落語調でお届けいたします。
本日は「親切が仇になった」というお話でございます。
今日の午前中、スマホがブルブルっと鳴りましてね、
おっ、どっからかメールが来たな、と・・・
見てみますと、「WiFiが切れていて、たった一日で1GB使った、
残り1GBしかない、これから私はどうして生きていこう・・・」
という内容でした。
どうも子供がYoutubeあたりを見ていたようなんですな。
よく勘違いされる方がいらっしゃいますので、
ここで整理してみますと、通信制限というのは
「LTEで高速通信できる容量」で御座いまして、
その容量に達しても、低速にはなりますが通信できなく
なる、ということはないんですよ。
メール、ゲーム、サイトの閲覧などは問題なくできるんですよ。
できないのは動画の再生くらいなんです。
文書(文字コード)やプログラムデーターなどは、映像
データーに比べたら微々たるものなんですね。
でも、契約するとき「使い放題」と言われたんだが・・・
という方がいらっしゃいます。
よく、昔はそれでもめてましたな。
それはあくまで「常識の範囲内で使い放題」という
意味だったらしいですよ。
月に2GB超えるのはどう考えても、常識を越えてますよ、ということらしいです。
それでも昔は本当に使い放題でした。
でも、画像が高解像度になり、どんどんサイズが大きくなると、
多くの人に同時に動画再生なんてやられた日にゃ、
サーバーの設備投資だけでとんでもない金額になっちゃうんですな。
それでなにかいい方法はないか、ということになったんですが、
どこかの頭のいいやつが、ヘビーユーザーとライトユーザーで
料金が同じなのは不公平じゃないのか、なんてな事を言いだしまして、
常識程度を超えて使う人はそれなりの負担をしていただきます、
という考えから、2GB/月という制限になったようです。
今は契約の際に、ちゃんと説明するようになりましたね。
はじめから「俺は動画をよく見るんだよな」という方は、
多い容量の契約をすることをお勧めします。
で、なんでWiFiが切れちゃったかといいますと、
これが、WiFiルータープラグがコンセントから抜けていたという・・・
なんとも気が抜けるような原因だったんですよ。
でもね奥さん、今のタブレットは賢いですからね。
WiFiで通信できない、と判断すると自動でLTEに
切り替えるんですな。
それで、切り替わったらそれなりのメッセージでも
出てくれればいいんですけどね。
それがなかなか気がつかない。
画面上のアイコンが変わるだけで、今までと変わらなく
通信できるので、気がつかないんですよ、これが。
それで、「WiFiだから無制限で使える、ヤッホー」
と思いながら実はLTE回線で通信していたんですね。
それで、警告メールが来てはじめて気がつくという・・・
親子喧嘩の始まりでございます。
「あんた、何やったの?」
「えっ、ぼく何もしてないよ」
そりゃ、そうですわな。
本当に何もしてないんだから。
ただ、WiFiルーターのプラグが抜けただけ。
親でも気がつかないのに、子供にわかるわけがない。
だったらエラーで、通信出来なくなれば気がつくのに、と
お思いの方がいらっしゃると思いますが、
それはそれでクレーム入れる人、いるでしょ?
「おい、なんとかなんねえのかよ」
「WiFiの圏外になったら、LTEに切り替える
くらい考えつくだろ」
とかね。
それにWiFiルーターのプラグが抜けていたくらいで、
この世が終わってしまうくらい大騒ぎして、
どこも故障していないタブレットをショップに持ち込まれても
迷惑以外なにものでもないわけですよ。
だから、キャリアとしてはサービスとしてやっているんですよ。
だけど、今回は逆に作用してしまいましたね。