赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

インドネシアのテロ

2016-01-18 20:00:00 | 政治見解



インドネシアのテロ

インドネシアの首都ジャカルタ中心部で14日に起きた爆破テロ事件について、同国に在住の方が情報を発信していますのでご紹介いたします。


Tsutomu Yoshitake
インドネシア バンドン

ジャカルタの中心街で起きた事件の翌日、インドネシアの皆さんの国民性もふまえて、29年間の在イ経験で、私も随分と楽観説をたれましたが、どうやら、当たりです。

事件現場の大通りM.H.THAMRIN (タムリン通り)は日曜日は歩行者天国となり、散歩やサイクリングの皆さんが、この通りで休日を楽しまれますが、テレビ画像の写真のように、いつもの日曜日よりむしろ賑わっているような気さえします。

テレビのテロップにはKAMI TIDAK TAKUTの文字が見えます。少し付け足して意訳すれば、「テロなんかこわくない」という意味です。マスコミも協力して、国を挙げて、「テロと戦う」強い意思表示なんです。テレビインタービューに応える人も明るい声で「インドネシアはテロに負けません!」と大きな声で叫びました。

すると周りから「その通り!」の大歓声。なにかある時にはこうやって一致団結の色合いが強くなるのです。楽天的な国民性のせいだけでなく、やはり3世紀半に亘り、白人国家オランダの抑圧で虐げられてきた経験をもつインドネシアの皆さんはこういう時にたじろがない一致団結の強いメンタリティーをもっているような気がします。

またまた、日本に例えて恐縮ですが、銀座のど真ん中でこういう事件が起これば、まず、商業主義のマスコミの恐怖の煽り報道が拡散され、心配性で安全第一の日本人は家で息をひそめるので、経済活動が止まります。テロリストの思うツボの展開になります。

今回の事件でも、他国の事件なのに、どうも日本の報道は過剰だったようですね。驚いたことに、ジャカルタ在住の野次馬根性の無責任な日本人までが、ガセネタまで、日本の友人、知人に拡散したフシがあるのです。

本人は冗談のつもりでしょうが、国外脱出という言葉まで使って、実況中継をやったKY日本人もいるようです。こういうのを「小さい親切、大きなお世話」というのです。

日本人は戦後70年、温室育ちで、居心地よく平和に過ごしてきたので、こういうことが起こると仰天してしまうのでしょうね。実態も見極めずに、ジャカルタ出張延期、視察延期或いはイベント延期を早々と決めたところもあるのでしょうね。私の個人的な意見ですが、今の日本はちょっと情けないですね。インドネシアの皆さんを見習う点も多いです。




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