来年度、いよいよ産業技術総合研究所(産総研:AIST)と情報処理振興機構(IPA)が統合される。経済産業省隷下の独立行政法人改革の第2段。
産総研は、環境・エネルギー、ライフサイエンス、情報通信・エレクトロニクス、ナノテクノロジー・材料・製造、計測・計量標準、地質という幅広い分野を網羅的に研究する日本最大の研究機関で、職員数は総勢3,000人を超える陣容だ。その内2,300名以上が研究者と言う人材の層も厚い組織。
一方IPAについては、「経済産業省所管独立行政法人の改革について」(2010年4月19日)において、抜本的な機構改革が謳われており、産総研との統合により、研究分野が重なるソフトウェア開発事業の統廃合、それと情報処理技術者試験業務が民間に移管される。
結局、IPAは産総研に吸収される事になるが、不必要な事業を廃止して、身軽になりつつ、産総研の研究機開発者とのシナジーが活かせる具体的施策が必要だ。
それと組織の統合と共に、システム統合も行われるが、これは「産総研包括フレームワーク」によって実装される事となる。産総研包括フレームワークの良い解説書が丸善から出版されている。是非一読あれ。
『Java/Webでできる大規模オープンシステム開発入門』