カー短編集3に入っている「ことわざ殺人事件」。
関係ない文書を読んでいて気づいたことが。
第二次大戦中、カーはイギリスで対ドイツのプロパガンダラジオドラマの脚本を書いていました。
そのドラマ脚本からの流用かもしれませんが、そんな時代を背景にした作品で、
イギリスの田舎に亡命したドイツ人科学者が警官隊が包囲する中、
不可能犯罪の犠牲者になるというお話。
で、容疑者の一人にクーンという名前のドイツ人がいて、
敵国のドイツ人が自由に歩き回っている描写に、ずっと不思議だなと思っていましたが、
その関係ない文書を読んでいてはっと気付きました。
「クーン」という姓はユダヤ系なんですね、おそらく。
殺されたドイツ人科学者とこの容疑者のドイツ人クーンは、
カーの頭の中ではユダヤ系ドイツ人ではなかったか。
同じく「3」に入っている「とりちがえた問題」は、アマチュア時代の作品を焼き直したもので、
目・耳・喉から殺された人間と白鳥の謎をフェル博士が鮮やかに解決しますが、
話し手は「問題はそこじゃない」とダメ出しをする。
カーの解釈では、当時のイギリスでは親に異常があった場合に
子の責任能力は問われない(執行の代わりに病院に収監される)だったようです。
正常と異常の境界はどこなのか、あるいはそんなものが存在するのか、
奇譚風の描き方で偏愛する一編です。
関係ない文書を読んでいて気づいたことが。
第二次大戦中、カーはイギリスで対ドイツのプロパガンダラジオドラマの脚本を書いていました。
そのドラマ脚本からの流用かもしれませんが、そんな時代を背景にした作品で、
イギリスの田舎に亡命したドイツ人科学者が警官隊が包囲する中、
不可能犯罪の犠牲者になるというお話。
で、容疑者の一人にクーンという名前のドイツ人がいて、
敵国のドイツ人が自由に歩き回っている描写に、ずっと不思議だなと思っていましたが、
その関係ない文書を読んでいてはっと気付きました。
「クーン」という姓はユダヤ系なんですね、おそらく。
殺されたドイツ人科学者とこの容疑者のドイツ人クーンは、
カーの頭の中ではユダヤ系ドイツ人ではなかったか。
同じく「3」に入っている「とりちがえた問題」は、アマチュア時代の作品を焼き直したもので、
目・耳・喉から殺された人間と白鳥の謎をフェル博士が鮮やかに解決しますが、
話し手は「問題はそこじゃない」とダメ出しをする。
カーの解釈では、当時のイギリスでは親に異常があった場合に
子の責任能力は問われない(執行の代わりに病院に収監される)だったようです。
正常と異常の境界はどこなのか、あるいはそんなものが存在するのか、
奇譚風の描き方で偏愛する一編です。
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