阿部ブログ

日々思うこと

『日米開戦へのスパイ』読了

2017年07月12日 | 雑感
孫崎享氏の『日米開戦へのスパイ』を読了。
  
尾崎秀実の逮捕は、1941年10月14日であり、15日ではないことを示している書籍であり、依然から考えていたことと同じ考えに至っていた人に初めて遭遇した。孫崎享氏のTBSラジオ「おはよう寺ちゃん活動中」での発言は感心しないが、この本が指摘する観点には賛同する。ゾルゲ事件は、第三次近衛内閣の時に発生した事案で、丁度、日米交渉が行われており、対米開戦の議論が最高潮に達した時期にあたる。
そして、大元帥裕仁閣下は、1941年10月13に開戦の詔勅起案を命じ、これで大日本帝国の戦争突入が確定した。尾崎秀実の逮捕は、翌14日の早朝である。この動きは全て連動している。対米開戦に反対する近衛の一派を一掃することが目的だ。逮捕された尾崎がゲロると鈴木貞一企画院総裁が、近衛首相に退陣を促し、16日に退陣となった。

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