阿部ブログ

日々思うこと

帝人の電気自動車 『PU_PA』

2014年03月06日 | 雑感
霞ヶ関に帝人の「テイジン未来スタジオ」がある。未来スタジオのある、霞が関コモンゲート西館には金融庁や会計監査院が入居している。会計監査院は、憲法に明記されている唯一の行政組織。自衛隊にいた時、会計監査院が来るとなると、員数外を隠したり、官品はピカピカに磨き上げたり、見栄えよく塗装したりと大変な騒ぎだ。昔は何故か61戦車が1両、管理台帳に無い戦車が存在していたと聞いた事がある。会計監査院が来ると、演習場に移動させることになる。まあ、戦車を隠せるのは恵庭=千歳演習場に接している駐屯地ならではの対応だ。
まあ、そんな事を思い出しながら、30階の総合受付に移動する~その受付スペースに鎮座していたのが、帝人の初代コンセプトカー『PU_PA』だ。
            
『PU_PA』は、帝人グループの素材を結集した次世代の自動車で『PU_PA』という名称には、「甲殻をもったさなぎ」という意味があるそうで、何度も脱皮して完成車になっていくという意図がある。車体骨格は勿論、帝人の炭素繊維「テナックス」、外装はポリカーボネート樹脂「パンライト」&「マルチロン」、シートや内装は耐熱性PLA「バイオフロント」で原料はトウモロコシ。ダッシュボードは人工皮革「メアジュ」、フロントグリルはメッキ代替ポリエステルフィルム。そしてタイヤの中味に仕込まれているタイヤコードはPEN繊維「テオネックス」と言う感じだ。まあ、帝人は次世代自動車の製造に取りかかれる環境にある。経営の決断だな~でも団塊の世代には無理。数が多い世代だけあって粗悪な粗品といったところ。

実は30階の総合受付の『PU_PA』は動かない、もとよりコンセプトのみ。実際に動く二代目の『PU_PA』は3階にある。
これ→

二代目は走れる『PU_PA EV』としてイメージを一新。重量は500kgを切る超軽量だ。
自動車メーカーに向けに自社の素材を見せるより実際に走れる自動車の形にしたほうが分かりやすいと言う事だが、発想は逆転させて素材メーカーである帝人が自動車を作って販売するべきだ。船とか電車とかも良いかもしれない。


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