大学の入学式の際の公演をした人がこのタイトルで直木賞を受賞した
阿刀田高(あとうだたかし)である。講演会は傍聴する人が少なくて、しかも
直木賞取り立て直後ぐらいなので、知名度もなく可哀想なくらい閑散としていた。
日本ペンクラブの理事にもなったけれど、星新一の真似をした短編を書いていて
この人の場合はブラック・ユーモアが結構きつくて、好悪の分かれる作家だと思っていた
ただ、講演会のあとに直 . . . 本文を読む
スパコンに 「神」という物に関するあらゆる事をどんどん入れていくと
つまり あらゆる神の概念をいれこんでいくと そのスパコンが神々しく光を放ち
消えてしまうという作品があった。
なるほどショートショートの名手である。
確かにそうなりそうな気がするが、この作品が書かれた年代は1980年前だと
記憶している。今でも通用する作品が多いのと ショートショートという、いわゆる
短編中の短編かつど . . . 本文を読む
高校生の頃に「どくとるマンボウ青春期」という北杜夫氏の本を読んだ。戦時中の旧制松本高校での破天荒ぶりは青春という名にふさわしい面白さと、時代という荒波の中で「青春という名の自由」を奔放に駆け抜けそれは、精一杯生きる尊さをも教えてくれた。ファンレターを書いたら、お返事を頂きました。数百通毎日手紙が来る中での北氏の思いやり、人を大事に思う心がひたすらありがたかったです . . . 本文を読む
「センチメンタルな旅」で結婚した奥様の死までを 写真集に残している
若いころは、この人の写真は生理的に受け付けなかった。ただ ある程度歳をとった時に
猫の写真 など動物の写真などの「無意味な意味」といえばいいのか、
日常を日常的に写していく手法がとても響いてきた。
だから コンパクトカメラでも何でも良いわけで 奥様を亡くされたあとに写した
空の雲だけの写真なども 大切なモノを失っても日常 . . . 本文を読む
映画の「トラロラトラ」などで 日本の奇襲が成功したという印象が大きい日本の
戦争の第一歩だが、アメリカは日本の暗号文をとっくに解読していたことなどは
ご存知だと思う。わざと奇襲されたという口実つまり仕掛けてきたのは日本だと
後世に伝えるためなのだろう。
エノラゲイによる原爆投下については 正しい選択だと言い続けているが
一方で「リメンバーパールハーバー」真珠湾の攻撃を忘れるなという軍人も . . . 本文を読む
今年亡くなった 直木賞作家高橋治氏との親交があることは何度も
書いているけれども シベリアに関して「派兵」というライフ・ワークを
受賞前に書いていたと聞いた。氏が脳出血で倒れてから、かなりの
時間はあったが宮尾登美子との対談で宮尾に「派兵」完成させる
事が宿命だと励まされていた。
シベリアにて過酷な労働を強いられた日本の人に対して今頃
ようやく関心が集まり始めたが、世の中は皮肉なもので . . . 本文を読む
遠藤周作は慶應ボーイだったのだ。(確かそうだと)
彼の作品の中で 使われるトリックについては書いたとおりで、解決できないものなのだ
ところで「汝もまた」という短編がある。
これは 私から言えば秀作である。是非機会があれば読んでみてくださいね . . . 本文を読む
ショートショートというごく短い文章で最後にどんでん返しがあるという、分野を確立したのが星新一氏
今で言えば 世にも奇妙な物語の 出来のいい作品といえばわかりやすいかも。
この人の文章をひとつ取り上げて 読書感想文をかける人は 相当文章に長けた人でウィットのある人だろう。
なんせ文庫本だと一話完結まで 1~2ページしか無いのですから . . . 本文を読む
一冊の本を一度だけ読む そうではなくて 3年 とか5年経って
再び読み返す 楽しみがある。
そしてそれは 同じ一冊の本だとしても 読み取り方が代わることもある
同じ本で何度も楽しめるとしたら 読書ってよいと思いませんか . . . 本文を読む
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」から脈々と文壇を流れている潮流それは
演奏秀作の「沈黙」などでも使われたいわゆる二律背反という罠
それを盛り上げる反仮定的構文。
これは 人間である限り 答えがだせないのだ。 . . . 本文を読む
又吉さんが久しぶりに芥川賞の威力を世間に広め直したと思う。
出版不況で在り続け「書店が減り」紙刷りの本があまり売れないこの時代に
250万部も売れれば大したものだと思う。まぁあの瀬戸内寂聴さんですら
「なんであんなに売れるんだか、妬けるよね」というぐらいだ。
推定2億円5千万の印税収入となるはずで、もしかしたら平成で一番売れた本に
なる可能性もある。周囲の人物は、擦り寄り派と陰口批判派に . . . 本文を読む
文化人などがいうには「新聞を読み比べること」などというけれど、
一つの新聞代が4000円するので、そのお金があれば「本」を
買った方が合理的じゃんと思う。それと「本」読めとそれが将来
役に立つ時があるとよく言うが、私の場合は全く役に立たなかった
しかも 50歳の今は題名を勘違いしたり、内容を忘れたりと
散々である。
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たくさんの本を買い込む必要がなくなった。私は使ったことがないのであるが
アマゾンなどの電子書籍リーダーがあれば、3000冊なんて簡単に読めるようだ。
最近は時間があるにも関わらず、本を手に取ることが少ないというよりも皆無になった。
私の部屋は2階の中の2つの部屋で8畳間2つとも出入口以外は三方全部天井まで
本があった。また、階段などにも本が溢れてしまっていた。
ちなみに、本と言うのは実は . . . 本文を読む
使いきっても返品OKというCMがある。ずうっと気になっているのだが電話して聞いてみるのも変なので
謎のままだ。使いきっても返品できるなら皆使い切って返品するのではないか?
ただ使いきったら返品できる内容物はなくなるので返品しようがないのか、60日間という日程になにかあるのか
或いは自動洗顔ブラシを買い取ることになるのか?
テレビで絶対に読み取れない規約みたいのに秘密があるのかもしれない。
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