プリゴジン”公開処刑“異説 :230829の2情報
先のブログでは、「プーチンを批判した時点でプリゴジン氏の死は決まった」との説を掲載しましたが、それを唱えたロシア情勢に精通する専門家が「ロシア国内では、犯人がアメリカだったり、ウクライナであったりする」と述べています。
また、元自衛官で、危機管理コンサルタントは「どうしても腑に落ちない点がある。"あそこまで派手な殺し方をする必要があったのか"ということ。この謎を丁寧に紐解いていくと、事件の黒幕の存在が、浮かび上がってきた」と述べています。
読者の判断材料として、それぞれを掲載いたします。
(ロシア情勢に精通する専門家)
さて、プリゴジン死亡について、プーチンは、当たり前ですが関与を否定しています。
8月24日、プーチンは、「まず第一に、全ての犠牲者の家族に心から哀悼の意を表したい」、「ウクライナと戦うという我々共通の大義に、多大な貢献をしてくれたことを記しておきたい。私たちは忘れることはないだろう」 とお悔やみの言葉を残しています。
このようなコメントをプーチンが出したのには理由があります。それは、ロシア国民に「黒幕はプーチンではない」と信じさせることです。なぜでしょうか?
まず、プーチンは、プリゴジンの後の6月24日、プリゴジンの安全を保証しています。それを2か月で破って、プリゴジンを殺した。そうなると、ロシア国民は、「プーチンは大ウソつき」であることに気がついてしまいます。さらに、プリゴジンは、ウクライナ軍と勇敢に戦った「ロシアの英雄」です。非常に人気の高い人物なので、プーチンが彼を殺したとなると、プーチンの支持率が下がります。
というわけで、ロシアの国営メディアは、「プーチンは、プリゴジンの死と関係ない」と報道しまくっています。
では、「誰が犯人」ということになっているのでしょうか?
アメリカだったり、ウクライナだったりするのです。
(元自衛官、危機管理コンサルタント)
衝撃的なニュースが世界中を駆け巡りました。2023年6月、ロシア政府にクーデターを起こしたワグネル社、その創設者であるプリゴジン死亡の背景は、"プーチンによる粛清説"が有力とされています。
しかし、この説に関して、元自衛官で、危機管理コンサルタントはこう言います。
もちろん、最初は"プーチンが犯人か?" と思いました。実際、事件後すぐに、プーチンは『裏切りは絶対に許さない男』、『国民や反対する人間を恐怖に陥れる男』という内容が繰り返し報道されました。これは、ほとんどの人が納得することですよね。
ですが、どうしても腑に落ちない点がありました。誰もが見過ごしていた疑問…。それは、"あそこまで派手な殺し方をする必要があったのか"ということです。この謎を丁寧に紐解いていくと、事件の黒幕の存在が、浮かび上がってきました。
【謎1:報道のスピードが異なる】
撃墜事件を詳細に報じたのは西側諸国が先です。ロシア側は当初、この一件の詳細をほとんど報じませんでした。 一体なぜ、ロシアの事件にもかかわらず、国内よりも他国の方が、先に報道していたのでしょうか。
もちろん、ロシア側が情報隠蔽を図っていた可能性も考えられます。ですが、それならば、あそこまで派手な撃墜を行う理由が分からないでしょう。あれでは、多くの人が事件を目にしてしまいます。隠蔽したいのならば、もっと密かに暗殺するはずです。
【謎2:プーチンとプリゴジンは、既に仲直りをしていた?】
ワグネル社の反乱事件の直後、6月29日にプーチンは、プリゴジンやワグネルの司令官34人と、数時間に及ぶ会談を行なったことが明らかになっています。
このような会談が、反乱事件の直後に開かれるのは、異例中の異例。普通なら考えられません。報道陣によると、ワグネルの司令官らは「プーチンへの揺るぎない支持」を表明。また、「祖国のために戦い続ける」と述べていたと報じています。ーチンはこの会談を通して、プリゴジンを許したと言えるでしょう。
なぜなら、もしプーチンが「裏切り者は処刑する男」だとしたら、そもそも会談を設けることなどしないはずです。もしくは、会談後に暗殺する方が自然でしょう。
また、今回の撃墜事件において、事故機にはプリゴジンと幹部が同乗していました。結果的にはワグネル社の最重要幹部すべてが揃っていたということです。
しかし、危機管理の観点で考えると、幹部らは分散させるのが定石。一体なぜ、最重要幹部らが 同じ機体に乗っていたのか。もしかすると、彼らはロシア国内での安全については、かなり安心していたのかもしれません。
【最後の謎:プリゴジンの死亡で誰が得をしているのか】
プーチンは事件前日、BRICS首脳会議でオンライン演説をしています。『BRICSが影響力を着実に強め、権威ある組織として、国際舞台でその地位を確立した』と発言。そう、来年のBRICS会議の議長国が、ロシアであることを確認していたのです。
プーチンは演説の中で、BRICS加盟国に対して、脱ドル化を呼び掛けていました。そんな中、プーチンは今回の件で、 西側マスコミから叩かれ、悪魔化されてしまったのです。これでは"大悪党"のレッテルが貼られ、 国際的な立場が弱くなるでしょう。つまり、このタイミングで事件を起こしても、プーチンにとってメリットは無いはずです。
では、この事件によって、一体誰が得をしているのでしょうか。実は、これと同じような事件が、過去に起きていました。
数年前に、フランスのエネルギー企業である トタル社のマルジュリー会長兼CEOが、個人的に親交が深いプーチンとの会談直後、プライベート機の衝突事故で死亡。マルジュリー会長は、『ドル以外の通貨で石油決済をすべきだ』と主張していた人で、米英側にとっては目障りな人物でした。
つまり、過去にも 脱ドル化を促進していた人物が、不可解な事故で亡くなっていた ということでしょう。まるで、脱ドル化を阻止するかのように、不可解な事件が繰り返されてるのです。
【追加】もう一つ情報があります。「プリゴジンは表舞台から去る存在だった。ロシアのアフリカにおける金の利権はプリゴジンが築いたもの。これをマネージメントするために海外でいきのびているのではないか」という話を国際政治学者が唱えています。
真相は100年先でないとわからない? それとも、歴史の中に埋もれる?
話を聞けば聞くほど「奇々怪々」ですね。
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