献ずるのは、理解できるだろう。過去ブログ「NHK特集 京都・表千家 ~わび茶の世界~

明日は、例年通り濃茶と薄茶がたてられ、御神前に奉納される。この表千家による「献茶式」は昭和三七年に始まっているが、家元による袱紗さばきを直接感じ観る事が出来る貴重な神前式だし、明日の式に使われる茶器・茶杓にも注目だ。

夜には「明神能 幽玄の花」が、金剛流 遠藤勝實氏により「殺生石」が演じられる。遠藤氏は同じ山形県の出身で、石川島播磨に入社されている。
金剛流は能楽シテ方五流派(観世流、宝生流、金春流、金剛流、喜多流)の一つで、古くは奈良の法隆寺に奉仕した猿楽座の坂戸座を源流とすると言う。と言う事は578年創業の世界一古い会社「金剛組」に匹敵する歴史を有する流派だ。金剛流の芸風は「舞金剛(まいこんごう)」といわれ優美さと豪快さを併せ持つ独特のものだ。金剛流能楽堂は、京都にあり、宗家も京都だ。観世流、宝生流、金春流、喜多流家の宗家は東京だ。

明日の演目は、金剛流家元・金剛永謹による「素謡 神歌」。狂言は、和泉流・野村万作による「蝸牛」。和泉流の狂言は、今年の靖国神社の夜桜能についで2度目だ。過去ブログ→「第21回 靖国神社「奉納夜桜能」を鑑賞

素謡(すうたい)神歌(かみうた)は、古来から天下泰平、国家安穏を祈念する謡であり、神前による芸目としては最良だ。将に神歌。
しかし、明日は、京阪奈(けいはんな)学術都市のNTTとNICT視察で終日出張で、家元の献茶式も能も観れないのが残念だ。来年は是非とも鑑賞したいものだ。

神田明神の御神輿と山車

2013年05月12日 | 日記
昨日5月11日は、神田明神の「神田祭 神幸祭」だったが、今日12日9時からはいよいよ「神輿宮入」だ。

神田明神の御神輿は、神社境内の奥にある「奉安庫」に安置されている。
                 
安置されている御神輿は3体で「一の宮鳳輦 大己貴命」、「二の宮神輿 少彦名彦」、「三の宮
鳳輦 平将門命」。それと「神田明神 大御輿」が1体。
「一の宮鳳輦 大己貴命」は大黒様がお乗りになる鳳輦で、出雲大社の主宰神である大国主命ともいわれるが、この鳳輦は、戦後初めての神幸祭の際に新調されたもので、時に昭和27年で神田・宮惣作である。
                   
「二の宮神輿 少彦名彦」は、恵比寿様がお乗りになる神輿で、昭和48年に三越日本橋本店から、三井越後屋300年を記念して奉納されたもの。下谷・種谷豊次郎の作。
                     
三越の奉納文は~
『神田明神 二之宮神輿
 三越は代々神田明神の氏子として御町内の皆様と共に歩んで参りましたが 
 昨年は創業三百年にあたり十一月十三日には日本武道館において記念式典を奉行いたしました これも偏に 神田明神の御神慮の下 有難い意を表し御神輿を奉納することにいたしました 昭和四十八年四月吉日 株式会社 三越』とある。

「三の宮鳳輦 平将門命」は、ご存じ平将門命がお乗りになる鳳輦。昭和62年に調製されたもので五世宮惣・村田桂一の作。
                   ←左側が平将門命の鳳輦。

豪華絢爛な神田明神の大神輿はコレだ→     

神田明神の境内には、山車が2台展示されている。1台は魚河岸会の「加茂能人形山車」で中央区の指定文化財。
                 
もう1台は、岩本町二丁目岩井会の「桃太郎人形山車」。山車本体は昭和9年、柏原甚吉作で、桃太郎人形は昭和11年、松崎昭玉作。
                   
実は、神田明神本殿にも御神輿が安置されている。
            

東京国立近代美術館工芸館 「所蔵作品展 ~花咲く工芸」 その2

2013年05月12日 | 日記
5月6日に終了した「花咲く工芸」展に展示された作品です。
          十二代今泉今右衛門「色鍋島うつ木文大皿」
          
          十四代酒井田柿右衛門「濁手つつじ文鉢」
            
          斎田梅亭「截金菱花文飾筥」
            
          鈴木藏「志野水指」
             
          荒川豊蔵「志野茶碗 銘 氷梅」
            
          増田三男「金彩梅花垣水指」
            
          松井康成「練上玻璃光大壺」
            
          加藤士師萌「紅地金襴手菊花文飾壺」
            
          初代宮川香山「色入菖蒲図花瓶」
              
          井上萬二「黄緑釉牡丹彫文鉢」
              
          増村益城「乾漆根来梅花蓋物」
            
          三代魚住為楽「砂張鉄鉢」
            
          野口光彦「朝露」
            
          藤原啓「備前大徳利形壺」