今年秋に北欧諸国、即ちスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークの国防大臣、参謀総長会議が集合して北欧の防衛体制について討議する会議が開催されるが、この会議に先駆けスウェーデンの陸軍総長Sverker Göransson大将が北欧における軍事協力の基本として“Nordic Battle Force”(以下、NBF) 構想を参加各国に提案している。
スウェーデン軍のGoransson大将によれば、NBFは、2016年には発足可能とし、モジュラー化した部隊として防御、攻撃、対テロ、平和支援活動な広範な任務に対応できる部隊として編制する考えて、このモジュラー部隊は、任務により3~7個中隊から構成され、400名から1200名の兵員規模と通常の大隊規模で、必要に応じ海空部隊や特殊作戦部隊も適宜編制に組み込まれる。
だが既にEU向けの北欧部隊として、NBG(Nordic Battle Group)がある。この部隊はスウェーデン軍が主体で、ノルウェー、フィンランド、アイルランド、エストニア、ラトビアの各軍が参加している。スウェーデンが提唱するNBFは、このNBGとは別の北欧防衛戦力と位置づけている。フィンランドなどはNBFについて懐疑的であるが、スウェーデンは軍事的に再起しつつあるロシアの状況を踏まえて本気のようだ。
しかし、NBFにしろ、NBGにしろ戦闘部隊としては小規模であり、モジュラー型とする構想なれど、その戦力の有効・効果についてはたかが知れている。私見であるが、新たな防衛スキームを構築するならば、北欧・東欧連合部隊として構想するべきだ。
特に、最近ポーランドが国防力の整備に注力しており、2030年までに総額100億ズロチ (約31億ドル) を投じて海軍艦艇、航空機など第一線戦力の近代化と兵装の充実化を図っており、特に海軍の近代化計画を粛々と進めている。
特にポーランド海軍は、2030年までに最新鋭の潜水艦×3隻を新規調達する予定で、対潜能力を持つ哨戒機×3機の他、2015年~2026年に沿岸防衛用艦艇×3隻と掃海巡視船×3隻を調達する計画だ。北欧の防衛を考える場合、バルト海と北海の海上防衛力として、近代化されたポーランド軍の役割は少ないない筈だ。
陸軍にしても“Patria AMV” (Armoured Wheeled Vehicle)が、予定通りアフガニスタン派遣部隊をはじめ、第12機械化旅団 (Szczecin)、第17機械化旅団 (Miedzyrzecze)に配備され、今年中に納入完了となるし、着々と装備は更新されている。まあ、北欧+ポーランドの連合防衛部隊の創設は、ロシア・ウクライナにとっては心穏やかではないだろう。新たな対露包囲網か?との疑念を生むだろう。
さて、ポーランドもご多分に漏れずEU諸国と同様、財政難から国防費の削減で、2013年度の当初予算314億5,000万ズロチが281億ズロチに削減されており、計画通りに装備が調達出来るか怪しい雰囲気だが、北欧諸国だけでの新たな新編戦力の整備は無駄の感がある。
スウェーデン軍のGoransson大将によれば、NBFは、2016年には発足可能とし、モジュラー化した部隊として防御、攻撃、対テロ、平和支援活動な広範な任務に対応できる部隊として編制する考えて、このモジュラー部隊は、任務により3~7個中隊から構成され、400名から1200名の兵員規模と通常の大隊規模で、必要に応じ海空部隊や特殊作戦部隊も適宜編制に組み込まれる。
だが既にEU向けの北欧部隊として、NBG(Nordic Battle Group)がある。この部隊はスウェーデン軍が主体で、ノルウェー、フィンランド、アイルランド、エストニア、ラトビアの各軍が参加している。スウェーデンが提唱するNBFは、このNBGとは別の北欧防衛戦力と位置づけている。フィンランドなどはNBFについて懐疑的であるが、スウェーデンは軍事的に再起しつつあるロシアの状況を踏まえて本気のようだ。
しかし、NBFにしろ、NBGにしろ戦闘部隊としては小規模であり、モジュラー型とする構想なれど、その戦力の有効・効果についてはたかが知れている。私見であるが、新たな防衛スキームを構築するならば、北欧・東欧連合部隊として構想するべきだ。
特に、最近ポーランドが国防力の整備に注力しており、2030年までに総額100億ズロチ (約31億ドル) を投じて海軍艦艇、航空機など第一線戦力の近代化と兵装の充実化を図っており、特に海軍の近代化計画を粛々と進めている。
特にポーランド海軍は、2030年までに最新鋭の潜水艦×3隻を新規調達する予定で、対潜能力を持つ哨戒機×3機の他、2015年~2026年に沿岸防衛用艦艇×3隻と掃海巡視船×3隻を調達する計画だ。北欧の防衛を考える場合、バルト海と北海の海上防衛力として、近代化されたポーランド軍の役割は少ないない筈だ。
陸軍にしても“Patria AMV” (Armoured Wheeled Vehicle)が、予定通りアフガニスタン派遣部隊をはじめ、第12機械化旅団 (Szczecin)、第17機械化旅団 (Miedzyrzecze)に配備され、今年中に納入完了となるし、着々と装備は更新されている。まあ、北欧+ポーランドの連合防衛部隊の創設は、ロシア・ウクライナにとっては心穏やかではないだろう。新たな対露包囲網か?との疑念を生むだろう。
さて、ポーランドもご多分に漏れずEU諸国と同様、財政難から国防費の削減で、2013年度の当初予算314億5,000万ズロチが281億ズロチに削減されており、計画通りに装備が調達出来るか怪しい雰囲気だが、北欧諸国だけでの新たな新編戦力の整備は無駄の感がある。