生徒の関心の最も多かった講演
「脳の健康と認知症予防」
講師 築山 節 (ツキヤマタカシ)氏 脳外科医 河野臨床医学研究所理事長
北品川病院院長
1992年 脳疾患後の脳機能快復を図る「高次脳機能外来」を開設
主な著書「フリーズする脳 ー思考が止まる・言葉に詰まるー」NHK出版他多数
1.認知症とは
2.早期発見の意義
3.初期症状
4.画像診断
5.認知症を防ぐ健康習慣
6.脳の病気
1.認知症とは 物忘れ、意識障害~始まる
◦原因が怪我による(打撲等)・脳の病気なのかを早く判断する事が大切。
それぞれの適切な治療で効果が有る。出血等で徐々に脳が押され症状が出る場合は血液を取除いて症状を軽減できる。
◦認知症の考え方
記憶障害+判断力障害(計画や段取りが組立られない)+意識障
社会生活・対人関係に支障→器質病変の存在・うつ病の否定
2.早期発見の意義
◦認知症も治せるものが有る。早期発見により的確な治療を行う事が出来る。
◦早期発見により、本人や家族が病気を理解出来る。
◦家族が社会性を豊かに出切る様対処法を習得する時間ができる。
◦病気に合わせて、適切にケアする事で進行を遅くする。
◦アルツハイマー型認知症は、薬物で進行を遅く出来る。
※会話の例
何度も同じ話をしても「今言ったでしょ」と感情的にならない。
初めて聞いた様に対応する。
「ご飯食べて無い」と言われたら「今食べたでしょ!」では無く「分った、今作るからね、折り紙して待ってようね」と方向を変える。
「お財布盗まれた」「そうじゃおやつ食べてから一緒に探そうね」
殆ど次の事をしている内に忘れてしまう。
一番最後まで残るのは感情なので優しくすれば優しく応える様になる。感情的にさせない事が大切。
覚える事、行動が遅くても辛抱強く待ってあげる。
☆優しい様で実際自分が対応するとなったら生易しい事では無い。自分自身が余程
余裕が有り病気を理解しないと難しいと感じた。
3.初期認知症徴候
1.いつも日にちを忘れている。
2.少し前の事をしばしば忘れる。
3.最近聞いた話を繰り返す事が出来ない。
4.同じ事を言う事がしばしばある。
5.いつも同じ話を繰り返す。
6.特定の単語や言葉が出てこない事がしばしばある。
7.話の脈絡を直ぐに失う。
8.質問を理解していない事が答えから分る。
9.会話を理解する事がかなり困難。
10.時間の観念が無い。
11.話のつじつまを合わせようとする。
12.家族に依存する様子がある(質問をすると家族の方を向く等)
13.お風呂に入るのを嫌がる。
予防する為には
何でも自分でする。 良く出かける。 会話を沢山する。 楽をしないで考えて何かを解決する。 情報を豊かにする 等々
4.画像診断
・アルツハイマー型認知症
海馬(カイバ)傍回付近の委縮が最も早く起こる。
・MR装置を使った画像診断により脳全体および海馬傍回付近の委縮の程度を測定できる。
OHP(画像)で海馬がやせているのを確認。 ☆確かに一目瞭然でわかる。
MRI(画像)脳の神経が正常かどうかが明確に映し出される。
MRA(画像)血管組織も鮮明に見る事が出来判断が早く出来る。
☆現代医学の究極を知り悩むより即病院へを実感。
5.認知症を防ぐ健康習慣
・喫煙をしない(血液がドロドロ、赤血球が多くなり血流が悪くなる)
・定期的に運動をする(運動することで脳の一番上まで血液が行き脳の血管に送られる)
・飲酒は的量を守るか、しない(血圧を上げるので)
・1日7~8時間の睡眠をとる(脳の修復の為途中で目が覚めても寝る24:00~27:00修復時間)
・適正体重を維持する(食べすぎ、筋肉が落ちる)
・朝食を必ずとる(朝は全ての活動の源)
・間食をしない(休憩をさせないといけない)
・よく会話をする(口を使う、新聞を声を出して読む、朝から声を出す)
6.脳の病気
脳卒中予防十カ条
①先ず高血圧を治す
②糖尿病を放っておかない
③不整脈は見つかり次第直ぐ受診
④予防にはたばこを止める意思を持て
⑤アルコールも薬も過ぎれば毒
⑥高すぎるコレステロールを見逃すな
⑦食事の塩分、脂肪を控え目に
⑧体力にあった運動を続けよう
⑨太り過ぎは万病の引き金に
⑩脳卒中起きたら直ぐ病院へ
脳卒中には前ぶれが有る (箸を落とす、茶碗を落とす、字が書けない手や腕のしびれ)
・朝起こりやすい (しびれる、まひ、目が半分見えない、めまい)
チェックを必要とする
◦60歳以上 ◦高血圧 ◦運動不足 ◦ストレス ◦高脂血症
脳卒中
脳出血 脳梗塞 では治療の方法が真反対なので診断が重視される。
(止血の薬、固まりを溶かす薬)
CTスキャンやMRIで直ぐ診断が出来る。
発病してからの時間経過で完治できるかどうかの境目となる。
3時間以内で処理しリハビリが必要 その後は保護療法となる。
くも膜下出血は怖い。
首が回らない、激痛。
2時間の講義では十分では無いが、最小限の知識としてでも知らないより知っている方がはるかに良い。皆自分と直結する問題に熱心に聞き入り質問も多かった。
「脳の健康と認知症予防」
講師 築山 節 (ツキヤマタカシ)氏 脳外科医 河野臨床医学研究所理事長
北品川病院院長
1992年 脳疾患後の脳機能快復を図る「高次脳機能外来」を開設
主な著書「フリーズする脳 ー思考が止まる・言葉に詰まるー」NHK出版他多数
1.認知症とは
2.早期発見の意義
3.初期症状
4.画像診断
5.認知症を防ぐ健康習慣
6.脳の病気
1.認知症とは 物忘れ、意識障害~始まる
◦原因が怪我による(打撲等)・脳の病気なのかを早く判断する事が大切。
それぞれの適切な治療で効果が有る。出血等で徐々に脳が押され症状が出る場合は血液を取除いて症状を軽減できる。
◦認知症の考え方
記憶障害+判断力障害(計画や段取りが組立られない)+意識障
社会生活・対人関係に支障→器質病変の存在・うつ病の否定
2.早期発見の意義
◦認知症も治せるものが有る。早期発見により的確な治療を行う事が出来る。
◦早期発見により、本人や家族が病気を理解出来る。
◦家族が社会性を豊かに出切る様対処法を習得する時間ができる。
◦病気に合わせて、適切にケアする事で進行を遅くする。
◦アルツハイマー型認知症は、薬物で進行を遅く出来る。
※会話の例
何度も同じ話をしても「今言ったでしょ」と感情的にならない。
初めて聞いた様に対応する。
「ご飯食べて無い」と言われたら「今食べたでしょ!」では無く「分った、今作るからね、折り紙して待ってようね」と方向を変える。
「お財布盗まれた」「そうじゃおやつ食べてから一緒に探そうね」
殆ど次の事をしている内に忘れてしまう。
一番最後まで残るのは感情なので優しくすれば優しく応える様になる。感情的にさせない事が大切。
覚える事、行動が遅くても辛抱強く待ってあげる。
☆優しい様で実際自分が対応するとなったら生易しい事では無い。自分自身が余程
余裕が有り病気を理解しないと難しいと感じた。
3.初期認知症徴候
1.いつも日にちを忘れている。
2.少し前の事をしばしば忘れる。
3.最近聞いた話を繰り返す事が出来ない。
4.同じ事を言う事がしばしばある。
5.いつも同じ話を繰り返す。
6.特定の単語や言葉が出てこない事がしばしばある。
7.話の脈絡を直ぐに失う。
8.質問を理解していない事が答えから分る。
9.会話を理解する事がかなり困難。
10.時間の観念が無い。
11.話のつじつまを合わせようとする。
12.家族に依存する様子がある(質問をすると家族の方を向く等)
13.お風呂に入るのを嫌がる。
予防する為には
何でも自分でする。 良く出かける。 会話を沢山する。 楽をしないで考えて何かを解決する。 情報を豊かにする 等々
4.画像診断
・アルツハイマー型認知症
海馬(カイバ)傍回付近の委縮が最も早く起こる。
・MR装置を使った画像診断により脳全体および海馬傍回付近の委縮の程度を測定できる。
OHP(画像)で海馬がやせているのを確認。 ☆確かに一目瞭然でわかる。
MRI(画像)脳の神経が正常かどうかが明確に映し出される。
MRA(画像)血管組織も鮮明に見る事が出来判断が早く出来る。
☆現代医学の究極を知り悩むより即病院へを実感。
5.認知症を防ぐ健康習慣
・喫煙をしない(血液がドロドロ、赤血球が多くなり血流が悪くなる)
・定期的に運動をする(運動することで脳の一番上まで血液が行き脳の血管に送られる)
・飲酒は的量を守るか、しない(血圧を上げるので)
・1日7~8時間の睡眠をとる(脳の修復の為途中で目が覚めても寝る24:00~27:00修復時間)
・適正体重を維持する(食べすぎ、筋肉が落ちる)
・朝食を必ずとる(朝は全ての活動の源)
・間食をしない(休憩をさせないといけない)
・よく会話をする(口を使う、新聞を声を出して読む、朝から声を出す)
6.脳の病気
脳卒中予防十カ条
①先ず高血圧を治す
②糖尿病を放っておかない
③不整脈は見つかり次第直ぐ受診
④予防にはたばこを止める意思を持て
⑤アルコールも薬も過ぎれば毒
⑥高すぎるコレステロールを見逃すな
⑦食事の塩分、脂肪を控え目に
⑧体力にあった運動を続けよう
⑨太り過ぎは万病の引き金に
⑩脳卒中起きたら直ぐ病院へ
脳卒中には前ぶれが有る (箸を落とす、茶碗を落とす、字が書けない手や腕のしびれ)
・朝起こりやすい (しびれる、まひ、目が半分見えない、めまい)
チェックを必要とする
◦60歳以上 ◦高血圧 ◦運動不足 ◦ストレス ◦高脂血症
脳卒中
脳出血 脳梗塞 では治療の方法が真反対なので診断が重視される。
(止血の薬、固まりを溶かす薬)
CTスキャンやMRIで直ぐ診断が出来る。
発病してからの時間経過で完治できるかどうかの境目となる。
3時間以内で処理しリハビリが必要 その後は保護療法となる。
くも膜下出血は怖い。
首が回らない、激痛。
2時間の講義では十分では無いが、最小限の知識としてでも知らないより知っている方がはるかに良い。皆自分と直結する問題に熱心に聞き入り質問も多かった。
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