赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

Ⅱ.ウクライナ戦争の行方(2023年の国際情勢予測):230103情報

2023-01-03 00:00:00 | 政治見解



Ⅱ.ウクライナ戦争の行方(2023年の国際情勢予測):230103情報

ウクライナ戦争がどうなるかについて、専門の方に予測をしていただきました、

「ウクライナ戦争」はどうなるのか? 常識的に言えば、ウクライナ戦争は今年も継続する。戦争が終わるというのは、両方がくたびれてもうやめたいなと思うまで続きます。あるいは一方があまりに劣勢なので、負け戦になったんで、もう敗戦を認めてやめるか、あるいはそこまで白黒つけない場合は両方がくたびれてしまって、もうそろそろ善悪ではない。もうこれ以上戦争は続けられないということによって、戦争が休戦するのかどちらかだろうと思います。

このパターンでいうと、どちらかが完全敗北するということはちょっと考えにくい。どういうことかというと、お互いに戦争の被害があまりに大きく長く続いてきたので、もう耐えられなくなってきたというので、お互いの正義というものは棚上げにして、戦争の目標は棚上げにして、一時的な妥協で時休戦するということ。これは2023年内にはあり得ることだと思います。

しかし、この間にいろいろなことが起きる可能性があります。あるいは一時休戦した後に大規模なエスカレーションが起きることもあり得る。そして、予測したくないことではありますが、これは目を背けないで、あえて直視すれば、第2のチェルノブイリ事故のようなことが人為的にロシア側によって起こされるということも十分にあり得る。

それからプーチン暗殺ということ、あるいはプーチンの失脚ということもあり得ないわけではない。これもあり得ることのリストに頭の中で挙げておいた方がいいと思います。

そして、ロシア側がもし非常に劣勢になり、プーチンが失脚した、あるいは暗殺された、ロシア側が総崩れになる。モスクワにひょっとすると、ウクライナ軍が迫るというような状況になると、ロシア側が小型核を使うよということもあり得る。

そして支援していた欧米の側が実はもう支援疲れしてしまって、アメリカも景気はよくありません。ヨーロッパはもっと景気がよくありません。こんな戦争をどんどん続けられるほどウクライナに資金援助、経済援助、軍事援助はできませんよということになると、ウクライナ側も息が上がってきてしまって、もうこれ以上戦争はできないということになって、これは残念ながら、東部におけるロシア側の権益を認めた上で、停戦ということもあり得るわけです。

ですから、休戦、停戦、本格的な和平ということは、今年中はまず無理だと思いますけれども、一時的な休戦はあり得る。停戦もあり得る。ということから、さらに戦争がエスカレーションするということまで幅を持って予測しておいた方がいいと思います。

中にはプーチン暗殺とか失脚ということもあり得ると思います。これはロシ側が戦争がうまく思うようにいかないということであればです。このプーチンの実は誰が取って代わるんだということに関しては諸説あります。というか、これといった人物、対抗馬がいないわけですね。プーチンがそういった人物を全部潰してしまったからです。

そうすると、このまま戦争を続けていくと、現体制は危ないぞと考えた場合、プーチンの側近が、プーチンを引きずりおろしてしまうということも考えられないことはありません。ですから、そこら辺のことは何が起きるかわからないということです。

それから一つ確実なことは、中国とロシアがますます同盟国化して一体化していく。それからロシアの兵器が足らない。それに対してイランがドローンなんかをどんどん供与しております。ミサイルも供与しているようです。それでウクライナ攻撃を続けている。

ロシアはもうミサイルの数とか、だんだん底を尽きたんじゃないかと思っていたら、なかなか底を尽きません。これはイランが陰で輸出しているようですね。ドローンは確実に輸出している。そうすると、ウクライナもメードインウクライナのドローンを使って、ロシアの領土を攻撃するということになっておりますから、地上戦は冬の間進まなくても、空中戦で、空からの攻撃で戦争がエスカレートするということは十分あり得るわけです。というか今、そういうことが起きています。ですから、そういうところでこの中露やイランなどのような、いわゆる専制主義的な国家群と呼んだところの一体性が高まってくるということになります。

(明日は『ウクライナ情勢に連動する中東情勢の変化』)


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