セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

友達の義理ランチ

2010-02-08 | セカンドライフ
                帝国ホテル、ロビーに生けて有った生花

久し振りに気温が上がり12℃となりホッとする暖かさを感じた。
千葉・鴨川の高校のクラスメートY子から「お願が有るの、ランチを付き合って欲しい」と電話を貰っていた。

「そんなのお安いご用です」と答えておいた。
それは、遡れば数十年も前の事で・・・・・
彼女は鴨川の駅の近くの数百坪の土地に昔から住んでいる一見裕福な嫁ぎ先。しかし家業を
整理するに当たり大きな、いや莫大な負債が有り驚いたのだと。

2代目の嫁として何とかしなければ一家共倒れと気持ちばかり焦っていたらしい。
彼女の叡智で庭の一角にアパートを建て賄い付きで学生さん用に貸したのだ。(勿論銀行から背水の陣で借入)
それは、学生さんの食事を全て手作りする事で経費を削り、同時に彼女の家族6人が食べて行くために
ローンを返しながらの厳しい日々。勿論彼女も働きに出て、骨が折れたらしい。
商売をやっていれば良い事ばかりではないが、不渡手形を掴まされたり個人の会社では
立ち直りが出来ない程の打撃を受けたり・・・・

私はY子に何の援助も出来ず、手をこまねいているだけだった。友達甲斐の無い奴だった。
家庭の悩みなら聞いてあげられても、個人とは言え企業の負債の始末なんて全く手が出無い。

そんな時、地元の友達が、何くれとなく力になって応援してくれ有難かったと。
言葉には出さなかったが、自分自身も倒れそうな時助けて貰ったと有難がった。
随分長い事お世話になったので、自分が落着いたら何としてでも東京へ連れて行ってあげて
美味しい食事を食べさせて上げたいとずっと思っていたのだそうだ。

Y子の子供さん達もすっかり成長し家を出て、親御さんも亡くなったり、色々な面で落着いて来た昨今であった。
Y子は義理堅い性格。
お世話になった事をずっと忘れず今回、念願が叶い食事を差し上げられる機会を得たのだ。

東京で食事をし何処か散策をして、美味しいお茶を飲み帰りたいと言う事だ。
私も喜んで、と協力させて頂く事にした。

しかし食事はそこそこ美味しかったものの、月曜日の為、皇居東御苑他、候補に挙げた所が
全て休園日だった。
残念だが代替を考えたが時間等の事も有り、結局皇居前&日比谷公園散策と言う事になった。

それでも、彼女のお友達はとっても喜んで呉れてホッとした。
帝国ホテルに案内したり近辺を分かる範囲で二重橋、日比谷公園内、東京タワー(遠くに見える)に至るまで
何でも「アー成る程」と確認するように喜んで呉れた。

私にとっては何でもない事だが、じっくり皇居近辺を歩いた事の無い人には新鮮に映ったらしいい。
最後は東京駅八重洲口の「大丸デパートでお土産を沢山買って帰る」と明るい顔で喜んで呉れた。

何度も何度も「有難う」と繰り返し喜びを現わして感謝してくれた。
Y子も満足してくれたかな?こんな事お安い御用なのだが、昔お世話になった近所の友に
こんな形で恩返しをするのも良い事を考えたものだ。
私まで満足した一日で感謝したい位だ。「私の方こそ楽しい時間でした」と別れた。

         皇居二重橋前広場 
                   日比谷公園花壇                      

                 

                
       日比谷公園から帝国ホテル(茶色ビル)を眺め、暫くホテル内を買物&休憩で楽しむ

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